コロナ ウイルス の 治療 薬。 新型コロナに有効? 期待高まる日本の意外な医薬品:日経ビジネス電子版

ワクチン、治療法に関する科学論文

コロナ ウイルス の 治療 薬

その結果、上気道部からウイルスが検出されなくなるまでの期間はアビガンが平均4日だったのに対し、抗HIV薬では平均11日と統計学上認められるだけの差が出た。 さらに、胸部CT画像での症状の改善が認められたのは、アビガンが投与された患者の91.4%に対して抗HIV剤が投与された患者では62. 2%にとどまった。 副作用が認められた患者もアビガンの方が少なかったという。 しかし、治療上の有効性が示された点に大きな意味を認めたい」と話す。 記者会見でアビガンに言及した安倍晋三首相=28日、首相官邸【時事】 その上で、「日本で承認された薬で、国内で十分に量も確保できる。 現在のように、さらなる感染拡大が危惧されている状態であれば、高齢者や基礎疾患を持つなど重症化しやすい患者を中心に積極的に治療に使いながら、安全性や効果などを確認していくべきだ」と強調する。 インフルエンザなどウイルス感染症への治療では、できるだけ早期に発見・診断して治療を始めるのが鉄則だ。 アビガンについての今回の報告は、重症化した患者ではなく、発病後早期の患者で、抗ウイルス薬本来の使われ方をして効果が認められたことが大きい。 しかもインフルエンザ治療薬として承認され、国内で生産されているアビガンは、短時間で幅広い医療機関に供給して治療に用いることが可能だ。

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新型コロナウイルス治療薬候補の抗HIV薬「カレトラ」、中国での臨床試験の結果が明らかに|@DIME アットダイム

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4円(1錠) 「アビガン」は、抗インフルエンザウイルス薬。 富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学が開発し、2014年に製造・販売の承認を得た。 ただし、国が新型インフルエンザの流行に備えて備蓄する特殊な治療薬で、一般に流通はしていない。 国は現時点で200万人分の備蓄を持ち、「タミフル」など既存のインフルエンザ治療薬が効かないような新型インフルエンザウイルスが流行した時に、初めて国がアビガンの投与開始を検討する。 流通していないため、薬価も設定されていない。 なぜ、このインフルエンザ治療薬が、新型コロナウイルスに対して有効だと考えられているのか。 インフルエンザウイルスは、(1)人の粘膜に吸着して細胞内に侵入し、自身の膜を破って細胞中にウイルスの設計図であるRNA(リボ核酸)を放出する。 これを「脱殻」という。 (2)放出されたRNAが、細胞内でさらにウイルスを生む。 これを「複製」という。 (3)そのウイルスが酵素の力を借りて細胞の外に出る。 これを「遊離」という。 これらのどの段階を阻止するかで、薬の種類が異なる。 このうちアビガンは、「複製」を助ける「ポリメラーゼ」と呼ばれる酵素の力を阻害する「RNAポリメラーゼ阻害薬」。 新型コロナウイルスもRNAの複製によって増殖するため、同様の阻害効果が期待されているわけだ。 厚労省によれば、2つの医療機関で投与の具体的な準備に入り、うち1つの機関で22日から投与を開始した。 アビガンのメリットは、条件付きではあるが国の承認が既に得られている点だ。 効果が確認され、新型コロナウイルスに対する承認が得られれば、すぐにでも投与が可能になる。 富士フイルムホールディングスは「アビガンの増産に関する検討要請が政府から来ているのは事実。 現在、検討中だ」としている。 ただし、アビガンは胎児に副作用があるため、妊婦には使用できない。

