風 の 谷 の ナウシカ。 漫画『風の谷のナウシカ』の魅力を最終巻まで徹底考察!深すぎる原作の世界!

風の谷のナウシカ

風 の 谷 の ナウシカ

『』に連載していた宮崎の同名漫画(『』)を原作とする。 原作の単行本全7巻から見ると、序盤に当たる2巻目の途中まで連載された時点での作品であり、映画公開後に連載を再開した漫画とは内容が異なる(後述)。 アニメージュを発行するとのによるで 映画化され、宮崎自身が監督・脚本を手がけた。 ・・ら、のちの作品を支えるスタッフが顔を揃えている。 同時上映 「」「青い紅玉(ルビー)の巻」「海底の財宝の巻」。 あらすじ [ ] 千年前の「火の七日間」と呼ばれる最終戦争により、巨大産業文明は崩壊し、錆とセラミック片におおわれた荒れた大地に「腐海(ふかい)」と呼ばれる有毒の瘴気を発する菌類の森に世界は覆われていた。 人類は生き残るが衰退し、腐海が放つ猛毒と、そこに棲む巨大な虫たちに脅かされていたが、辺境にある「風の谷」は、酸の海から吹く風によって森の毒から守られ、のどかな農耕生活を送っていた。 族長の娘であるナウシカは、住民から深く敬愛されており、人々から恐れられている腐海の虫とも心を通わせる優しい少女である。 ある夜、大国トルメキアの輸送機が風の谷に墜落する。 輸送機には、千年前に世界を焼き尽くしたという巨大人型兵器の「(きょしんへい)」のが積まれていた。 トルメキア軍は撃墜されたと案じ、風の谷に向けて侵攻するが、ユパの説得により和解する。 しかしその成り行きで、風の谷の長を殺害してしまうのだった。 司令官である皇女クシャナは、巨神兵で腐海を焼き払うことを目論んでいた。 クシャナは、本国へ運ぶつもりだった巨神兵の輸送を諦め、未完成の巨神兵を風の谷で完成させることにする。 失意から捕虜となったナウシカらはトルメキアに護送される途中、突然現れた戦闘機の攻撃により大きな損害を受ける。 護衛機がその戦闘機を撃墜するものの、ナウシカが乗る輸送機も被弾し落下する。 ナウシカは、クシャナとともに輸送機から脱出するが、腐海に不時着したナウシカらは、敵の戦闘機に乗っていた少年が虫に襲われていることに気づき、少年を助ける。 少年はトルメキアと敵対するペジテ市のアスベルだった。 風の谷にある巨神兵は、このペジテで発掘されたのちにトルメキアが奪ったものだった。 ペジテの仲間たちは、風の谷にある巨神兵を奪還するために王蟲の大群を風の谷に誘導し、風の谷のトルメキア軍を全滅させる計画を企てていた。 そのころ風の谷では、住民達がトルメキア軍に反旗を翻し、谷から離れた遺跡の中に立て篭もって膠着状態が続いていた。 そこに王蟲の群れが近づいているという知らせが入り、クシャナは巨神兵を未完成のまま目覚めさせ、王蟲を焼き払おうとするが、巨神兵はすぐに体が崩れて死に、王蟲の群れの暴走を止めることができなかった。 暴走する王蟲の群れの前方に、この暴走のきっかけとなった王蟲の幼生とともにナウシカが空から降り立つ。 ナウシカと幼生は王蟲に跳ね飛ばされてしまうが、間もなく王蟲の暴走が止まり、王蟲の群れはナウシカを囲むようにして動きを止める。 倒れているナウシカは死んでいるかのように見えたが、王蟲の触手がナウシカを包むとナウシカが立ち上がる。 その光景は、風の谷に古くから伝わる伝説を具現するかのようであった。 全てが終った後、ナウシカはクシャナに歩み寄る。 その後、王蟲の群れとトルメキア軍は風の谷から去り、風の谷には平和な生活が戻る。 原作との違い [ ] 映画の制作準備のため、原作漫画の連載は『アニメージュ』1983年6月号にて一時中断された。 この時点では単行本第3巻のはじめの部分(住民が全滅した集落で、ナウシカが蟲に襲われる場面)までが描かれていた。 映画版では単行本第2巻途中、王蟲の群れが暴走するエピソードまでを扱い、設定や展開を脚色している。 以下に原作と映画版のおもな相違点を記す。 登場人物に関しては「」を参照。 勢力図 原作ではトルメキアと土鬼(ドルク)諸侯連合の二大勢力の紛争(トルメキア戦役)に、風の谷やペジテ市などの小国が巻き込まれる構図。 映画版に土鬼は登場せず、トルメキアがこれらの小国に侵攻する構図となっている。 トルメキア 原作では風の谷の東方に位置し、風の谷やペジテ市などの辺境諸国と同盟を結んでいる王国だが、映画版では国号もトルメキア帝国で、遥か西方に存在する強大な軍事国家であり、ペジテ市で発掘された巨神兵を奪取しに来た侵略者として描かれる。 王族同士の権力争いは描かれず 、辺境諸国統合の司令官となったクシャナのみ登場する。 また、突撃砲や「大型船」など、原作には無かった技術を有している。 トルメキア兵のうちコルベットに乗りこんでいる軽装強襲隊は、原作の蟲使いと似た形状のヘルメットと仮面を装着している。 風の谷 原作ではトルメキアとの盟約に従い、ナウシカがクシャナの部隊の南下作戦に従軍する。 その後は物語にほとんど登場しない。 映画版ではトルメキア軍によって占領され、巨神兵の卵の培養地となったため、ペジテ市の残党により王蟲の暴走の標的とされる。 ペジテ市 原作・映画版とも、地下で発掘された巨神兵を狙うトルメキア軍に侵攻され大半の市民が虐殺されている。 原作では、避難民を乗せた輸送機が墜落してアスベル以外の住民は全滅する。 映画版では、生き残りの避難民達がトルメキア同様に巨神兵を使った腐海の焼却を目的に行動し、まずペジテ市に駐留するトルメキア軍を壊滅させるために人工的に王蟲の暴走を起こし、自らの手でトルメキア軍もろとも街を腐海に飲み込ませ滅ぼした。 さらに風の谷にも王蟲を暴走させようとしており、ナウシカの抵抗にあう。 巨神兵 原作では知性を持つ巨大人工生命体として描かれるが、映画版ではとしての面が強調され、単なる兵器、あるいは腐海を焼き払うための道具として使われようとする。 詳細は「」を参照。 絵コンテの段階では巨神兵と王蟲の戦闘場面が描かれていた。 腐海 人類によって汚染された大地を再生するためにこの星が生みだしたという仮説は、原作序盤でも語られている。 しかし、原作の終盤では、腐海は自然発生したものではなく旧文明の科学力により創出された浄化装置の一種であることが明かされる。 王蟲の幼生 原作・映画版共に王蟲の幼生を捉えて王蟲の群れをおびき寄せることは共通しているが、原作では実際にはその王蟲は幼生ではあるものの、人間が捉えることができないレベルにまで成長しており、以降の展開への伏線となる。 ラストシーン 傷つけた王蟲のを囮にして、王蟲の群れを怒らせて暴走させるという作戦は、原作では土鬼軍がクシャナの部隊の宿営地に対して仕向ける。 その後、ナウシカが暴走を停止した群れの前に降り立ち幼生を帰し、ナウシカは感謝する王蟲たちの触手によって空中へと持ち上げられる。 映画版ではペジテ残党が風の谷(巨神兵を擁するトルメキア軍の駐留地)に対してこの作戦を行い、ナウシカが幼生とともに暴走する群れの前に立ちはだかり、身を犠牲にして王蟲の怒りを鎮める。 暴走を止めた王蟲の群れの中で倒れていたナウシカに、幼生やその他の王蟲たちが金色の触手を集中させ、ナウシカは蘇る。 ナウシカは原作では土鬼のマニ族の服、映画版ではペジテの青い服を着ている。 「青き衣の者」伝説の具現と呼ぶのは、原作ではマニ族僧正、映画版では風の谷の大ババである。 宮崎の絵コンテでは、ラストシーンは突進してくる王蟲の前にナウシカが降り立つ場面で終わっていた。 とは娯楽映画としてが足りないと考え、一旦死んだ後甦るという案を提案し、公開間近で焦っていた宮崎はこれを受け入れた (ほかに「ナウシカが死んで永遠の伝説になる」という案も検討された )。 これについて宮崎は、映画を宗教的な画面にしてしまったことへの想いから、宿題が残った映画であると振り返っている。 鈴木は「いまだに宮さんはあのシーンで悩んでいますね」 と述べている。 は演出で強引にラストへと持っていったことに関して「あそこは納得できません」としている。 後年には「宮さん流の『』なんですよ。 色々粉飾をこらしているけど、精神が充満している」 とも述べている。 制作 [ ] 映画化までの経緯 [ ] 「」も参照 宮崎はアニメージュ編集部の依頼を受け、同誌1982年2月号から『』の連載を開始したが、11月にを退社してフリーとなり、一時『ナウシカ』の漫画連載が唯一の仕事となる。 この状況を知った編集長から、同誌主催のイベント「」で上映する10分程の短編としてアニメ化する事を提案され、主人公ナウシカの幼少期を描くプランを提示したが、結局実現しなかった。 次にの企画があがり、70分程度ならばと受諾したが、採算が合わないという理由でこの件も消滅した。 最後に長編アニメ映画案が上がり、尾形編集長が徳間書店社長から共同出資するパートナー企業をつけることを条件に承諾を得た。 当時、徳間グループ傘下には映画会社のがあったが、アニメへの理解とノウハウがなかったため製作に関わらず、徳間書店自らが製作を行っている。 条件だった共同出資社は、『』誌でつきあいのあったが浮上するも出資は実現せず、広告代理店大手のの社長と徳間康快がトップ会談で出資が決定。 博報堂には宮崎の弟が勤めていたことも幸いし、映画化と全国公開が実現することになった。 配給するにとっては当初マイナー作品の扱いで宣伝に熱が入ってなかったが 、徳間康快が親しかった社長に「もっと力を入れて欲しい」と頼み、岡田が現場に尻を叩いた。 公開前には徳間康快指揮の下、なども含めたグループ総動員で宣伝活動がなされた。 宮崎はアニメーションにならない世界を描くつもりで『ナウシカ』を執筆しており、実際に映画化が決まると困惑したという。 それでも「アニメーションをやるには『ナウシカ』しかないって言うんだったらやってみよう」 という思いで制作作業に取り組んだ。 制作体制 [ ] 映画は1983年になって始動し、同年5月、プロデューサーにが選ばれる。 長年宮崎と仕事を組んで来た仲間であり、宮崎の指名によるものだった。 当初、自分はプロデューサー向きではないと渋ったものの、アニメージュの副編集長の説得により受諾し 、8月から作画に取りかかる。 制作拠点となったのは、宮崎や高畑の時代の同僚であるたちが運営し、主に海外合作を手がけていた。 ここに宮崎らはフリーで参加するという形を取る。 当初、宮崎らはかを制作母体とすることを考えていた。 テレコムは長編アニメーション制作を目的に設立された会社で『』もここで制作された。 宮崎や高畑は籍を離れたとはいえ、などかつての仲間たちも在籍している。 宮崎の考える制作環境としてはうってつけだったが、同社は『』の準備に忙しく、一部スタッフが手伝い程度に参加するに留まった。 鈴木によれば、宮崎・高畑コンビが在籍した会社はそのあとダメになるという通説のため、制作拠点探しは難航し、本作の成功後も状況は変わらなかったという。 次作『』ではトップクラフトを改組する形でを設立し、以降の宮崎と高畑の長編アニメーション映画を制作する拠点となった。 本作には、それまで宮崎と付き合いのなかった新しい顔ぶれのスタッフも多数参加している。 宮崎や高畑が要求する高いレベルのスタッフがトップクラフト内だけでは不十分だったこともあり、2人が過去に関係した人材のみならず、ら「」関係者も、取材を通じて知った人材などをスカウトしてスタッフが集められた。 本作で原画で参加したのアニメーターは4、5人程度で、原画マンも動画として参加させるほどスタッフを淘汰していたという。 作画監督はテレビ時代の東映動画の中心アニメーターであるの。 美術監督のは、神秘的な腐海の背景制作を担当した。 原画には系のや、「金田パース」という独特の作画で人気だった、後に『』で名を馳せるなどが集結している。 金田は宮崎アニメを支える有力スタッフとなり、の『』まで連続して参加した。 本作の制作協力を担った主なアニメ制作会社の内、現在もTVアニメなどの制作に関わる会社は、、、などである。 