京都 ダルク。 認定NPO法人京都DARC(団体ID:1198261651)/団体情報

特定非営利活動法人京都DARC

京都 ダルク

「グループホーム」とは? グループホームとはどういう施設なのか、京都ダルクが京都・伏見区内で運営している別のグループホームを取材しました。 施設を案内してくれたAさんは、20歳になる前から覚醒剤に手を染め、4回逮捕・起訴された後、約1年前に京都ダルクにたどり着きました。 Qここ(グループホーム)には何人住んでいる? 「今3人ですね。 ここは話をしたりご飯を食べたりするリビングと台所とかですね。 」(薬物依存症を患うAさん) Aさんのグループホームでは、覚醒剤による薬物依存症の男性3人が共同生活を送っています。 午前9時頃にここから自転車で10分の京都ダルクのリハビリ施設へと向かい、依存症の回復プログラムを受けた後、午後5時頃にグループホームに帰宅。 その後は部屋でテレビを見たり買い物に出かけたりと、それぞれが自由に過ごしていると言います。 「近所の人も挨拶をすれば挨拶を返してくれる。 最近は日曜日だと『走ったりもするんですねー』とか声をかけてくれます。 」(Aさん) 「必要なのは分かるが…」不安が拭えない住民 京都ダルクは現在、京都・伏見区内の3か所でグループホームを運営していて、7人の利用者がここからリハビリ施設へ通っています。 しかし老朽化が進んでいるため、この3つのグループホームをまとめて、新しい1つのグループホームを建設しようとしているのです。 ところが… 「大学もあるし、学校の通学路でもあるので、わざわざここにする必要はないのではないかと思う。 」(住民) 「集団でいらっしゃると怖い感じはするので、前はなるべく通りたくないなって感じはします。 」(住民) 建設予定地の近くに住む猪股秀雄さんはこの計画を知った時、過去に起きたある事件が頭に浮かんだと言います。 「『東近江ダルク』。 滋賀県の方で入居者同士の殺人未遂事件があったと、そういう話もあったので。 」(建設予定地の近くに住む猪股秀雄さん) 2017年、滋賀県東近江市にある『東近江ダルク』で、利用者の男が同居していた男性を包丁で切り付けるという事件がありました。 周辺の住民達は「施設が必要なのは分かるが、万が一、施設の利用者が問題を起こした時に誰が責任を取れるのか」「評価すべき活動をしているのは分かるがどうしても不安が拭えない」と話します。 「騒がれる、夜中に大きな声を出される、いろいろな問題があるのですが。 皆さんやっぱり誰でもそうだと思うが、薬物依存症というと、やっぱり怖いから(注意などを)言えないっていう人がほとんどなんですよ。 」(反対住民) ダルクの活動に賛同する住民も 一方で、住民たちの中には施設の活動に賛同する声もあります。 「公園で地蔵盆とか行われていますし、別の所には大きな公園があるのですが、そちらの方で行う夏祭りでは各町内が露店を出したりするので、その時に(ダルクのメンバーに)お店番をやってもらっています。 」(賛同する住民 津田和明さん) 施設ができた当初は心配もあったといいますが、町内の活動などで身近に接しているうちに、不安は消え去ったと話します。 「社会復帰とかを目指されていて、薬物依存の回復とか、そういうのをされているんですけど、地域の協力とか自治会の協力とかがなければなかなか出来ないものかなと思っていますので。 反対されている皆さんの気持ちも分かるのですが、実際に話をすると一生懸命されているなというのがありましたので。 」(津田和明さん) 住民説明会5回行うも好転しない現状 ダルクは、薬物依存症からの回復にとって仲間や周囲のサポートがいかに重要かを説明するため、講演を行ったり、地域活動に参加するなどの活動を続けています。 新しい施設についても、住民説明会をこれまでに5回開いていますが、なかなか好転しない現状に京都ダルクの太田施設長は苦しい胸の内を明かします。 「どうしたら分かってもらえるんですかね。 難しい問題だとは思うんですけど。 不安に思ってらっしゃることを、僕達はどうしたら解決していけるのかなということを一緒に考えていってもらえたら。 反対する人の気持ちも分からないわけでもないですが、かといって、だからと言って、やらないというわけにはいかないと思う。 」(京都ダルク 太田実男施設長) 「時間をかけて理解を深めていくしかない」 犯罪社会学が専門の関西学院大学社会学部の佐藤哲彦教授は、時間をかけて交流し、お互いの理解を深めていくしかないと話します。 「精神病院とか福祉施設が出来る時って、大体反対運動が起きて。 でも出来てしまったら後は、地域交流をするわけですよ。 交流すると周りの人達も非常に理解して、むしろ施設が困ったことがあったら助けてくれるとか、そういうことをしてくれるんですよね。 薬物使用者を特別視することがないということが、付き合っていれば分かると思うんですよ。 」(関西学院大学社会学部 佐藤哲彦教授) 京都市はこの問題について、「良好な隣人関係を築くことは、あくまで努力義務。 法的にはこのまま建設しても問題がないため、特に介入することはできない」と回答しました。 これまで地域での大きなトラブルは起きていないと話すダルク。 住民の理解を得られる日は来るのでしょうか。