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抗ウイルス薬を使用した場合と比較して、中国伝統医療の漢方単独のほうが、症状と発熱がさらに短くなることが示されたとあります。 ただし、重症患者は、抗ウイルス薬と組み合わせる治療となっていたようです。 私は今でも、中国の感染終息の状況をほとんど信じてはいませんが、「治療に関しては」中国伝統医療、つまり漢方を徹底的に導入した「中国の医師団たちの努力」が実っている部分がありそうです。 ランセットの論文を見る限り、現在の中国の新型コロナウイルスの治療成績は確かに「世界と比べてダントツに良い」可能性があります。 ランセットにこの論文が掲載されたのは、3月13日のことでしたが、3月25日からオンラインでも閲覧できるようになっていました。 ・Traditional Chinese medicine for COVID-19 treatment (COVID-19治療のために使われた伝統的な漢方薬) この中国伝統医療の煎じ薬の名前は、英語で「 Qingfei Paidu 」と記されているのですが、漢字では、「清肺排毒(シンセイ・パイドゥ)」となるようです。 肺から毒を排出してきれいにする作用という意味ですかね。 今回の配合を見ていますと、古代の中国人はすごいものだなあと改めて感嘆しますけれど、少なくとも中国では、現在でも、この漢方が新型コロナウイルス患者に対して非常に効果的であるようです。 間質性肺炎の治療法について:治療薬は?漢方薬は効く? 間質性肺炎は一般的な菌による肺炎とは異なり、原因は様々で難治性のことが多い病気です。 間質性肺炎のタイプによって症状も経過も治療も大きく異なります。 ここでは間質性肺炎の治療に関して詳細に説明します。 漢方薬(清肺湯、柴苓湯、桂枝茯苓丸など) 間質性肺炎の治療には様々な薬が使用されますが、西洋薬は副作用が気になる、漢方薬の方が体に優しい気がする、などの理由で漢方薬を好まれる患者さんもいらっしゃいます。 間質性肺炎の場合には、清肺湯(セイハイトウ)、柴苓湯(サイレイトウ)、桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)などを飲まれている方が多いように思います。 間質性肺炎の副作用が報告されている漢方薬の例として次のようなものがあります。 小柴胡湯(ショウサイコトウ)• 柴朴湯(サイボクトウ)• 柴苓湯(サイレイトウ)• 柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)• 辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)• 清肺湯(セイハイトウ)• 大柴胡湯(ダイサイコトウ)• 半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ) 1996年に小柴胡湯が原因と考えられる間質性肺炎により10人の死亡例があったと当時の厚生省から発表され社会問題になったのは有名な話です。 ただし、小柴胡湯は非常によく使われていた漢方薬なので、10人が間質性肺炎で死亡とは言っても、割合で言えばべらぼうに高いわけではありません。 決して全ての漢方薬が間質性肺炎に関して悪さをする訳ではありませんし、全ての患者さんで内服をお奨めしない訳ではありませんが、内服に関しては慎重にならざるをえないケースが多いのも事実です。 少なくとも個人の判断で漢方薬の内服を行うのはリスクが高いと言えます。 担当医に相談したうえで使用を検討してください。 参考文献:日呼吸会誌 44 11. 2006. 833-7. 薬剤性肺障害の診断・治療の手引き(日本呼吸器学会) 2. : : [15] COVID-19感染症に対する漢方治療の考え方 金沢大学附属病院漢方医学科臨床教授・小川恵子 2020年4月21日 金沢大学附属病院漢方医学科臨床教授の小川恵子氏は、新型コロナウイルス感染症に対して漢方治療がすぐれた効果を発揮することを明らかにした論文「COVID-19感染症に対する漢方治療の考え方」を発表した。 