制作技法 [ ] 王蟲の登場シーンでは巨大さと重量感を表現するためにハーモニー処理 が用いられ、さらに体節の動きを再現する為に、パーツをゴムで繋いで伸縮させるゴムマルチという方法で撮影している。 王蟲の鳴き声は当時 に在籍していたによるギターの音が使われた。 劇中の防毒マスク装着時の会話シーンの収録は、様々な試行錯誤の末、紙コップにゴムをつけた特製マスクを声優が装着して行われた。 音楽 [ ] 映画公開前に「ナウシカガール・コンテスト」と銘打ちイメージガールを募集し、7600人あまりの応募者から後に女優となるがグランプリを獲得。 当初、安田が歌う『風の谷のナウシカ』を主題歌にする旨が発表されたが、宮崎と高畑が本作の内容と楽曲の乖離等を理由に反対し、劇中本編で使用されることはなかった。 しかし、予告編やテレビCMなどの映画プロモーション用のシンボルテーマソングとして使用され、エンディングタイトルにもクレジットが刻まれている。 音楽は、後の宮崎作品にも関わっていくが初めて参加している。 当初、久石は映画に先行して発売されたイメージアルバムのみの担当で、映画の劇伴音楽は安田成美の歌うシンボルテーマソングを作曲したが担当する予定であった。 細野以外には、、が候補だったという。 しかし、宮崎と高畑が久石のイメージアルバムを気に入ったため、本編の音楽にも起用され、テーマソングのみが存在することになった。 久石のイメージアルバムへの起用は徳間グループ系列のレコード会社で過去にアルバムを出していたことから関係者の推薦で 、それまで宮崎も高畑も久石の予備知識は何もなかったとされる。 映画で使われている「遠い日々」は、当時4歳だった久石の娘、が歌っている。 本編のサウンドトラックは50名編成のと 、、リン・ドラム、MC4、などの機材を中心に、、、などのを使用し制作された。 「ナウシカ・レクイエム」などに使用されたは、矢島マキ夫妻がスタジオで所有していた物を借りて作られた。 久石はナウシカの仕事が終わるとすぐにフェアライトを注文した。 当初、宮崎はの「大地の歌」を主題歌に使用したいと考えていた。 しかし版権の問題で使用することが出来なかったため、それなら自分たちで曲を作ろうと高畑・久石と3人で話し合い、歌手を呼びレコーディングを行ったがお蔵入りとなり、エンドロールにはメインテーマ「風の伝説」が使用された。 反響 [ ] 1984年度の、の作品部門をダブル受賞。 また、映画雑誌ではベストテンに選出され、新聞のでは「女性原理の主張」や「自然との共生」という視点を賞賛される など、アニメの枠を越える評価を受けた。 国内外でを受賞し、アニメーション作家としての宮崎駿の知名度を引き上げる作品となった(節を参照)。 観客動員は約91万5千人、は約7. 4億円。 当時のアニメ映画としては大ヒットとはいえず 、この作品が多くの人に知られるには翌年のテレビ放映以降まで待たねばならなかったが、その後のソフト販売・レンタルでは一般映画に並ぶ売上げを記録した。 ランキングでは、1997年発売のVHS版 、2003年発売のDVD版 、2010年発売のBlu-ray版 が各部門1位を獲得しており、史上初の同一作品による3部門制覇を成し遂げている。 『風の谷のナウシカ〜はるかな地へ〜』はオリコンアルバムチャートで最高8位 、が歌うシンボルテーマソング『風の谷のナウシカ』は同シングルチャートで最高10位 を記録した。 宮崎は興行的成功については「ものを作るチャンスがまた巡ってくるかもしれないと思って、ほんっとにホッとしたんですよ。 運が良かったと思って」 と語っている。 映画としては原作漫画の途中までしか描かれていない不完全な作品とし、自身ではあまり評価していない。 原作完結後の1997年に公開された『』は、テーマが本作の延長線上にあり比較されることもある。 宮崎は映画のラストが予定調和であることを認めており、力が足りずにああせざるをえなかったと語っている。 二時間では他の収め方がなく、ああいうものを作りたかったこともたしかで、否定はしないけれどクリスマスの奇跡映画のようなものを作ってしまったという後ろめたさもあるという。 映画の続編を作らない理由は、マンガで結論が出なかったのに、映画になったらもっとわからないからだと説明している。 備考 [ ] スタジオジブリ作品としての扱い [ ] 前述のように、この作品の制作会社はであり、厳密にいえば、制作・公開後に設立されたの作品ではない。 しかし、『』にてテレビ放送される際には冒頭での描かれているブルースクリーンが表示されているほか、スタジオジブリが販売したVHSビデオ「 ジブリがいっぱいコレクション」シリーズにも含まれていることなどから、社会一般からもスタジオジブリ作品の一つとして幅広く認知されている。 例として『』が公開される際、において大々的に宣伝がなされたが、そのナレーションにおいて「『風の谷のナウシカ』から13年(以下略)」という文句から始まっていたことからジブリの歴史が当作を起点としていることが証明されている。 また、2016年9月公開の『』の公開を記念して過去の長編作品を劇場にて上映する企画がなされ、過去の作品の中から1作選んで投票する総選挙が開催され、投票可能な該当作品の中にも当作が含まれている。 以上のことから、スタジオジブリ側も同社のシリーズ作品の一つとして公式に扱っている。 海外版 [ ] アメリカでは『Warriors of the Wind(風の戦士たち)』という英題を付けられ劇場公開された。 これはが創立した社の配給であり、腐海の浄化作用などの設定やナウシカの過去に関する描写は省かれ、日本で116分だった上映時間は95分に短縮されている。 またナウシカが「ザンドラ姫」となっているなど、登場人物の名前も多くが改変されている。 このバージョンを知らなかった宮崎は、夕刊「いまアニメの時代」の連載3回目を読んで初めて知り、無断で改変されたことに激怒した。 『Warriors of the Wind』は同年にビデオで発売されている。 その後南アメリカやヨーロッパに二次輸出され、アルゼンチン、イギリス、スペイン、フランス、ドイツなどで改変された内容のままVHSがリリースされた。 フランスではVIP Internationalから『Le Vaisseau Fantome(幽霊船)』の題で、Blue Kid's Videoから『La Princesse des Etoiles(星のプリンセス)』の題で発売された。 その後配下のがビデオ配給の権利を得て、改変が施されていないオリジナルバージョンが各国に配給されるようになった。 後に2005年にナウシカの完全英語版がDVDで発売された。 この英語版では、ペジテ市長役でが出演している。 ディズニー製作の英語版はアメリカで、2017年にとによってイベント上映され 、2019年にも字幕版と併せて751館で劇場公開された。 実現しなかった続編と外伝 [ ] の『』特別試写会の際、挨拶に立った製作者の徳間康快はナウシカの続編映画を依頼しているが、宮崎が期待に応えてくれないことを明かし、今後も会う度にしつこく頼んだり手紙を出していくと語った。 漫画作品の連載がクライマックスを迎えた1993年頃には映画会社内で続編が企画されていたが、続編を作らない主義の宮崎駿の意向により企画は立ち消えとなった。 原画として参加したは、後に作中の登場人物クシャナを主人公にした外伝を作りたいと申し出るが、宮崎駿は庵野の企画を「戦争ごっこをやりたいだけなのだ」とし、「くだらない最低のものになるのが決まっているから」と却下していた。 しかし頃になって宮崎がアニメ映画『』制作中に体調不良で病院で検査することになり、その際に死を覚悟して心変わりを起こす。 庵野が『風の谷のナウシカ』をやることを許す気になり、宮崎は自分も亡くなった人の作品を原作にやりたいようにやったのだから、庵野もやるのなら原作通りではなく好きなようにやることを希望した。 自身で続編を制作することについては2013年9月の引退会見で明確に否定している。 声の出演 [ ]• 奥本篤志• 安田のファーストシングルとして、1984年1月25日により発売された。 受賞・推薦 [ ] 日本 [ ]• 優秀映画製作奨励賞• 第39回(1984年)• 1984年(第13回)ぴあテン 映画部門第2位• 第2回アニメフェスティバル 最優秀作品賞• 全国映連賞日本映画作品部門第1位 日本映画作品賞部門1位• 日本SF大会 メディア部門 第1位(1985年)• 第1回映像ソフト大賞 ビデオ部門アニメ賞• 第7回(1984年)月刊アニメージュ 作品賞• 第8回〜第15回 1984年〜1992年 月刊アニメージュ アニメグランプリ 歴代ベスト1作品 ここまでの出典。 アニメ部門選出(2006年) 海外 [ ]• 関連商品 [ ] 映像ソフト• 風の谷のナウシカ - 1997年9月19日発売• DVD(通常版) - ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント 2003年11月19日発売• DVD(ナウシカ・フィギュア セット) - ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント 2003年11月19日発売• DVD(コレクターズBOX) - ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント 2003年11月19日発売• DVD(宮崎駿監督作品集) - 2014年7月2日発売• Blu-ray Disc - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 2010年7月14日発売• Blu-ray Disc(宮崎駿監督作品集) - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 2014年7月2日発売 宮崎駿:著• アニメージュコミックス ワイド判 風の谷のナウシカ 1(1983年8月25日)• アニメージュコミックス ワイド判 風の谷のナウシカ 2(1983年8月25日)• アニメージュコミックス ワイド判 風の谷のナウシカ 3(1985年1月20日)• アニメージュコミックス ワイド判 風の谷のナウシカ 4(1987年5月1日)• アニメージュコミックス ワイド判 風の谷のナウシカ 5(1991年6月30日)• アニメージュコミックス ワイド判 風の谷のナウシカ 6(1993年12月20日)• アニメージュコミックス ワイド判 風の谷のナウシカ 7(1995年1月15日)• 風の谷のナウシカ 豪華装幀本(上・下)(1996年11月30日)。 豪華装幀本「風の谷のナウシカ」(2巻組)(1996年11月30日)• アニメージュコミックス ワイド判 風の谷のナウシカ 全7巻組(2002年8月25日)• アニメージュコミックス ワイド判 風の谷のナウシカ トルメキア戦役バージョン 全7巻組(2003年10月31日)• 風の谷のナウシカ(スタジオジブリ 絵コンテ全集1)(2001年6月30日)• THE ART OF 風の谷のナウシカ(アニメージュ編集部編)(1984年6月20日)• 風の谷のナウシカ GUIDE BOOK(アニメージュ増刊 ロマンアルバム)(1984年3月、復刻版2010年7月)• 風の谷のナウシカ-ロマンアルバム (1984年5月、復刻版2001年5月)• 講談社アニメコミックス61 風の谷のナウシカ 1(1984年4月11日)• 講談社アニメコミックス62 風の谷のナウシカ 2(1984年4月25日)• 講談社アニメコミックス63 風の谷のナウシカ 3(1984年5月18日)• 講談社アニメコミックス64 風の谷のナウシカ 4(1984年5月30日)• 風の谷のナウシカ(上)(徳間アニメ絵本)(1988年3月31日)• 風の谷のナウシカ(下)(徳間アニメ絵本)(1988年3月31日)• 風の谷のナウシカ 1(アニメージュ フィルムコミック)(1990年10月30日)• 風の谷のナウシカ 2(アニメージュ フィルムコミック)(1990年11月20日)• 風の谷のナウシカ 3(アニメージュ フィルムコミック)(1990年11月20日)• 風の谷のナウシカ 4(アニメージュ フィルムコミック)(1990年12月20日)• 風の谷のナウシカ トルメキア戦役バージョン(アニメージュ フィルムコミック 4巻組)(2003年10月31日)• ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ(文春ジブリ文庫)(2013年4月10日)• シネマコミック1 風の谷のナウシカ(文春ジブリ文庫)(2013年4月10日) 音楽• 風の谷のナウシカ BEST CD (1986年11月24日)• 1980年代中期当時、などが発売し、オーディオマニアなどで人気だった、オープンリール似のハブを使ったノーマルポジションのカセットテープを560円にて販売していた。 