これについて日本感染症学会は、「漢方医学の第一人者の発言であり、コロナ感染症に対する治療薬の候補として、漢方製剤は期待できる薬剤」だとして、この論文を特別寄稿としてホームページで公開している。 全国の医療関係者にとって有用な新しい知見として、小川氏と同学会の了解を得て全文掲載することにした。 一般の読者の理解のためにいくつかの注をつけ、本文の最後に記した。 小川氏はこの内容を活用する場合、素人が自己判断でおこなえば副作用が出る可能性もあるため、かならず身近な専門医に相談することを勧めている。 なお、この論文の完成版は、今週以降に日本感染症学会のホームページで発表される。 しかし漢方薬が重篤な感染症にも有効であるという事実は広くは知られていないと思います。 漢方医学の専門家という立場から私見を言えば、漢方の現代医学とは異なった感染症へのアプローチは、今日でも役立ちます。 しかし筆者は、このCOVID-19のパンデミックへの漢方医学の貢献の可能性に関して積極的に発言するのを避けてきました。 なぜなら、エビデンス(注1)が確立していないからです。 また、中国と日本では、気候や体質が異なるため、異なった病態を示す可能性も多くあり、本来は漢方医学診断から処方を決めた方が効果が高いと推察されるからです。 しかし、数多くの呼吸器内科医や救急医の友人たちから、「患者さんに役立つならば是非効果のありそうな処方を知りたい」という要望があり、現状で分かっていることで、漢方が役立つ可能性を伝えるという視点から、主に中国の診療ガイドライン(注2)を参考に、現在までに分かっている漢方医学的・中医学的な知見を簡潔にまとめました。 しかし、日本の漢方医学にはいくつか中医学(注3)と異なる点があります。 臨床的にみて最も大きな違いは、中国では生薬を組み合わせて煎じ薬を新たに創るのに対し、日本では保険診療で認可された、固定した処方のエキス製剤を使うことが多いことです。 そのため、中国からの報告を日本での保険診療に役立てるには、中国の中医学的指針の単なる翻訳ではなく、適切な補説を伴った翻訳が必要と感じました。 実際の臨床に役立ち、重症化の防止や、重症化した患者さんの早期回復に役立てれば幸甚です。 また、記載内容について不十分な点もあるかと思います。 ご意見がありましたら、是非ご連絡いただければと思います。 予防(無症状病原体保有者) これは、中医からの報告には記載されていませんが、予防は肝心です。 手洗い、うがい、不要不急の外出を避けることももちろん重要ですが、漢方薬には免疫力を上げる働きも報告されています。 このような働きを持つ漢方薬を補剤と言って、免疫システムを活性化します。 無症状病原体保有者の病原体陰性化の促進も期待できます。 補中益気湯 動物実験より、補中益気湯はインターフェロン自体の産生を抑制すると報告されています。 十全大補湯 我々のヒト対象の研究では、十全大補湯服用によってNK細胞機能が改善されることが分かっています。 また、抑制系も活性化されることから、過剰な炎症の予防も予想されます。 清肺排毒湯(軽症、中等症、重症患者) 幅広い病態に用いることができます。 中国からの最新のエビデンスについては後述します。 清肺排毒湯は、漢代の張仲景が著した『傷寒雑病論』にある、寒湿邪(注4)によって引き起こされる外感熱病=感染症に対する処方である、麻杏甘石湯、射干麻黄湯、小柴胡湯、五苓散を組み合わせたものが基本とされています。 基礎方剤麻黄9g、炙甘草6g、杏仁9g、生石膏15〜30g(先煎)、桂枝9g、澤瀉9g、猪苓9g、白朮9g、茯苓15g、柴胡16g、黄芩6g、姜半夏9g、生姜9g、紫菀9g、冬花9g、射干9g、細辛6g、山薬12g、枳実6g、陳皮6g、藿香9g。 清肺排毒湯は、日本のエキス製剤にはありませんが、エキス製剤を組み合わせて同様なものを作ることができます。 麻杏甘石湯+胃苓湯+小柴胡湯加桔梗石膏 この3剤を一緒に服用。 軽症型 軽症型は、「症状が軽く、画像では肺炎症状が出ていない」と定義され、倦怠感が主体です。 金花清感顆粒、連花清瘟(顆粒)、疏風解毒膠嚢(顆粒) これらもエキス製剤にありませんが、黄連解毒湯、もしくは清上防風湯、もしくは荊芥連翹湯、もしくはこれらの組み合わせで代用することができます。 エキス剤:通常は健康な成人や小児には、葛根湯、もしくは麻黄湯。 高齢者や倦怠感が強い患者は麻黄附子細辛湯。 葛根湯は、インターロイキン1aの産生を抑えたり、インターロイキン12を産生することにより過剰な肺炎を防ぐ可能性が期待されています。 ここからは、中医学用語が多く出てきますが、わかりやすく説明しました。 大切な概念、「邪」は、病気を引き起こすとされる原因全般を言います。 中医学では、「邪」の性質によって治療を決めるので、下記のように分類されていますが、主に臨床症状に注目していただければよいと思います。 舌の所見も参考として引用しました。 普通型の軽症 1 寒湿鬱肺(寒湿という邪で肺機能が低下する) 臨床症状:発熱、倦怠感、筋肉痛、咳嗽(がいそう。 せきのこと)、痰(たん)、胸の不快感、消化不良、食欲不振、吐気、嘔吐(おうと)、排便の不快感。 舌質は淡紅(ほぼ正常な色)、腫大歯痕があり、苔は白厚膩(厚くペンキを塗ったような苔)。 推奨処方:生麻黄6g、生石膏15g、杏仁9g、羌活15g、葶藶子15g、貫衆9g、地龍15g、徐長卿15g、藿香15g、佩藍9g、蒼朮15g、雲苓45g、生白朮30g、焦三仙各9g、厚朴15g、焦檳榔9g、煨草菓9g、生姜15g。 エキス剤の場合麻杏甘石湯+参蘇飲+平胃散この3剤を一緒に服用。 消化器症状が無いか軽度ならば、越婢加朮湯+麻黄湯(大青龍湯の方意)この2剤を一緒に服用。 2 湿熱蘊肺(湿熱という邪で肺機能が滞る) 臨床症状:微熱あるいは無熱、微冷感、倦怠感、頭が重い、筋肉痛、渇いた咳、痰少なく、喉の痛み、口の渇き、胸の不快、無汗か汗が出づらい、吐き気、食欲不振、食欲不良、便が緩くもしくは粘りがあり出にくく不快感を伴う。 舌は淡紅、舌苔は白厚膩、または薄黄。 脈は滑数または濡。 推奨処方:檳榔10g、草菓10g、厚朴10g、知母10g、黄芩10g、柴胡10g、赤芍10g、連翹15g、青蒿10g(後下)、蒼朮10g、大青葉10g、生甘草5g。 エキス剤の場合:荊芥連翹湯+半夏厚朴湯 この2剤を一緒に服用。 消化器症状が強ければ、柴苓湯+平胃散 この2剤を一緒に服用。 重症の場合 1 湿毒鬱肺症(重度の湿邪により肺機能が低下) 臨床症状:発熱、咳をするが痰が少ない、あるいは痰が黄色い、呼吸困難、腹満、便秘などを伴う。 舌は暗赤色、腫大、舌苔は黄膩または黄燥。 脈は滑数脈或いは弦滑。 推奨処方:生麻黄6g、苦杏仁15g、生石膏30g、生薏苡仁30g、茅蒼朮10g、広藿香15g、青蒿草12g、虎杖20g、馬鞭草30g、乾芦根30g、葶藶子15g、化橘紅15g、生甘草10g。 エキス剤の場合:麻杏甘石湯+竹筎温胆湯+ヨクイニン この3剤を一緒に服用。 便秘がある場合には、上記3剤+大黄甘草湯。 2 寒湿阻肺症(寒と湿が結びついたことにより、肺機能が低下) 臨床症状:微熱、身熱不揚(つよい熱感があるが体表部には甚だしい熱がない)或いは熱はない、空咳、痰が少ない、倦怠感、胸が苦しい、胃の膨満感と不快感、或いは吐き気がする、下痢便。 舌質は淡紅、舌苔は白または白膩、脈は濡。 推奨処方:蒼朮15g、陳皮10g、厚朴10g、藿香10g、草果6g、生麻黄6g、羌活10g、生姜10g、檳榔10g。 エキス剤の場合:五積散(通常の倍量を用いる)。 重症例 1 疫毒閉肺症(病邪が肺機能を非常に損なっている) 臨床症状:発熱、赤面、咳をする、痰が黄色く、粘り気で少ない、或いは痰が血を伴う、呼吸が苦しい、精神が倦怠、口が乾き、苦く、粘り気がある、吐き気で食欲がない、便秘、尿の量が少なく、色は深い黄色もしくは赤みを帯びている。 舌は赤、苔が黄膩、脈が滑脈、数脈。 