よりナウシカや王蟲、、などのプラモデルやが発売された。 2011年にはよりハイエンドトイの「FORMANIA ガンシップ」が発売された。 ナウシカの長銃を再現したモデルガンがより販売された。 100丁限定、価格は35万円。 売上記録 [ ] (日本国内) 内容 記録 補足 興行収入 約14. 8億円 推測 配給収入 約7. 42億円 全国動員 91万4767人 『イメージアルバム〜鳥の人〜』• 4万枚出荷(1986年発売のシングルCD)• 9万枚出荷(1988年発売の再発シングルCD)• 5万枚出荷(2004年発売の再々発シングルCD) VHS・ベータ(徳間版) 12万本出荷 1989年7月時点 VHS(ブエナビスタ版) 90万本出荷 2003年6月時点 DVD 75万枚出荷 2005年3月時点 Blu-ray Disc 2. 0万枚売上(発売初週) 2010年7月時点 テレビ放送 [ ] での初回放送は、1985年4月6日(土曜日)。 19時30分-21時50分に特別枠を設けて、ノーカットで放送した。 日本テレビ系列の『』では、ほぼ2年に1度の割合で放送されており、放送回数は当枠最多の15回を数える。 2013年12月27日放送分では、による副音声による解説放送も行われた。 テレビ放送の視聴率 回数 放送日 視聴率 備考 1 1985年 04月 06日(土) 16. ゲストは監督の宮崎駿やナウシカガールの安田成美。 この特別番組内では、約30分のラジオドラマが流された。 当時の同種のアニメ映画のオールナイトニッポンスペシャルでは生のラジオドラマも多かったが、本作では事前に収録が行なわれていた。 宣伝という性格上、ストーリーと声優のキャスティングはアニメ版に準拠し、途中までをドラマ化し、続きを映画館で見せるとの趣向だった。 脚色は藤井青銅、演出はドン上野こと上野修。 特撮短篇作品 [ ]• コンピュータゲーム [ ] 劇場アニメ版とのタイアップとして、に徳間書店からソフトのブランド名で、当時の用にナウシカを素材としたが発売された。 『風の谷のナウシカ』 用。 徳間書店、、6,800円。 『ナウシカ危機一髪』 用。。 土鬼の飛行ガメを撃ち落としていく。 『忘れじのナウシカ・ゲーム』 用。 シューティングゲーム。 ストーリー的には漫画版をベースにしている。 風の谷へ侵攻する土鬼を最終的には交渉して引き返させるのが目的。 ガンシップ、メーヴェ、パージの連結・切り離し、土鬼の浮砲台、飛行ガメ、王蟲、ストロボ光弾など原作の要素が含まれている。 飛行している蟲は撃ち落とすことはできず、接触すると減点となる。 「ナウシカのゲームが、ナウシカが腐海の蟲たちを撃ち殺してスコアを稼いでゆくというもので、このゲームに宮崎や高畑が激怒したため、以降の作品がゲーム化されなくなった」という説があり、宮崎駿がコンピューターゲーム嫌いになったのはこのゲームが原因という記述が井坂十蔵の『宮崎駿のススメ。 』にもあるが、実際にはこのような内容のゲームは存在しない。 その他 [ ] 1987年に徳間書店〈〉で、ゲームブック『巨神兵を倒せ! 「風の谷のナウシカ」より』 が発売された。 からは、『風の谷のナウシカ』というボードが発売されている。 頭、胴、右腕、左腕、右足、左足、盾、手持ち武器がそれぞれ駒になっており(長剣などは2の駒)、1対1の剣格闘で剣を振りかぶって斬りつけるなどの動作を再現している。 脚注 [ ] 注釈 [ ]• キャッチコピー「少女の愛が奇跡を呼んだ」は映画宣伝会社の宣伝プロデューサー徳山雅也によるもの(叶 2006 、p. 63)。 『名探偵ホームズ』は宮崎が在籍時に演出として参加していながらお蔵入りになっていたもので、宮崎の手がけた短編6作品のうちの2作品。 後のテレビシリーズとは声優など細部で異なる点がある。 クシャナが巨神兵移送を命じる本国に対し、バカ共達の玩具にさせる気はないと触れる程度。 最初に高畑にプロデューサー就任を断られたとき、宮崎は酒席で「高畑に全青春を捧げたのに」と涙を流したという(鈴木(2008)、p. 41)。 「ハーモニー」とはセル画にセルカラーをベタ塗りするのではなく、グラデーションを付けて絵画的に表現する技法。 の演出法として知られる。 動画ではなく止め絵に用いるのが一般的。 本作でも王蟲の動きの多いカットでは通常の動画処理している。 1984年公開の長編アニメ映画では、『』の配給収入16. 5億円がトップ()。 実際に、DVD等の映像作品のジャケットにも「スタジオジブリ作品」と表記されている。 ただ、ジャケット裏側の「制作」のクレジットはトップクラフトである。 出典 [ ]• 2020-06-18. 2020年6月18日閲覧。 鈴木俊夫『ジブリの仲間たち』新潮新書、2016年、p. 映画ナタリー. 2016年9月17日閲覧。 48 - 50。 鈴木 2008 、p. 宮崎駿『出発点 1979~1996』徳間書店、1996年、p. 472。 『映画 風の谷のナウシカ GUIDE BOOK』、p. 201。 叶(2006)、p. 71(キネ旬臨時増刊『宮崎駿・高畑勲とスタジオジブリのアニメーションたち』 キネマ旬報社、1995年より引用)。 アニメージュ編集部編 「ナウシカへの道」『ジ・アート・オブ・ナウシカ』 徳間書店、1984年、p. 182。 尾形英夫『あの旗を撃て 「アニメージュ」血風録』オークラ出版、2004年、p. 177。 尾形 2004 、p. 178。 243 - 244。 鈴木 2005 、p. 鈴木 2008 、p. 叶 2006 、p. 尾形 2004 、p. 183。 「鈴木敏夫、ジブリとは何かを語る」『CUT』2009年12月号、ロッキング・オン、p. 鈴木 2005 、p. 「第25回 」『この人に話を聞きたい アニメプロフェッショナルの仕事 1998-2001』、2006年11月2日、、415頁。 『ロマンアルバム・エクストラ61 風の谷のナウシカ』徳間書店、1984年、p. シネマトゥデイ 2011年2月10日. 2011年11月2日閲覧。 『ロマンアルバム・エクストラ61 風の谷のナウシカ』徳間書店、1984年、p. 130• 叶 2006 、p. 61およびp. 2014年2月22日時点のよりアーカイブ。 2012年5月12日閲覧。 320-322• 叶 2006 、p. 『風の谷のナウシカ サウンドトラック はるかな地へ』ライナーノーツ• 『久石譲in武道館 パンフレット』p15• 『ロマンアルバム・エクストラ61 風の谷のナウシカ』徳間書店、1984年• NOAH BOOK(2011年)• 久石譲『I am 遥かなる音楽への道』メディアファクトリー、1992年、p52-53• 『風の谷のナウシカ イメージアルバム』ライナーノーツ• 久石譲『I am 遥かなる音楽への道』メディアファクトリー、1992年、p48-49• 「映像」『』 1984年3月17日夕刊4面。 「」『』 1985年1月8日朝刊1面。 navicon 2012年5月11日. 2016年1月17日閲覧。 2016年1月17日閲覧。 2016年1月17日閲覧。 『オリコン・チャートブック LP編 昭和45年-平成1年』 オリジナル・コンフィデンス、1990年、332頁。 『オリコン年鑑 1985年版』 オリジナルコンフィデンス、1985年、p18。 宮崎(2002)、p. 276。 叶 2006 、pp. 72-73。 211、p. 215)• 叶 2006 、p. 叶 2006 、p. www. allmovie. com• 2017年. 2019年9月15日閲覧。 Zack Sharf 2017年3月28日. 2019年4月28日閲覧。 2019年. 2019年9月15日閲覧。 SOURCE Fathom Events 2019年2月14日. 2019年4月28日閲覧。 2020年3月18日閲覧。 「これがヒットしなければ日本のアニメに明日はない がんばれ『ラピュタ』!! 」『』VOL. 33 1986年10月号、pp. 16-17• 鈴木貴博. ITマネジメント. 2008年9月11日閲覧。 「少し前よりもナウシカの事が少しわかるようになった。 ロング・インタビュー宮崎駿」『コミックボックス』VOL. 98 1995年1月号、p. 」『』2013年8月上旬号、p. 『』2013年9月6日(インターネットアーカイブ)• 2016年1月17日閲覧。 2016年1月17日閲覧。 2016年1月17日閲覧。 2010年5月27日. 2011年6月21日閲覧。 2010年9月30日. 2016年1月17日閲覧。 企画室「風の谷のナウシカ」『Gun』第43巻第1号、国際出版、2004年1月、 118-121頁。 朝日新聞1985年4月6日• この当時に放送されていた「(「」の前身番組)」ではなく「」枠での放送。 所謂「金曜ロードショー枠」以外での放送はこの初回放送のみ。 「金曜ロードショー」枠での放送はこの回から。 2019年11月22日閲覧。 金曜ロードショー. 日本テレビ. 2019年11月22日閲覧。 金曜ロードショー. 日本テレビ. 2019年11月22日閲覧。 ヲタにゅぅ 2012年5月15日. 2016年1月17日閲覧。 日本テレビ. 2019年11月22日閲覧。 金曜ロードSHOW!. 日本テレビ. 2019年11月22日閲覧。 金曜ロードSHOW!. 日本テレビ. 2017年3月12日時点のよりアーカイブ。 2019年11月22日閲覧。 MANTAN WEB. 2019年1月7日. 2019年1月7日閲覧。 藤井青銅『ラジオな日々 80's RADIO DAYS』小学館、2007年、p. 198。 「巨神兵を倒せ!」(下村家恵子・文、・イラスト、アニメージュ文庫、1987年7月)。 参考文献 [ ]• 井坂十蔵編著『宮崎駿のススメ。 -「宮崎アニメ」完全攻略ガイド』21世紀BOX 、2001年7月。 尾形英夫『あの旗を撃て! -『アニメージュ』血風録』オークラ出版、2004年11月。 『宮崎駿全書』フィルムアート社、2006年。 酒井信『最後の国民作家 宮崎駿』〈〉、2008年• 鈴木敏夫『映画道楽』ぴあ、2005年4月。 鈴木敏夫『仕事道楽 スタジオジブリの現場』〈〉、2008年。 スタジオジブリ責任編集『ナウシカの「新聞広告」って見たことありますか。 -ジブリの新聞広告18年史』徳間書店スタジオジブリ事業本部、2002年7月。 高畑勲『映画を作りながら考えたこと-1955〜1991』徳間書店、1991年8月。 宮崎駿『風の帰る場所-ナウシカから千尋までの軌跡』ロッキング・オン、2002年7月。 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ]• - 日本映画情報システム• - (英語)• - (英語)• - (英語).