推奨処方:生麻黄6g、杏仁9g、生石膏15g、甘草3g、藿香10g(後に入れる)、厚朴10g、蒼朮15g、草果10g、法半夏9g、茯苓15g、生大黄5g(後に入れる)、生黄耆10g、葶藶子10g、赤芍10g。 エキス剤の場合:麻杏甘石湯+五積散+大承気湯 この三3剤を一緒に服用。 吸痰困難の場合、竹茹温胆湯+柴陥湯 この2剤を一緒に服用。 2 気営両燔症(気と血の機能が損なわれて正常に機能しなくなる) 臨床症状:病状が長引くことにより、異常に喉が渇き、水を頻繁に飲みたくなる。 呼吸が促迫、意識が朦朧とし、あることないことを言う視物錯瞀(物が見えにくい)、或は発疹、或いは吐血、衄血(鼻出血)、あるいは四肢抽搐(手足がふるえる)、舌が絳色、舌苔が少ないあるいは苔がない、脈が沈、細、数、あるいは浮、大、数。 推奨処方:生石膏30〜60g(先に煎じる)、知母(ちも)30g、生地30〜60g、水牛角30g(先に煎じる)、赤芍30g、玄参30g、連翹15g、牡丹皮15g、黄連6g、竹葉12g、葶藶子15g、生甘草6g。 エキス剤の場合:荊芥連翹湯+滋陰降火湯+桔梗石膏 この3剤を一緒に服用。 重篤例(内閉外脱症) 臨床症状:呼吸困難、頻繁に喘息或いは呼吸医療設備に頼らなければならない。 神志昏昧、煩躁(いらいらする)、汗出肢冷(汗が出る、四肢が冷える)、舌質が紫暗(紫で暗い)、舌苔が厚膩あるいは乾燥、脈が浮、大、無根。 推奨処方朝鮮人参15g、黒順片(附子)(先に煎じる)10g、山茱萸(サンシュユ)15g。 上記を煎じた湯液で漢方薬の蘇合香丸或いは安宮牛黄丸と一緒に服用する。 エキス剤の場合竹茹温胆湯+柴陥湯 この2剤を一緒に服用。 腹満・便秘・煩躁を伴う場合は、大承気湯。 方法:2020年1月15日〜2020年2月8日、湖北省中西医結合病院を退院した52例コロナ肺炎患者の診療録を基に、基本情報、中医症候、検査、治療方法などを分析し、中西医結合治療組(中西医組、34例)と西洋医組(18例)の臨床症状継続期間、解熱するまでの時間、他の症状消失率、平均入院日数、臨床的完治率及び死亡率などを比較しました。 主な症状は発熱75%、全身倦怠感61・5%、咳嗽50%でした。 普通型76・9%、重症患者19・2%、重篤患者3・8%でした。 中西医結合群の臨床症状消失時間、体温回復時間、平均入院日数、及び中医証候採点は、全て西洋医群より有意に少なかった(P<0・05またはP<0・01。 注5)。 中西医結合群の退院時の随伴症状消失率87・9%、CT画像改善率88・2%、臨床完治率94・1%及び普通型から重症型に悪化する率5・9%も、西洋医群よりも有意に高かった(表参照。 P<0・05またはP<0・01)。 これらの結果から、中西医結合でコロナ肺炎を治療する時は患者の症状を顕著に軽減し、病程を短縮し、完治率を高めることができると推測しています。 少なくとも、中医治療を併用することの優位性が示されたのですが、使われている処方が多様であったため、明確にどの処方が効果があるのかを示したというよりは、中医学的診断に基づいた処方が有効であったという結果ととらえられます。 王饶琼らの発表からは、清肺排毒湯の有効性について、以下のように報告されています。 9日間、清肺排毒湯の投与を受けた98症例の後ろ向き検討(注6)。 軽症54例(55・10%)、普通型33例(33・67%)、重症及び重篤型11例(11・22%)。 男性52名、女性46名、平均年齢は42・06プラスマイナス17・39歳でした。 6日後、CRPとESRは正常化(CRP<8・2、ESR<10)しました(P<0・01、注7)。 CT画像は、6日間の治療後に79人(80・6%)の患者で改善しました。 清肺排毒湯は、コロナウイルス肺炎の治療に優れた臨床効果があり、患者の副作用を軽減し、治療効果を効果的に改善すると結論付けています。 単群の後ろ向き検討ではありますが、注目すべき点は、投与開始3日後に30%の症例で咳嗽が消失していること、86・6%が解熱していることで、この報告からは、迅速な効果があったと考えられます。 