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風 の 谷 の ナウシカ

宮﨑駿監督によるジブリ映画『風の谷のナウシカ』は多くのジブリファンが「最も優れたジブリ映画」とする傑作の1つですね。 独特な世界観と、ラストの感動的なシーンは誰もが心を奪われたことだと思います。 知っている方も多いかと思いますが、実は「風の谷のナウシカ」の原作は漫画なんです。 漫画は7巻で完結になるのですが、当時は漫画が2巻までしかなかったこともあり、映画化したシーンは1巻と2巻の部分のみです。 なので、みなさんが知る映画アニメ以降も物語は続きます。 今回は漫画版の「風の谷のナウシカ」についてご紹介したいと思います。 ネタバレになってしまうので、これから漫画を読もうと思っている方は読み終わってから読んでいただくことをおススメします。 映画版でのナウシカは誰に対しても慈悲深く心の綺麗な少女でしたが、漫画版のナウシカは若干性格が違います。 例えば作中に『蟲使い』と呼ばれる人達が出てきますが、彼らは蟲を使って墓などを荒らし、金品を漁ったりするのを生業としていることもあり差別をされやすい人たちです。 アニメ映画のナウシカなら差別などせず、誰にでも平等に接するようなイメージですが、漫画版のナウシカは 「汚れた蟲使いをともない 他国を汚染させるとは何事だ!この剣より一歩も先に進ませぬぞ ただちに立ち去れ!」 と蟲使いを汚れていると差別し、怒鳴るシーンがあります… また、人質をとり自分の要求を通すシーンなどもあり映画版のナウシカが好きという男性はショックを受けてしまうかもしれませんね。 性格の違いについての理由が公開されている訳ではないので、私の考えですが漫画版は戦争に巻き込まれていくナウシカの様子がメインになりますので、心の綺麗な少女のままでは逆に不自然だからかな…と思いました。 アニメ映画の場合は幼い子供も見る機会も多いので、馴染みやすい性格にしたのでしょうか…? 漫画版ではナウシカは世界中を移動し、いろいろな人々と交流していきます。 映画版で出てきたナウシカの故郷である、「風の谷」はほとんど出てきません。 そして、旅をする中で色々なキャラクターとの出会いが描かれています。 例えば、『森の人』です。 森の人は腐海に住んでいる人々の総称で、火を使わず、蟲の腸を衣とし、蟲卵を食べ、蟲の体液で作った泡を住処として生活しています。 しかし普通の人間が腐海に入ると瘴気が体内に入り、最悪の場合死んでしまいます… なぜ、そのような生活が可能なのでしょうか? 彼らは地上で暮らす人々のマスクよりも、高性能な瘴気浄化マスクを持ち、蟲の体液のテントも腐海の瘴気に耐えられるようにできているのです。 森の人の素性は謎に包まれており、作中では伝説扱いされていたため、博識なユパでさえ「ほんとに存在したのか・・」と驚く程でした。 森の人の1人である『セルム』はナウシカの考えに共感する部分があり、ナウシカが瀕死状態になるシーンでは、ナウシカを孤独の淵から救い、森の人しか知らない腐海と世界の秘密を教えました。 この時ナウシカが知った事実が物語に大きく影響していきます。 ある日、ペジテからの避難民を乗せた輸送船が風の谷に近い腐海のほとりに墜落します。 その輸送船はペジテの王女であるラステルが載っていましたが、ナウシカが駆けつけた時には既に瀕死状態でした。 ラステルはナウシカに石を託し、兄に渡してほしいと頼み亡くなってしまいます。 その石は、最終戦争で使われた生物兵器巨神兵を蘇らせる鍵となる「秘石」だったのです。 トルメキアの第4皇女もクシャナが土鬼との戦争で勝つために、秘石を使って巨神兵を得ようとしペジテに攻め入り、クシャナの手に秘石が渡らないよう、ラステルは輸送船で逃げて来たのでした。 クシャナは蟲使い達に、ナウシカが埋葬したラステルの墓を荒らさせて、秘石が風の谷にあると考え、風の谷にむかいます。 しかし、検疫を受けないままクシャナが風の谷に飛行機を強行着陸した為ナウシカが激怒し、一騎打ちになってしまいますが、ナウシカの師であるユパが制します。 その後クシャナは帰っていきますが、後日トルメキアは土鬼との戦争のため、辺境諸国に出征を強制します。 風の谷も例外ではなく、ナウシカは病床の族長ジルに代わり、数名の老従者とともにクシャナ支隊へ合流します。 そして、ナウシカはクシャナ達と合流し、土鬼の地へ向けて腐海を南進します。 その途中、クシャナの空中艦隊をラステルの兄アスベルが単機で奇襲してきますが、クシャナ軍に撃ち落とされます。 その時の衝撃でナウシカの従者の乗る船も落とされてしまいますが、船は戦列を離れて腐海に不時着水することが出来ました。 輸送グライダーを回収するために降下したナウシカは、同じく腐海に墜落して蟲に襲われているアスベルの救出に成功します。 しかし、羽蟲と接触してマスクが外れてしまい、そのまま腐海の下層部に迷い込んでしまいます。 本来ならば瘴気で肺が汚染され、死んでしまいますが、腐海の下層部は呼吸しても平気だったのです。 ナウシカはそこで、腐海下層部の大気が清浄であることを発見し、人々が恐れる腐海は、汚染された世界を浄化している真実に気づきます… こちらはアニメ映画でもおなじみのシーンかと思います。 一方、戦争で劣勢だった土鬼軍は、戦争に勝つために腐海の植物を品種改良し、猛毒の瘴気を吐き出す生物兵器を作り出しました。 この人工の森の瘴気は通常のマスクでは浄化できず、蟲ですら殺されてしまう程の性能です。 この兵器のお蔭で、戦争で優位になるものの、この兵器として使用していた菌類の苗が突然変異を起こし、制御不可能になります。 暴走した菌類から発生した粘菌は人々をどんどん飲み込んで巨大化していきます… このままでは、ほとんどの土地が腐海になってしまうと思ったその時、前々からこの粘菌の発生を予知していた蟲の大群がやってきます。 この蟲の中には幼少期にナウシカが守っていた王蟲も参加していました。 蟲たちは、粘菌に自らを吸収させることで粘菌を無毒化します。 そして、王蟲たちが死んで、腐海になる事で粘菌の暴走を止める事ができました。 しかし、移動する蟲から放たれた腐海の胞子が蟲の死骸を介して広がり、土鬼の主要な国土はほとんど腐海になってしまいました。 さて、当時中学生だった48歳のオヤジがうろ覚えの記憶を掘り起こすと、そのころ読んだもしくは視聴したドキュメンタリーだったか何かで、昔はアニメといえば先ず原作ありきであったと。 そんな時代背景のなか、劇場アニメとしてゼロから企画されたナウシカは原作も無く、制作にあたって相当な反発があったようです。 ならば原作を作れば良いじゃん、ということでアニメージュに連載が始まった…。 というような事でした。 たぶん。 宮崎氏の発言や随所に書かれた彼のメッセージを読み重ねていくと、彼が今の人類活動について多大な懸念を抱いていることが見受けられます。 2巻以降のナウシカで語られる物語は多分に彼の本音を織り込んだ人類への警鐘となっているのだと私は感じました。 この地球に山や森は存在しない(You chube 参照) の仮説と絡む描写が多いのが興味深いですね。 ナウシカが現存する自分の種の人類(恐らく遺伝子ゲノム操作の腐海適応種)は死に絶える事を受け入れつつ、伝説の森の人=火の七日間を生き残った純粋な精神的にも進化した旧人類(勝手な推測です)とも取れる、彼らと共に希望すら見えてこない未来に向かい必死に全力で前進し、希望を託す姿勢は現在の人類(特にGHQ 政策で骨抜き、実験場と化している可能性のある日本人)そのものの指針であるような…。 火星移住計画はある種、お金持ちが地球を使い捨てするような地下に眠る旧人類の視点にも感じられ、これからマイクロチップを埋め込みAIや機械の体と融合していく、シリコンバレー発祥的な未来像を予測していたかのようなに感じられます。 巨木の腐海、浄化して砂になるというあたり、木の化石がシリコン(ケイ素)で組成されている事やデビルスタワーのまわりに砂が多くあるという事実にも繋がりますね。 これから5年、10年後、この物語が何を発信していたのか時代が進むにつれ、真実が暴かれる(真実ではないかと考察、検証される)につれ、現実と宮崎駿さんの描いた世界の共通点が深まるのかもしれません。 信じるか信じないかはあなた次第です。 という視野の広がりを感じ出せてくれるこの原作は大好きです.

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安田成美 風の谷のナウシカ 歌詞&動画視聴

風 の 谷 の ナウシカ

「 ナウシカ」はこの項目へされています。 劇場版アニメについては「」をご覧ください。 のについては「」をご覧ください。 劇中のヒロインについては「」をご覧ください。 由来となったギリシア叙事詩『オデュッセウス』に登場する王女については「」をご覧ください。 風の谷のナウシカ ジャンル ・ 漫画 作者 出版社 掲載誌 レーベル アニメージュコミックス ワイド判 発表号 2月号 - 3月号 巻数 全7巻 話数 全59話 映画: 監督 宮崎駿 制作 配給 封切日 上映時間 116分 - プロジェクト ポータル 『 風の谷のナウシカ』(かぜのたにのナウシカ)は、によるの作品。 アニメーション監督・演出家でもある宮崎が、の『』誌上にて発表した・作品。 戦争による科学文明の崩壊後、異形のに覆われたを舞台に、人と自然の歩むべき道を求める少女ナウシカの姿を年代記の形で描く。 には宮崎自身の監督による劇場版アニメ『』が公開された。 には化された。 『アニメージュ』2月号にて連載を開始し、映画制作などのため4度の中断期間 を挟み、3月号にて完結した。 1994年に第23回大賞、、第26回コミック部門を受賞。 単行本の発行部数は累計1,200万部。 海外でも8か国語で翻訳・出版されている。 英語名は名の対訳名ではなく、あくまで英語版における当該キャラクター名や事象名を示している。 映画の最初の英語吹替版である " Warriors of the Wind "(. 1985年発売)における名前は、製ということで記号「 NWP:」の後に表記する。 あらすじ [ ] 「」も参照 高度産業文明を崩壊させた「火の7日間」という最終戦争から1000年、汚染された大地には異形の生態系である巨大なの森「腐海」が拡がり、腐海を守る「蟲」と呼ばれる昆虫に似た巨大生物たちが生息する。 拡大する腐海に生育する菌類が放出する「瘴気」は、蟲たち以外には猛毒のガスである。 衰退した人類が腐海の瘴気と蟲に怯える、荒廃した世界が描かれている。 この世界に存在する、とという敵対する二大列強国と、その辺境地にあるトルメキアの同盟国「」および、工業都市ペジテ市が主な舞台となっている。 風の谷の族長ジルは、腐海の毒に侵されて病床にあり、ジルの娘ナウシカが代理で国を治めている。 ある日、ペジテからの避難民を乗せた輸送船が風の谷に近い腐海のほとりに墜落する。 輸送船に搭乗していた瀕死のペジテ王女ラステルは、救助に駆け付けたナウシカにとある石を託し、兄に渡してほしいと懇願して事切れる。 その石は、最終戦争で使われた生物兵器を蘇らせる鍵となる「秘石」であった。 巨神兵を得ようとペジテを滅ぼしたトルメキアの第四皇女クシャナが、秘石の捜索のために風の谷に飛来。 を受けないままの強行着陸をとがめたナウシカは、クシャナの部下とを演じるが、ナウシカの師匠でもある旅の剣士ユパの仲裁で停戦し、クシャナ達は谷を去る。 やがてトルメキアは、土鬼との戦争のため盟約を盾として辺境諸国に出征を強いる。 ナウシカは病床の族長ジルに代わり、城オジと呼ばれる数名の老従者とともにクシャナ支隊へ合流する。 土鬼の地へ向けて腐海を南進するクシャナ支隊の空中艦隊を、ラステルの兄アスベルが操るガンシップが単機で奇襲し、多大な損害を与えるもトルメキア軍機に撃ち落される。 乱戦の中で風の谷の輸送グライダーは、戦列を離れて腐海に不時着水する。 輸送グライダーを回収するために降下したナウシカは、同じく腐海に墜落して蟲に襲われるアスベルを救出したものの、羽蟲と接触してマスクが外れたまま腐海の下層部に迷い込む。 ナウシカはそこで、腐海下層部の大気が清浄であることを発見する。 そして、自身が城の地下で地下水だけで栽培している無害な腐海植物との共通点を見出し、腐海が汚染された世界を浄化している真実に気づく。 劣勢の土鬼軍は、腐海の植物を品種改良し、猛毒の瘴気を吐き出すとして使用した。 この人工の森の瘴気は通常のマスクでは浄化できず、蟲を死に至らせるほど強力であり、土鬼はトルメキア軍を撃退することに成功した。 しかし、兵器として輸送していた菌類の苗が突如として各所で一斉にを起こし、生じた強力なが暴走し始め、事態は収拾不能になる。 かねてからこの粘菌の発生を予知していた蟲たちは、暴走した粘菌に向かって大量に集結した。 蟲たちが粘菌に自らを吸収させることで粘菌はやがて無毒化され、暴走は収束していく。 大量の蟲が移動する現象は物語中で 大海嘯 ( だいかいしょう )とよばれており、移動する蟲から放たれた腐海のが蟲の死骸を介して広がり、腐海の領域をより拡大してしまう。 