さらに、中華人民共和国国家衛生健康委員会の2月の発表では、清肺排毒湯での治療を確認済みの701症例のうち、130症例が治癒および退院し、51症例の臨床症状が消失し、268症例の症状が改善し、212症例が悪化せず安定した症状改善を示したと報告されています。 COVID-19に対する清肺排毒湯の効果的な治癒率は90%以上です。 また、上海中医薬大学のグループは、清肺排毒湯が潜在標的スクリーニングにおいて、複数のリボソームタンパク質に作用することにより、COVID-19の複製を阻害可能であると報告しています。 COVID-19は、強い免疫反応と炎症性サイトカインストームを引き起こす可能性がありますが、機能強化分析により、清肺排毒湯は免疫関連経路およびサイトカイン作用関連経路を調節することにより、過剰な免疫応答を抑制および緩和し、炎症を排除できることが示されています。 (注1)ある治療法が、それが対象とする病気・症状に対して効果があることを示す証拠や臨床結果のこと。 (注2)中国新型コロナウイルス診療ガイドライン(第7版、2020. 3) (注3)現代の中国でおこなわれている中国伝統医学。 西洋医学をさす「西医学」に対応して使われている。 (注4)漢方では外界の環境因子が人体に与える影響を重視する。 気候の変化が異常なときや、人体が抵抗力をなくしたとき、風邪(ふうじゃ、春)、寒邪(かんじゃ、冬)、暑邪(しょじゃ、夏)、湿邪(しつじゃ、梅雨)、燥邪(そうじゃ、秋)、熱(火)邪(ねつじゃ)の六つの邪気(六淫)が人間を病気にかかりやすくすると考える。 (注5)「有意である」というのは、確率的に偶然とは考えにくく意味があると考えられること。 P値(PはProbability・確率)が005未満であったとき、有意差ありとみなす。 (注6)後ろ向き検討(研究)とは、過去のさまざまな診療情報などを使っておこなう研究のこと。 臨床研究の出発点として、診療上、医学上の問題に対する答えの糸口を見つける役割がある。 (注7)CRPとESRはいずれも炎症反応を示す数値。 : : [21] 新型コロナに対する効果が確認されたと報道された瞬間から、該当医薬品は世界中から買い集めが殺到し、入手が困難になってしまう。 SARSのときも、「麻黄湯」が効くという情報が出ると、ほとんどの薬局から麻黄湯が姿を消し、予約も不可能になった。 私の判断としても、「証」を主体にした漢方の場合、薬理エビデンスなど、どうでもよいことで、一定の症状に対しては、経験的な薬理が示されるので、ウイルスの種類や特性などのエビデンスに、あまり拘泥せずに、証に応じた薬方を利用した方がよいと思う。 この意味で、私は新型コロナウイルス肺炎に対しても、初期には葛根湯・麻黄湯、中期には小青竜湯、柴胡桂枝湯などが効果を示すと考えるが、新型コロナ肺炎の場合、間質性肺炎を引き起こすことが明らかにされているので、柴胡剤は薬剤性間質性肺炎を引き起こす疑いがあって警戒すべきだと思う。 やはり、葛根湯や麻黄湯は常備すべきではないだろうか? 葛根湯については、新型コロナウイルス肺炎の主な死因であるサイトカイン症候群に対する特別の作用が指摘されている。 葛根湯・麻黄湯は、サイトカインの放出を抑制する作用がある 葛根湯に含まれるシンナミル関連化合物のサイトカイン産生調節機序の解析 : 炎症 2 上のリンクは、非常に期待の持てる論文で、新型コロナウイルス性肺炎の生物学的毒性の大半を占めるサイトカイン症候群を、葛根湯が抑制することを示していて、これなら、今すぐにも薬局に飛んでいって、葛根湯だけは常備しろよと書いておきたい。 だから、アビガンやオルベスコが手に入らなくとも、とりあえず葛根湯・麻黄湯だけは入手しておきたい。 なお同時服用はまずい。 この二つは麻黄エフェドリンによる効果だから。 パスワードはメモすべし。

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