結果、土鬼の主要な国土はほとんど滅亡するに至った。 大海嘯を前に奔走するナウシカは、土鬼の地を探索するうちに、「森の人」と呼ばれる種族に出会う。 彼らとの関わりの中で、巨神兵や腐海の植物群、蟲たちが崩壊した旧世界の技術による人工生命であること、その目的が腐海による汚染の浄化であることを知る。 旧世界の人間たちは腐海を作り出して世界を完全に浄化したあと、火の七日間によって絶滅に瀕した動植物や科学文明勃興以前の文化を復活させるとともに、穏やかで賢い新人類をこの世に生み出し、世界を再建することを目的としていたのだ。 ナウシカを始めとする現生の人類は、旧文明の時代の人々が汚染された環境に適合するよう旧文明人類に改造を加えて作りだした人工種であり、浄化の完了した清浄な世界では生存できないという事実を知る。 土鬼がトルメキアから奪取し復活させた巨神兵と邂逅したナウシカは、アスベルに託された秘石を掲げ覚醒させる。 ナウシカは巨神兵の母としてエフタル語で無垢を意味するオーマと名づける。 生まれたばかりの赤子のような幼児性と残虐性を持ち合わせていた巨神兵は急速に知能レベルを発達させ、旧文明時代におけるあらゆる利害を調停するために人工的に作られた神、「裁定者」としての役割に目覚める。 土鬼帝国の首都シュワにある「墓所」と呼ばれる施設は、内部に旧文明の技術を保存しており、土鬼の皇帝たちに旧文明の技術を与えることで世界を動かしていた。 腐海の生態系と旧世界の関係を知ったナウシカは「墓所」に向かう。 「墓所」はそれ自体が意識と人格を持つ人工生命体でもあり、自らを「墓の主」となのるそれは、浄化が終わった後の戦争のない理想郷について語り、環境に適応するよう人工的に作られた現生人類を元に戻す技術も墓に眠っていると語る。 しかしナウシカは清浄のみを追求し一切の汚濁を認めない旧文明の計画に反発してこれを否定し、「墓の主」をオーマに握り潰させて殺し、オーマの火で「墓所」を破壊する。 「墓所」は新人類の卵や旧文明を研究する博士らを内部に収めたまま倒壊した。 「苦しみや悲しみ、そして死も人間の一部であることを受け入れ、汚濁と共に生きてゆくこと」。 それがナウシカの選択であった。 オーマはナウシカに看取られながら役目を終え、生き延びたナウシカは全ての真実を胸の奥に秘めたまま帰還する。 そして、土鬼の地に留まり土鬼の民と共に生き、後に風の谷に帰ったとも、森の人の元へと去ったとも言い伝えられたという。 設定 [ ] 世界観 [ ] 産業文明の出現から1000年を経て極限まで科学技術の発展した人類社会が、「火の7日間」と呼ばれる最終戦争によって滅びてから1000年余りが経過した未来の地球が舞台。 以下、第1話の冒頭文を引用する。 — ユーラシア大陸の西のはずれに発生した産業文明は数百年のうちに全世界に広まり巨大産業社会を形成するに至った。 大地の富をうばいとり大気をけがし、生命体をも意のままに造り変える巨大産業文明は1000年後に絶頂期に達しやがて急激な衰退をむかえることになった。 「火の7日間」と呼ばれる戦争によって都市群は有毒物質をまき散らして崩壊し、複雑高度化した技術体系は失われ地表のほとんどは不毛の地と化したのである。 その後産業文明は再建されることなく永いたそがれの時代を人類は生きることになった。 陸地の大部分は、植物やの森「腐海」に覆われ、人類の子孫は腐海の毒が及ばない安全な地域を中心に暮らしている。 風の谷は潮風が胞子の侵入を拒み、豊かな森林や水源、田畑などが残っているが、それ以外の土地は不毛な荒地が多い。 また、海は「この星の汚染物質が最後にたどり着く所」とされ、すでに生物が生息できる環境ではなくなっている。 最終戦争以前の高度産業文明は旧世界と呼ばれ、などの遺物が発掘、利用されているが、その製造技術を始めとする高度な科学技術の所産は失われ、人々の生活様式はからにかけての水準まで後退している。 「火の7日間」は半ば伝説となっており、世界を正しい道へと導く救世主の伝説が語り継がれている。 種の存亡の危機に瀕しても人類同士の勢力抗争は続いており、作中ではトルメキアと土鬼の間で勃発した「トルメキア戦役」の模様が描かれる。 居住可能な土地を巡る争いは、腐海の拡大を招くという悪循環を繰り返しても止むことはない。 また、同族内でも王位(皇位)継承権を巡り権力闘争が続けられている。 物語の終盤では、文明を衰退に追いやった諸々の事象が、世界を再建するための遠大な計画であったという真実が語られる。 「火の7日間」は兵器としてのを使い世界を焼き尽くした戦争と伝えられてきたが、巨神兵の真の役目である裁定により、人類社会の荒廃を正すためには一度すべてを無に帰す他ないと、世界破壊が選択されたことが示唆されている。 腐海に関しても、汚染された大地を浄化するために自然発生した新たな生態系であるとの仮説が否定され、自らの過ちを悟った旧世界によって人工的に創り出された一種の浄化装置()であることが判明する。 世界が有毒物質に覆われる前に、人類を含む生物は毒に対しある程度の耐性をもつように作り直されており、ナウシカ達現生人類を含む劇中の生物は浄化後の環境では生存することができない。 これらの知識と技術は、墓所の主や庭の主など、かつて作られた人工神により守られている。 辺境諸国 [ ] 風の谷を始め、砂の谷やペジテ市など、腐海のほとりにある小国群。 毎年多くの都市が腐海に飲み込まれ、人が住める土地が減っている。 人口は少なく風の谷では500人程度。 農耕を生業とする風の谷のような国もあれば、地下の遺跡となった旧文明の遺物を発掘して成り立っているペジテ市のような国もある。 トルメキアの同盟国だが、その関係は対等ではなく、トルメキアを宗主とする事実上の属領である。 の保証と引き替えに、戦時にはトルメキア王の召集令に応じて各国の族長が参戦するという盟約を結んでいる。 この地には「火の七日間」を経ても産業文明の技術を伝えるエフタルという巨大王国が栄えていたが、王位継承戦争やそれが引き金になって起こった3度目のにより、ナウシカの時代から300年前に滅亡した。 国土の大半は腐海に没し、残った土地も以後小国に分裂し、トルメキアの宗主権下に入ったとされる。 エフタル時代の遺物である高性能であるを所有している国が多いため、トルメキアにとって貴重な兵力調達元となっていた。 トルメキアの南下作戦に際して召集されてクシャナ支隊に配属されたが、アスベルの襲撃や土鬼軍の罠により、トルメキア軍はクシャナの乗るコルベット単艦を残し全滅。 辺境諸国は土鬼が辺境の地を狙っていることを知り、再びトルメキアに召集されることを嫌ってトルメキアとの同盟を破棄し、土鬼の襲来に備え再びエフタルの旗の下に集い連合を組む。 連合の成立後、辺境諸族は各々の国名に加えてエフタルの民を自称するようになる。 風の谷の場合「エフタル風の谷の民」となる。 ナウシカの言葉を「庭の主」が「古いエフタルの言葉」と表現するなど、エフタルと同じ言語を今でも使用していることが示唆されている。 風の谷 [ ] 風の谷( 英: Valley of the Wind)とは、主人公ナウシカの故郷である辺境の小国であり、辺境諸国の一つ。 人口は500人程度。 酸の海から吹き付ける風を風車で動力としながら、中世レベルの農業と採取活動により成り立っている。 「海から吹く風様」と形容される潮風で腐海の胞子による侵蝕から守られているが、それでもわずかに届く腐海の毒は人々を確実に蝕んでおり、や四肢硬化を引き起こしている。 族長の住む城の大風車で地下500メルテ(作中における長さの単位)から水を汲み上げ、それを貯水池に引いて寝かせてから沸かし、飲料水や農業に用いている。 トルメキア戦役には余命僅かな族長ジルに代わり、娘のナウシカと城オジらが参戦した。 付近の砂漠には旧世界のが廃船となって横たわっている。 火の七日間の前にこの船が星へ行っていたことは迷信のように思われている。 漫画版では廃船から超硬質を切り出すための町が造られていた。 一方、映画では無人の遺跡であり、風の谷の人々がトルメキア軍との戦いでするために使われた。 ペジテ市 [ ] ペジテ市(ペジテし、 英: Pejite, NWP:Placeda)は、の一つであり、辺境諸国の一つ。 「火の7日間」以前の遺跡からエンジンやセラミック等を発掘しては加工供給する工房都市。 巨神兵の骨格が発掘され、それを狙ったトルメキアの侵攻を受けたことが物語の発端となる。 クシャナ率いるトルメキア親衛隊に滅ぼされ、避難民船も蟲に襲われ墜落し、ひとりを残して全滅してしまう。 トルメキア [ ] トルメキア( 英: Torumekia)は、風の谷の東方に存在する王国で、辺境諸国を傘下に従えている。 都のトラスはかつての巨大都市に寄生しており、数多くの超高層ビルが立ち並ぶが、いずれも廃墟である。 高速道路跡らしきものも見える。 現国王はヴ王と称し、子は3人の皇子と末娘の皇女クシャナ。 ヴ王の居城はエレベーターも存在する空中宮殿。 人々は現在のヨーロッパ系を思わせる風貌と文化をもっている。 王族による過酷な王位継承争いが古くから続いている。 ヴ王は自身の血筋を「我が血は最も古く、しかして常に新しい」と称しているが、これはトルメキア王家の歴史はもっとも古くから伝わっているものの、その地位は常に(さんだつ)され続けてきたことを表している。 クシャナの母である王妃は「正統なトルメキア王家の血を引くのはクシャナのみ」としており、「正統な王家の血を引いていない」3皇子はヴ王の連れ子ということになる。 3皇子とクシャナの対立は激しく、クシャナの軍事力を削ぐために彼女を支隊で南進させ、本隊(第3軍)をわざと不利な戦線へ派遣したり、無謀な作戦を実行させたりしている。 敵に情報を漏洩するなど兄弟同士の争いも描かれており、トルメキア王家の紋章である「互いに争う双頭の蛇」は、これらの王家代々の骨肉の争いを象徴していると皮肉られている。 3皇子が行方不明になったため、王位は寸前のヴ王からクシャナに譲られたが、クシャナは「すでに新しい王を持っている」として生涯「代王」を名乗り、以後トルメキアは「王を持たぬ王国」になったとされる。 映画版では風の谷など辺境諸国との同盟関係は存在せず、風の谷へ突如武力侵攻を行った敵国という設定になっている。 また、所在地が風の谷の西方になり、国号も「トルメキア帝国」に変わっている。 土鬼諸侯国連合 [ ] 「」も参照 土鬼諸侯国連合(ドルクしょこうこくれんごう、 英: Dorok)とは、 土鬼(ドルク)と総称される人々の国家の連合体である。 風の谷の南方にあって、トルメキア王国と拮抗する。 皇帝領、7つの大侯国、20余の小侯国と23の小部族国家での計51か国から成り立つ。 土鬼の皇帝貨はトルメキアの貨幣より質が良く、戦役の影響で土鬼諸侯国領外でも通用するようになっている。 神聖皇帝と、その下の官僚機構である僧会が国政を担っている。 が強く、各侯国の族長が僧侶であったり、僧会が独自の軍事力である僧兵を保有したり、国政を儀式化している部分もある。 神聖皇帝は皇兄ナムリスと皇弟ミラルパの兄弟だが、先代の神聖皇帝から超常能力を持つミラルパへ統治権が受け継がれ、ナムリスに実権はない。 ミラルパは土民を支配しやすいように宗教を利用していたが、のナムリスは弟を謀殺して実権を奪回すると、僧会の権力を剥奪しその構成員のを行った。 国内でも部族間の揉め事が絶えず、内紛の火種を抱えた状態にある。 その為、国の統治は僧会と神聖皇帝家に対する畏怖と崇拝、力への恐怖と尊崇によるに依存していた。 以前は「土王」と呼ばれるクルバルカ家が土鬼の地を治めていたが、時代が下るごとに圧政と狂気に満ちた政治になり、先代の神聖皇帝により追放・簒奪された。 土鬼諸国の庶民の間には、いまだにクルバルカ家に対する崇敬や、先代神聖皇帝と僧会によって禁止されたはずの土着宗教の信仰が密かに残っており、僧会の布教と土着信仰が混同されているところもある。 歴代の王が聖都シュワにある墓所の主と契約を結び、墓所に保存された旧文明の技術を利用している。 このため、科学的にはトルメキアに対して優位に立っており、戦争でも墓所の持つ技術を利用し、腐海の植物を人為的に強毒化させたり、巨神兵を蘇生させるなどして戦争を有利に導くはずだったが、逆に自らの放った大海嘯に国土を飲み込まれ、沿岸部を残して瓦解した。 一方で戦艦や浮砲台、飛行ガメの材料は木製や土製が主流である。 墓所 [ ] 墓所( 英: The Crypt)とは、土鬼の聖都シュワの中心部にある旧世界の遺跡。 深さ300メルテの堀と超硬度セラミック以上の硬さを誇る黒い外壁に守られている。 歴代の土鬼王朝はこの地を征服すると必ずこの地に都を築いてきた。 王朝のごく上層部の人間に対しては開放されているが、王が封印を命令すると、再び王が封印の解除を命じるか新王が現れるまで開放される事は無いとされる。 中枢部にある肉塊は「墓所の主」と呼ばれ、「火の七日間」で焼き尽くされる以前の高度な技術を保存している。 「教団」と名乗る科学者達が来たるべき浄化の時の再建の光となるべく、墓所の内部に住居を築き、墓所の主から提供された情報の解析・解読を行っている。 彼らは人間の王を選定し、王が協力者である限り、技術提供をするという契約を結んでいる。 これにより下級科学者を外部に派遣しており、彼らは博士と呼ばれている。 外部の権力に従うことを良しとせず、相手の武装解除を交渉の条件としている。 腐海 [ ] 腐海(ふかい、 英: Toxic Jungle, NWP:Toxic Jungle)とは、滅亡した過去の文明に汚染され不毛と化した大地に生まれた、新しいの世界である。 「火の七日間」の終結直後に地上に出現したと語られており、その後は徐々に面積を拡大し、従来の生態系や人類の生存を脅かす存在となっている。 腐海のほとんどは巨大ながはびこる広大なで、蟲(むし)と呼ばれる異形の動物達が棲んでいる。 蟲や植物、粘菌といった種の枠すら超えたをなし、腐海ではいかなる菌類も単独では存在せず互いに・しあって複雑な生態系を構成しているとされる。 外部からの刺激により、蟲、特に王蟲の大群が腐海の外へと暴走し、津波のように押し寄せる現象を 大海嘯と呼ぶ。 大海嘯後は、王蟲の死骸を苗床として新たな腐海が誕生する。 腐海は自然発生した環境ではなく、千年前の人類が創り出した人工的な汚染浄化システムで、数千年かけて世界を浄化する目的がある。 を体の構成単位とするが主であるが、植物体の構造や生態は従来のとは大きく異なっている。 顕微鏡サイズの微小な種から並みかそれ以上に巨大に生長する種まで、その大きさは多種多様で、大型の種は一般に、地中深く張った菌糸の根と幹、枝、葉に分化した地上部をもつ巨大な樹木となる。 一般に「」と呼ばれる物を空中に飛ばして繁殖する。 成木がつける「花」と呼ばれるのほか、発芽時にも無数の胞子を放出するが、やの詳細については明らかになっていない。 胞子から発芽してしばらくは動植物の遺体を苗床として養分を得る性であるが、生長後はを持つを展開しによって養分を得る生活を営むようになるものもある。 腐海の植物は「」と呼ばれる猛毒の物質を大気中に放出する。 そのため腐海では従来の動植物は一切生息できず、瘴気は腐海の周辺に住む人間の健康や作物の生育にも深刻な影響を及ぼしている。 人間や家畜が腐海に入る際は瘴気マスクと呼ばれる器具を身につけなければならない。 胞子の生命力は強く、腐海ではない場所に僅かでも胞子が入り込めばたちまち繁殖して、一帯は腐海に飲み込まれてしまう。 このため、腐海周辺の人々は居住地に胞子を持ち込まないように注意を払っており、胞子は発見され次第、焼却処理される。 風の谷の城の地下室で、ナウシカが腐海の植物の胞子を育てる研究を行った際、清浄な水と空気の中でした場合には瘴気を出さず、また大きく育たないことが判明している。 瘴気の毒素は腐海植物が地中の有毒物質を無毒化固定する過程で生じたで、惑星全体を覆った有毒物質のごく一部であるとされる。 腐海の植物群はその土地を無毒化しきると下層から次第に枯れていきして砂になっていくが、それまでには1000年前後の長い時間を要する。 こうして腐海の下層には、瘴気に満ちた上層部()とは対照的な、静謐で清浄な空間ができる。 腐海に墜落したナウシカとアスベルがさらに下層に落ちて目の当たりにした腐海の底の清浄な空間は、上記の作用によってできたものである。 やがて珪化を繰り返し、浄化された空間が徐々に上層へと登っていき、珪化した腐海植物群は崩壊して、浄化された土地が空の下に現れることになる。 腐海植物は、最終的に自らが作り出した清浄な空気と土のもとで、後述のように瘴気を出さない小型な植物群となる 清浄な空気のもとでは死滅する描写もあり。 腐海の最奥部に形成されたこの清浄な土地のことを、「森の人」は秘密として守っている。 ヒソクサリ 猛毒の腐海植物。 土鬼軍がとして利用するべく墓所の技術を用いてを試みたが、凍結保存されていた種苗が状にして暴走、大海嘯の引き金となった。 ムシゴヤシ 代表的な腐海植物。 王蟲が好んで食べることからこう呼ばれる。 新しい腐海ができる時はムシゴヤシが先駆的に成長し、そのあと小型で多様な植物群がゆっくりと育って、多様な腐海の生態系を形成していく。 成木はを行い、最大樹高は50メルテ(作中の単位)に達する。 粘菌 [ ] 本作における (ねんきん)とは、ヒソクサリが土鬼軍による兵器転用を目的とした実験の過程で突然変異したものをいう。 従来の瘴気マスクが効かず、蟲さえも死に至らしめる猛毒の瘴気をまき散らしながら巨大な状の体()で周囲の物を飲み込み、さらには大海嘯の直接的な引き金となったことで土鬼の国土に壊滅的被害をもたらした。 最終的には飲み込んだ王蟲の群に付着していた腐海植物の苗床としてその大部分が吸収され、腐海生態系の一部として取り込まれる形で安定化した。 腐海にはもともと微小なが生息しており、ナウシカもこれを研究していた。 ナウシカはその経験から大海嘯の真の意味を理解するに至った。 蟲 [ ] 蟲(むし、 英: Bug)は、腐海に生息する動物の総称である。 作中における用字は「」であり、腐海以外に生息するなどは「」と表記され、区別されている。 王蟲のように巨大なものから微小なものまで、多種多様な大きさや形態のものが存在する。 その多くはをとるの体に多数のを具えた、現生のに似た形態をしているが、は節足動物のような横開きではなくのように上下に開閉する構造を具えたものもいる。 主に生息空間を基準に「 地蟲(じむし)」「 羽蟲(はむし)」「 管蟲」という3種類に大別される。 羽蟲は2対以上のを具えた性であり、地蟲と管蟲は地上棲か地中棲である。 水中で活動できるものもいる。 全ての蟲に共通する特徴として、瘴気の無い所では長く生きられない。 蟲は基本的にである。 体の成長に合わせてを繰り返すが、に関してはするものから型まで様々なタイプがいる。 に関しては、他の蟲を対象としたをしない、すなわち性の低い種が多いが、なかには高い種もいて、作中にも狩りの描写がある。 なお、作中で「腐海の植物」と呼ばれている生物は、風の谷や現実世界で見られるとは異なり、で殖えるたるの形質を併せ持つ本作オリジナルの生物であり、これを食する蟲たちは現実世界でいう「植物食」ではない。 蟲は強い光や高い音に敏感で、閃光弾や蟲笛といった道具で一時的に活動を停止させたり、行動をある程度誘導することもできる。 真菌類的形質を兼ね具える腐海の植物と並んで、蟲は腐海の主要な構成要素であるとともに、人々が容易に腐海に踏み込めないように配置された守護者でもあり、や種をも超えた的()を形成している。 大型の種は一般に攻撃性が強く、種類を問わず他の蟲が外敵(主に人間)によって傷付けられると群れをなして攻撃を加えるため、腐海のほとりで暮らす人々の間では蟲を殺すことはとされている。 一方で危害さえ加えられなければ人間が腐海に侵入しても全く意に介さない。 王蟲(おうむ、 別表記: オーム、 英: Ohmu, NWP:Giant Gorgon) 最大の蟲。 現実世界の等脚類(動物)と似通った特徴が多く、それを巨大化したような外見をしているが、整然と並んだ状(半円形状)のを第三節と第四節に具えている点では大きく異なる。 水中でも活動できる地上棲で、卵生で、無変態型の脱皮をし、捕食性の低い部類に入る。 生きている植物を食べる)と菌食(:. 生きている真菌類を食べる)のハイブリッドである。 卵から孵化した数十cmほどの幼生は脱皮を繰り返して成長し、成体は体長80mに達する。 十数節の体節からなる濃緑色の体に14個の眼と多数の歩脚を持つ。 眼の色は普段は青いが、怒ると赤くなり、また気絶すると灰色がかる。 体液の色は青。 口腔内には治癒能力を有する糸状の触手が無数にある。 消化管内壁からは酸素を含む「漿液」とよばれる液体を分泌し、人間は肺に漿液を満たすことでが可能となる。 表皮は非常に堅牢かつ弾性に富み、脱皮殻(脱皮の抜け殻)はガンシップの装甲板や刃物に加工される。 なかでも王蟲の脱皮殻から鍛えられた刀剣はトルメキア装甲兵のセラミック甲冑さえも貫通する切れ味を持つ。 ドーム状の眼には透明なカバーが具わっているため、脱皮殻からはこれを回収できるが、極めて硬質であることから、の代用品としてのやのなどに転用されている。 古代エフタル王朝の時代でも特にの素材として活用されたが、王位継承権に端を発する内戦が勃発した際に増大する武器の需要に答えるため、王蟲の捕獲方法が武器商人によって編み出され、された。 その行いは王蟲の怒りを買い、のちの大海嘯の引き金を引く結果となった。 ムシゴヤシを食べ進んだ跡は森の中にトンネル状の空間となって残り、「王蟲の道」と呼ばれる。 種のレベルでの的を具えており、比較的高度なをも具えているため、思いやり、慈しみなどといった精神文化を有している。 その慈しみは蟲を攻撃した人間にも及ぶため、憎しみに駆られその人間を殺してしまったことを悲しむ。 念話()で人間と対話したり、他種の蟲に指令を下して行動を制御することもできる。 怒った際の攻撃性は強く、群をなして暴走し、人間の居住地に甚大な被害をもたらす。 エフタルや土鬼の土着の宗教には、畏敬の念を籠めて王蟲を神聖視する思想がみられる。 王蟲は自然発生した生物ではなく、千年前に人工的に造り出された浄化のための人工生物であり 、ナウシカはシュワの墓所の血液と王蟲の体液が同じだったと独白している。 なお、アニメに描かれた王蟲の脱皮殻について、本体の抜け出た形跡がどこにも見当たらないという(らの)意見があるが 、脱皮の際にに沿って入る亀裂はしっかりと描かれており、特に真上から描いたシーンでははっきりと見えている。 実際のなどで、本体が抜け出た後に乾燥が進むことにより、内側に巻き込み気味である程度元の位置まで戻る例が割とあるのを、むしろ忠実に再現して見せている。 また、映画版における王蟲の鳴き声はが演奏するの音が使われている。 大王ヤンマ(だいおうやんま) 人の身長と同程度の体長の羽蟲で、青緑色の細身の体に同形同大の2対の翅を持つ。 脚は場面によって異なるが3、4対。 クチバシ状の口器を持ち、口腔内には舌のような器官がある。 活動の際には、身体から軋むような音を発する。 「森の見張り役」と呼ばれ、腐海に何らかの異常が起こった時、他の蟲を呼び集める働きを持つ。 人間を攻撃する王蟲などに随伴することが多いが、自ら人間を襲う描写はほとんどない。 ウシアブ 羽蟲の一種。 赤ないし紫色の丸い体に2対の翅を持ち、翅を広げた幅はメーヴェの全幅の倍ほど。 縦に開く大きな顎を持つ。 眼は頭部側面のやや大きな1対の他、頭部前面に横ニ列に並ぶ小さなものを7つ持つ。 水辺に産卵し親が卵を守る習性がある。 また危機を感じるとのように顎を噛み鳴らし、を震わせて仲間を呼ぼうとする。 なお、実在する ()の昆虫の1種であるウシアブ(: Tabanus trigonus)とは無関係である。 ヘビケラ のように細長く上下に平たい体に2対〜4対の翅を具えた大型の羽蟲で、全長は数十mに達する。 脚はなく、頭部に昆虫の大腮( おおあご)のような巨大な状の器官を具え、尾端には状の突起がある。 飛翔速度は航空機であるより速い。 集団で移動する前に大量の卵を産み残す習性がある。 ミノネズミ 地蟲の一種で、ヘビケラの。 「」というその名の「蓑」は、体に密生している毛に由来する。 集団で行動し、外敵に対しては群れで跳び掛って攻撃する。 腐海の住人 [ ] 蟲使い(むしつかい、 英: Worm Handlers) 蟲を操り、遺跡や墓所を探索して金目の物を探し当てるのを生業にしている。 強烈な悪臭と、死体を好んでまさぐり金品を盗ること、探索用の蟲を連れていることから、一般の人々には忌み嫌われており、ナウシカも当初は差別的な発言をした。 腐海内の換気装置を備えた岩穴に住んでいる。 発祥はかつての王国、エフタルの武器商人の末裔であると言われているが、ユパは森の人が蟲使いの祖であるとの伝承も伝えている。 300年前、エフタルの王位継承をめぐり戦争が起こり、武器の材料とするために武器商人たちが大量に王蟲狩りをしたため大海嘯が起こった。 以後、帰る場所を失った武器商人たちは蟲使いとして腐海を彷徨うようになったという。 11の部族が存在したらしいが、長年の間に3つの血が絶え、現在は8つになっている。 子孫を残すため、自分達の子供だけでなくも育てている。 各部族は「支族」即ち分家を称しており、森の人を宗家として位置づけている事が窺える。 トルメキア戦役では、トルメキア・クシャナ支隊に秘石の探索用に、土鬼側には囮用王蟲の確保のためにそれぞれ雇われている。 終盤では、各部族から1人ずつ選ばれた屈強な若者達がシュワに向かうナウシカを護衛し、行動を共にした。 蟲使いは特殊な形状の仮面とヘルメットを着用しており、映画版ではに乗り組むトルメキア軍の軽装強襲兵が同様のものを着用している。 蟲使いたちにとって、蟲が大切な仲間であることを表す描写もある。 森の人(もりのひと、 英: Forest People) 火を使わず、蟲の腸を衣とし、蟲卵を食べ、蟲の体液で作った泡を住処とする。 また、地上で暮らす人々が使っているよりも高性能な瘴気浄化マスクを持ち、蟲の体液のテントも腐海の瘴気に耐えられる。 素性は謎に包まれており、多くは語られていないが、ユパは、エフタルが滅びた際に腐海に入ったエフタルの民(王族)ではないかとの説を述べている。 上述のように蟲使いの祖という伝承があり、森の人の一人セルムは「私の祖父と母は蟲使いの出です」とも語っており両者の関係の深さが示唆されている。 蟲使い達は森の人を畏れ敬っており、作中では森の人に対して住居の森に勝手に入った事を謝罪し、普段はなりふり構わず持っていく廃船のエンジンすら置いて帰った。 博識のユパさえも実在したことに驚いたほど外界と接触を持たず、ある種の伝説とされてきたが、ナウシカの考えとは繋がるものがあり、セルムは彼女を孤独の淵から救い、森の人しか知らない腐海と世界の秘密を教えた。 人工生命体 [ ] 巨神兵(きょしんへい、 英: God Warriors, Giant God Warriors, Giant Warriors, NWP:Fire Demon) 「火の七日間」で世界を焼き払ったとされる伝説の巨大。 死滅したと思われていたが、ペジテ市の地下で発見された一個体が復活し、ナウシカから「オーマ( 英: Ohma)」の名を授けられた。 詳細は「」を参照 ヒドラ( 英: Heedra) 土鬼が使用するので、かつて神聖皇帝が土鬼の地を征服した時に従えていたと伝えられている。 物語終盤には、「庭の主」や「墓所の主」も人工の不老不死生物(ヒドラ)であることが明らかになる。 ここでは庭の主や墓所の主を除いて一般のヒドラについて扱う。 皮膚はサボテンのようで首がなく、コップを逆さにしたような頭には唯一確認できる受容器官である小さな赤い三つの目が三角形を形作っている。 身体に大きな損傷を受けても、中枢を破壊されなければやがて再生する。 唯一の弱点である頭部への攻撃を防ぐ為、顔面に食い込む様に頑丈に作られた面鎧と、その上に一つ目を模した神聖皇帝の紋章が入った面布を着用しており、専門の調教師である「ヒドラ使い」も同様の布面を着用している。 作中で使用されているヒドラは、先の神聖皇帝であるミラルパとナムリスの父親が、庭の主の元で農耕用に使用されていたものを持ち出し、墓所の技術で培養したもの。 200年前に先の神聖皇帝は禁令として使用を禁じていたが、息子のナムリスの手によって秘密裏に量産と調教が進められ、ナムリス出陣の際に200年ぶりに実戦投入された。 歯に細工を施したヒドラ使いが出す「チッチッ」という音で制御する。 餌は漏斗状の器具を頭頂部に挿し、流し込む形で与える。 墓所で培養されたヒドラは凶暴で、制御されなければ共食いをすることもあるが、庭の主の下で農夫として働いていたヒドラにはその凶暴性は見られない。 人間も手術(肉体移植)をすることで、ヒドラと同じ不死身の体を得ることができる。 原作では、皇兄ナムリスや墓所の教団が不老不死を得るためにその手術を受けた。 その場合、記憶や知能はベースとなった人間のものが受け継がれる。 頭部を破壊されない限り死ぬことは無いが、苦痛は人間だった頃と同様に感じる。 伝承 [ ] 青き衣の者(あおきころものもの) 作中の世界各地で伝えられている伝承、予言。 「その者青き衣をまといて金色(こんじき)の野に降り立つべし。 失われし大地との絆を結び、遂に人々を青き清浄の地に導かん」と伝えられている。 主に土鬼側で盛んに語られており、僧会によって異端、邪教とされている。 森の人の間にも伝えられており、彼らは「青き衣の者に率いられて腐海へと入った」と語った。 両者で意味合いが違い、土鬼側では「世界を救う救世主」とされ、森の人側では「道を指し示す者」となっている。 ユパは土鬼の土着宗教が事実を聞いて語り継いだ願望、もしくは破滅の危機に人類が時空を隔てて生み出す人々と推測している。 ミラルパは、バラバラだった帝国を僧会と自らへの信仰心でまとめ上げたため、異端である青き衣の者が現われると、そこから帝国が崩壊するという危機感を募らせており、青き衣の者を自称する者の出現の度に容疑者を処刑していた。 この伝承は映画版では一度、漫画版では二度にわたりナウシカによって具現化される。 漫画版の一度目と映画版に共通する事象は、青き衣は王蟲の血に染まった服であることと、金色の野は王蟲の金色の触手であること。 漫画版の二度目においては、青き衣は墓所の主の血(王蟲の血よりもさらに青い)に染まった服であり、金色の野は夕陽を浴びて金色に見える灼(や)けただれた大地。 白き翼の使徒(しろきつばさのしと) 青き衣の者は白き翼を持つとして土鬼の土着宗教が語り継いでいる。 汚れた世界に終わりが来た時に現われ、永い浄化の時の始まりを告げると伝えられている。 神聖皇帝と僧会によって異端とされたが、土鬼の住民の間には密かに伝えられていた。 当初の意味は語り継がれるうちに失われており、時には大海嘯から生き延びる為の希望となり、ある時は彼岸への憧れとなる。 チククにより、白い機体のメーヴェを操って空を飛ぶナウシカのことであるとされた。 また同様に白く、より大きな航空機である風の谷のガンシップも、ナウシカのメーヴェを追って現れたために親鳥と解された。 超常の力 [ ] 一部の人間や蟲、巨神兵、ヒドラに備わった超能力のような力。 人間で使用できるものは少ないが一般にも認知されている能力でもあり、その能力は遺伝的なものであることが示唆されている。 上述のようにこの世界の人間もまた、腐海、蟲、巨神兵、ヒドラを開発したのと同じ旧世界の技術により再調整された存在である ことから、遺伝的にこのような能力を持った者が生じうる。 [ ] 念話 のこと。 超常の力としては最も基本的な部類で、自分の心を相手の心に直接触れさせる。 読心術を併用することで互いに心に思うだけで相手と言葉の壁を越えたコミュニケーションをとることが可能となる。 ナウシカは中盤にこの能力に覚醒し、当初は言葉の通じなかったチャルカやチククと意思の疎通を行うことができるようになった。 念動 、サイコキネシスのこと。 手を触れずに相手を動かす、衝撃を与えるなどの攻撃を行う。 読心 心を読み取り嘘を見抜く。 心と肉体を切り離す。 幽体はかなりの距離を瞬間的に移動できる。 心臓を握りつぶすなどの物理的な介入が可能。 心を映像化し他人の心に流し込む。 死後、生きた人間に憑りつく。 防御 念によりバリヤーのような物を発生させ相手の超常の力による攻撃を防御する。 物理的な攻撃を防げるかは不明。 技術 [ ] 文明崩壊によって多くの科学技術が失われており、電気や電子機器、水道、内燃機関などは使用されていない。 乗り物は旧世界の科学技術の遺産である高性能な「船」と呼ばれる飛行機械が盛んに利用されているが、エンジンの部分だけは旧世界の遺物であり新造することはできない。 陸上では映画版におけるトルメキア軍の以外、トリウマなどの動物を利用する程度の移動手段しか残っていない。 電話や無線等の通信技術も失われており、船上では信号旗や探照灯によるのようなものや、などを使ってコミュニケーションを取っている。 旧世界の名残から、硬化セラミックが金属に代わる一般的な素材として刃物や航空機などに使用されている。 また、などの星の名前や方角、などの神話に関する伝承は残されており、さらにも普及している。 小道具 [ ] 瘴気マスク(しょうきマスク) 腐海の瘴気を防ぐで、ある種の水草から作られるで防臭する構造となっている。 形状は様々だが、いずれも鼻と口を覆う形で装着する。 トルメキア王国においては、緊急時に使用する簡易マスクと、マスクを装着したまま飲料水が飲めて、長期間の使用に耐える重マスクの2種類が確認されている。 終盤、マスクだけで腐海の全ての瘴気を完全に防ぐ事は不可能である事が判明した。 蟲笛(むしぶえ、 英: insect charm) 鏑弾(かぶらだま)、 ストロボ光弾(ストロボこうだん)ともいう。 蟲を制御するための小道具。 蟲笛は気流に当てると音を発し、蟲の怒りを鎮める。 鏑弾は長銃から発射されると、蟲の感覚を麻痺させる音を発しながら飛ぶ。 ストロボ光弾は工房都市等で生産され、衝撃を与えると閃光を放ち、蟲の目くらましに使われる。 携帯ランプ 蛍光灯のような原理で光を発する。 旧世界の遺物であり、製造不能となっているため貴重品。 ナウシカが1個を所持している。 船(航空機) [ ] 本作中で「 船(ふね)」と言えばを指すのが通例。 英語版では " airships" と呼んでいる。 動力機関であるエンジンの製造技術はすでに失われており、現存するエンジンをレストアして船を建造している。 腐海においても、瘴気が届かなくなる高度を保てばマスク無しでの飛行が可能であり、貴重かつ重要な輸送、移動手段とされている。 なお水上を航行する船舶に関しては、トルメキア軍が海上から型の艦船で揚陸作戦を行う、また大河を渡るために門橋が使用される描写があるのみ。 メーヴェ( 英: Mehve) 詳細は「」を参照 バカガラスと通称される、トルメキアの大型輸送機。 現実のとは帆走軍艦の種別である。 装甲コルベット と通称される、トルメキアの大型戦闘機。 機体の前後に主翼を持つ。 漫画版ではクシャナの乗機である。 「」を参照。 重コルベット バカガラスに次ぐ大きさを持つ大型戦闘艦。 装甲が厚く非常に頑丈でガンシップの攻撃に耐える様子が描写されているほか、脚でケッチを粉砕する場面も見られた。 形態は装甲コルベットに類似する。 大型船 トルメキアの大型輸送機。 バカガラスを2機繋げてコルベットと似た形状にしたような。 映画版では巨神兵とペジテの王族であるラステルを輸送するという重要な役割を負っていたが、何らかの理由でコントロールを失って腐海に侵入し、その際に蟲を殺してしまった為に、怒り狂った蟲の襲撃を受ける。 そのまま迷い込んだ風の谷で不時着を試みたが、崖に激突して爆発、炎上した。 映画のエンディングでも同型の機が多数登場し、クシャナたち生存者を風の谷へ迎えに来ている。 風の谷での墜落については、クシャナが巨神兵の本国移送命令をその重量から実行不可能と結論付けており、過積載が原因であった可能性が示されている。 実際、風の谷に迷い込んでから墜落時まで、常に機体が左に傾いたままのバランスを崩したような状態になっており、飛び方がおかしいとナウシカも指摘していた。 ケッチ トルメキアの戦闘艦。 タンデム翼のコルベットより小型の単翼機。 形式のものと形式のものが描かれ、前者はバムケッチと呼ばれている。 後者はクシャナらも搭乗した。 現実におけるは帆船の種別である。 浮砲台(うきほうだい) 土鬼の各侯国が所有する戦闘兼輸送艦。 巨大な艦体に多数の火砲を搭載する。 土鬼軍では浮砲台が諸侯国の輸送と戦闘の役割を兼任している。 攻撃力は大きいが木製であるため防御力は低く、動きも鈍い。 現実に存在したとは水上兵器の一種である。 戦艦 土鬼僧会が保有する大型戦闘艦。 浮砲台に数倍する大きさの船体に多数の火砲を搭載する。 浮砲台と異なり防御力も高く、消火設備や防火扉を艦内の随所に設置する等ダメージコントロールも考慮されている。 艦内には神聖皇帝専用の小型連絡艇を搭載しているほか、ヒドラの飼育施設なども完備する。 操縦席下部に位置する大窓の部分がナムリスの専用室となっていた。 飛行ガメ 飛行ポッドともいう。 地下から掘り出した反重力浮揚装置を、数人が乗れるサイズのセラミック製のポッド(高さ2メートル・直径1メートルほどの形容器)に収めて作った小型の浮揚装置。 作中では航空機のように使われているが、浮揚性能を備えたであり、低速で空中を移動する。 機体側面に固定機銃が4基装備されており、ポッドの中には重機関銃も搭載されている。 原作版(漫画版)では、がとして使用。 映画版では、怒り狂ったの大群にを襲わせる作戦を執った軍が使用しており、半殺しにした王蟲の仔を吊り下げてにしながら風の谷に向かっていたところをナウシカに阻止されて墜落した。 車両 [ ] 自走砲 トルメキア軍の陸上における主力兵器。 風の谷を侵略する際はで運び込まれた。 国を占領された風の谷の人々が反乱を起こした際は、達が1台のを乗っ取って奮戦した。 城オジ達は「」と呼んでいるが、実際は自走砲である。 動物 [ ] キツネリス( 英: Fox-squirrels) 長い尾と耳を持つ、小型の獣。 雑食性。 黄色の体毛に茶色の大きなトラ柄がある。 眼は緑色。 『』にも登場しロボット兵の上で戯れる姿が描写されている。 テト( 英: Teto) ナウシカと行動を共にするキツネリス。 本来、人には懐かないが、優しくしてくれたナウシカに心を許し、子供たちや特定の人物たちへの愛嬌を示す事もあった。 しかし、巨神兵の光で弱り、死んでしまう。 トリウマ( 英: Horseclaws) のような巨大な嘴と頭部、強大な脚を持つ地上性の鳥。 過去の産業文明が品種改良により造り出した種で、作中の世界ではがだったことは忘れ去られている。 トルメキアやエフタルの民の主な移動手段となっている。 クイと カイ( 英: Kai and Kui) ユパの連れていた2匹のトリウマ。 トリウマには仲間が死ぬと卵を産む習性があり、ナウシカに譲られたカイが土鬼軍の攻撃から彼女を庇って死んだ際にクイが卵を産んでいる。 生まれた雛はチククと仲良くなっている。 毛長牛(けながうし) 土鬼での主な移動手段であり、トルメキアやエフタル諸国でも荷を運ぶ家畜として飼育される。 その名の通り毛足の長いに似た姿だが足にはなく指が生えているので現生の牛とは別系統の動物である。 『天空の城ラピュタ』でヒロインのシータの回想などに登場する家畜、がよく似た形態をしている こちらの足の先端の形状は不明)。 ケスト( 英: Kest) 庭園に住む大型の。 立派な角を持つ。 庭園の主に仕え、本来、動物がするとは思えない知的な行動をみせており、自然発生ではない人造生物であることが示唆されている。 制作背景 [ ] 執筆の経緯 [ ] 『』の公開後、宮崎はの海外合作『』『』の制作準備に関わりながら、次回作の構想を練るために多数のイメージボードを描いた。 その中には『』や『』の原案のほか、「グールの王女ナウシカ」「風使いの娘ヤラ」「サンド王蟲(オーム)」といった本作のモチーフも描かれている。 しかし、『カリオストロの城』の興業成績の不振により「企画が古臭い」というレッテルを貼られ、アニメ業界では不遇の地位に甘んじていた。 アニメージュ編集部は『』や『ルパン三世 カリオストロの城』を通じて宮崎の才能に着目しており、8月号において「宮崎駿特集」を掲載した。 また、宮崎から『戦国魔城』と『』 という2本の映画企画を預かり、徳間グループの映像会議に提出したが、原作が存在しないことを理由のひとつとして採用されなかった。 そこで、編集部はアニメ化への布石と誌面の話題作りを兼ねて、宮崎に連載漫画の執筆を依頼した。 担当編集者のに口説かれた宮崎は、「漫画として描くならアニメーションで絶対できないような作品を」 という条件で受諾。 『ロルフ』にSF的な「腐海」という設定を加え 、『風の谷のナウシカ』の題名で執筆を開始した。 連載開始時には『名探偵ホームズ』との掛け持ちで多忙を極めたため、第2話以降しばらくは鉛筆原稿のまま掲載された。 宮崎は映画化の際には原作も終わらせることを考えたが、アニメーション作家として地位を確立した後も執筆を続け、12年かけて完結に導いた。 連載途中(1992年)アニメージュ誌の締め切りまでに1ページ書き足りなかったことがあり、「いいわけ」としてその1ページ分を使って趣味の軍事ショー見学記の漫画が書かれたことがあった。 最後のコマでは「おわび」の「び」の字を消して「り」に直し「おわり」としている。 物語設定の背景 [ ] いくつかの宮崎作品に見られる、自然と科学文明の対立、文明の破壊と再生がテーマとされ、やなどのや族内紛争、戦争への批判という側面がある。 [ ] 宮崎は少年時代に読んだ『』の「森が動く」という台詞に驚き、植物のことを扱いたいという意識を持っていた。 漫画家志望だった学生時代には革命ものの習作を描いていたが、本作では「人間がいる世界というか、自然物というか、そういうものとの関係を語らないと、生産と分配の問題だけを論じてもくだらないことになると思ったんですよ」 と述べている。 物語序盤に提示されていた自然と科学技術の対立という構図は、後半では世界の浄化を巡るより複雑な構図に変化していく。 宮崎は、この作品を結ぶにあたり影響を受けた事件としてを挙げ、「あれだけひどいことをやってきた場所だから、もう飽きているだろうと思ったら、飽きてないんですね」「戦争というのは、正義みたいなものがあっても、ひとたび始めると、どんな戦争でも腐ってゆく」 と述べており、これを物語終盤に反映させた。 宮崎は風の谷のイメージを「の乾燥地帯なんです」と発言し 、腐海のモデルは、の(腐海) としている。 オーストラリアのオルガ山()には風の谷 Valley of the Winds という場所があるが、スタジオジブリによれば関連はない。 宮崎の初連載漫画『砂漠の民』 も中央アジアを舞台としており、主人公の属するソクート族の王都「ペジテ」が登場している。 「古エフタル王国」は言語などが謎に包まれたと呼ばれる中央アジアの、「トルメキア第四皇女クシャナ」はインド北部に生まれたとの関連が指摘される。 旧世界の産業文明が発生した場所はの西、つまり周辺としている。 本人による評価 [ ] 宮崎によれば、作品の出発点になっている自分の考えを、自分で検証することになって、後半はこれはダメだという所に何度も突き当たらざるを得ないことの連続だったという。 予定調和なユートピアを否定することになり、ぐちゃぐちゃになってしまったとも語る。 体力的にも能力的にも時間的にも限界で、何の喜びもないまま終わって、完結していない作品だと説明している。 他作品からの影響 [ ] ベースになった映画企画『ロルフ』は、アメリカの漫画家リチャード・コーベン のコミック"Rowlf"(1971年)をもとに、「小国の運命を背負うお姫様」という着想を得たもの。 宮崎はに対して"Rowlf"の版権取得を提案してもいる。 主人公ナウシカのモデルとして、宮崎は日本の古典文学『』に登場する「」を挙げている。 名前は『』に登場する王女に由来する。 作品内に登場する人名や地名などには、実際の歴史的事項に一致または類似するものもある。 例えば、クシャナはインドの王朝名()、地名は実在の遊牧民族名、ミラルパは実在の行者()など。 のアニメ映画『』()や、の、の影響も指摘される。 なかでもフランスの漫画家 の『アルザック』(1975年)には強い影響を受け、宮崎自身メビウスと対談した際に「『ナウシカ』という作品は、明らかにメビウスに影響されつくられたものです」と語っている。 また、腐海と人間との関連性には、の唱えたも影響している。 他に『パステル都市』『』『』等のの影響を指摘する論者もいる。 また、は、世界観のテキスト的存在の代表例として『地球の長い午後』を挙げたうえで 、王蟲の映像的イメージのモデルは1961年(昭和36年)公開の映画『』に登場するモスラの幼虫であったと解説している。 どこか可愛げのある怪獣にリメイクされてゆく後代のモスラの幼虫と違ってこの時のものは初出の凶暴なタイプで、の映画館でひとり観た若き宮崎駿はモスラの幼虫が渋谷の街を破壊する光景に衝撃を受けたと振り返っており、王蟲にこのイメージを投影させていると岡田は指摘する。 単行本 [ ] ワイド判 [ ]• 『風の谷のナウシカ』〈ANIMEGE COMICS ワイド判〉、全7巻。 『風の谷のナウシカ 1』、1983年7月1日。 『風の谷のナウシカ 2』、1983年8月25日。 『風の谷のナウシカ 3』、1984年12月1日。 『風の谷のナウシカ 4』、1987年3月1日。 『風の谷のナウシカ 5』、1991年6月30日。 『風の谷のナウシカ 6』、1993年12月20日。 『風の谷のナウシカ 7』、1995年1月15日。 第1巻のみ、表紙が3種類ある。 初刷の版 - 表紙に〈増刊〉と表記、デザインもワイド判と若干違う。 初期の版(2刷以降) - 表紙に〈ANIMEGE COMICS ワイド判〉と表記。 デザインも現行版と同じであるが、「新装版」という文字が入る。 現行版。 特製ボックスケース入り7巻セット• ピンク字の外箱バージョン 宮崎駿『特別企画 風の谷のナウシカ 全7巻セット』徳間書店〈ANIMEGE COMICS ワイド判〉、2000年12月。 トルメキア戦役バージョン(青地に水彩イラスト) 宮崎駿『風の谷のナウシカ アニメージュ・コミックス・ワイド判 7巻セット』徳間書店〈ANIMEGE COMICS ワイド判〉、2003年10月31日。 豪華版 [ ]• 宮崎駿『風の谷のナウシカ』徳間書店、豪華装幀本。 全2巻。 愛蔵版。 上巻がワイド判1〜4巻を収録し、それぞれ第1章「風の谷」、第2章「酸の湖」、第3章「土鬼戦役」、第4章「破局へ」と命名している。 下巻はワイド判5〜7巻を収録し、それぞれ第5章「大海嘯」、第6章「青き地」、第7章「墓所」と命名。 『風の谷のナウシカ 上巻』、1996年11月30日。 『風の谷のナウシカ 下巻』、1996年11月30日。 歌舞伎 [ ] 2019年12月に本作を原作とした新作がで上演された。 宮崎作品の歌舞伎化は初めて。 昼夜2部の通し上演で、全7巻におよぶ原作ストーリーの全貌が前後編で描かれる。 (詳細な構成は下記参照)の冒頭部にあるタペストリーを舞台幕とし、最初に口上役が世界観をする演出が用いられている。 また、久石譲による映画版の音楽を和楽器で演奏した版が随所で用いられる。 序幕「青き衣の者、金色の野に立つ」• 二幕目「悪魔の法の復活」• 三幕目「白き魔女、血の道を往く」• 四幕目「大海嘯」• 五幕目「浄化の森」• 六幕目「巨神兵の覚醒」• 大詰「シュワの墓所の秘密」 翌2020年2月から3月にかけて、舞台の録画中継映像が全国の主要映画館で上映(ディレイビューイング)される。 (前編2月14日 - 2月20日、後編2月28日~3月5日)。 またの番組「」にて(同年1月25日23:00~24:00)制作の舞台裏に密着取材した「ナウシカ誕生~尾上菊之助が挑んだ新作歌舞伎~」が放送された。 配役 歌舞伎 [ ]• ナウシカ -• クシャナ -• ユパ・ミラルダ -• ナムリス、ミラルパ-• アスベル -• ケチャ -• クロトワ -• ジル -• チャルカ -• マニ族僧正 -• セルム -• ヴ王 -• 王蟲の声 -• 墓の主の声 - スタッフ 歌舞伎 [ ]• 脚本 - 、ほか• 演出 - 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 現実における「」とは、のように河川が猛烈な勢いで逆流する現象を指す。 の体液の色が青いことを参考にしたという。 「スィヴァーシ」「シヴァーシ」と発音されるが、「シュワー ジュ」にはならず聞き間違いの可能性がある。 「シバシ」と表記される場合もある。 1980年代のロサンゼルスのフランス人コミュニティには日本アニメ愛好家による不法コピーのビデオテープが流通していたという。 歌舞伎筋書による。 原作での表記は「チヤルカ」であるが、公演では「チャルカ」とされており、役者もそのように発音していた。 出典 [ ]• 2018年12月12日閲覧。 1983年7月号〜1984年7月号、1985年6月号〜1986年11月号、1987年7月号〜1990年3月号、1991年6月号〜1992年2月号。 ほかにも休載号あり。 、徳間書店、2008年7月17日。 [ ]• 、、、、• , 終末部. , p. , p. 441. , p. 442. , p. 532. 株式会社.. 該当時間: 12m43s~13m20s. 2020年6月14日閲覧. "岡田斗司夫 公式チャンネル"• 「」『』株式会社シネマトゥデイ、2011年2月10日。 2013年12月28日閲覧。 [ ]• 179-182. , pp. 259-260. , p. 249. 「」『よむ』1994年6月号通巻第38号。 , 山根貞男・宮崎駿 対談「価値観の逆転するものを作りたかったんです」. 149. 公式ウェブサイト. ジブリ日記. スタジオジブリ 2002年12月2日. 2007年9月9日閲覧。 1969年から1970年にかけて機関紙「少年少女新聞」に「秋津三朗」名義で連載。 , p. , p. 190, 宮崎駿へのインタビュー. , pp. 390-392. , p. 大口孝之「」 文化庁メディア芸術プラザ。 [ ]• 公式ウェブサイト. 美術館日誌. 2008年5月18日閲覧。 Bordenave, Julie. AnimeLand. 2008年5月20日閲覧。 [ ]• 2004年12月17日閲覧。 [ ]• , p. , p. 111 ほか. 株式会社.. 該当時間: 03m40s~ m s. 2020年6月15日閲覧. com』株式会社エイガ・ドット・コム、2018年12月13日。 2018年12月13日閲覧。 公式ウェブサイト. 歌舞伎美人. 株式会社. 2019年12月26日閲覧。 参考文献 [ ] 書籍、ムック、雑誌• 井坂十蔵 編著『宮崎駿のススメ。 『あの旗を撃て! 『宮崎駿全書』フィルムアート社、2006年3月29日。 『』〈〉、2008年10月20日。 ISBN 、。 『映画道楽』ぴあ、2005年4月1日。 『ラジオな日々 80's RADIO DAYS』、2007年4月11日。 『出発点 1979〜1996』、1996年7月31日。 『『千と千尋の神隠し』を読む40の目』〈キネ旬ムック〉、2001年8月1日。 『宮崎駿イメージボード集』、1983年。 『ナウシカの「新聞広告」って見たことありますか。 「COMIC BOX 1984年5・6月号 No. パンフレット等• 『映画パンフレット 風の谷のナウシカ』株式会社 映像事業部、1984年。 『映画パンフレット 風の谷のナウシカ』東映株式会社 映像事業部、1984年。 宮崎駿、、(出演)、(ナレーション)『』、2009年1月23日、DVD。 関連項目 [ ]•

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