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全国のダルク等|厚生労働省

京都 ダルク

10月6日、京都ダルクの薬物更生施設について、モーニングショーで放送され話題になっています。 京都ダルクは薬物依存者が社会復帰を果たすための民間支援団体で、薬物依存から立ち直った人たちが運営しています。 京都市内に建設予定の薬物更生施設に住民が反発していますが、建設予定地となっている場所は、住宅街のど真ん中で完成すると10人ほどが住み込みで共同生活を送る施設にねります。 不安から排除の気持ちになっていると村本さんが独演会でホームレスが避難所を拒否されたことで言ってたことと当てはまる。 にも関わらず住民寄りの報道をしていてドキッとする。 薬物問題のプロのコメントをなぜ流さない。 — ルイ tundratiger 「精神障害者なんやから精神病院行け!」「この町から出てってくれ」と怒鳴り声が飛び交い、怖くて悲しかった。 京都ダルクの施設建設について、反対派の質問にダルクの理事などが回答する説明会に参加してきた感想です。 — のださよ*弱さが強みの国際協力NGO事務局長 sayon34 モーニングショーで京都ダルク建設反対の件。 反対する住民がいるのはわかるが、更生に努力している人達にかなりショックな報じ方もあったように見受けた。 薬物事件ではないが、薬物報道ガイドライン的にどうなのだろう。 近所ですし毎日通ります! ダルクは難しい問題ですね。 確かに昔は組事務所が多くあった町ですしそれに比べれば…。 中坊の時よく絡まれまたもんです。

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家族・知人の薬物乱用でお困りの方/京都府ホームページ

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覚せい剤や大麻、危険ドラッグなどで検挙された人は、平成30年でおよそ1万4000人。 特に覚せい剤の再犯率は高く、6割を越えています。 なぜ薬物に手を出したのか。 依存症から立ち直るにはどうすればいいか。 薬物依存症から回復し、社会復帰を支援するための民間のリハビリ施設「ダルク」の現場を、ラジオセンターの荒木美和アナウンサーが取材しました。 共同生活で依存症からの回復を目指す民間施設「ダルク」 今回、数日間かけて収録に伺ったのは、八王子ダルクです。 JR八王子の駅前から繁華街を抜けて、歩いて10分程度の場所にあります。 八王子の街並み 薬物やアルコールの依存症の当事者たちが共同生活をしながら、依存症からの回復を目指します。 病院や裁判所に通いながら、掃除・洗濯・食事の準備など基本的な日常生活のトレーニングを行い、自立に向けた準備をして過ごしています。 ときには、ダンスや球技を楽しんだり、みんなで料理を作ったり。 同じ依存症という病気を抱える人たちが助け合いながら共同で生活していく中で、次第に抱えていた悩みを打ち明けて、お互いを信じ、思いやり、再び社会に戻るための大切なステップを踏んでいきます。 八王子ダルクの施設長の加藤隆 かとう たかし さん 52歳 も、かつて10年近く覚せい剤を使っていました。 中学校時代にいじめられていた原体験が、加藤さんを非行や薬物に向かわせました。 15歳のときに先輩に誘われて覚せい剤に手を出した経験を、こう振り返ります。 加藤さん: 断ったら、俺は「ダサい奴だ」って多分思われてしまう。 僕が暴走族やったり悪いことをすごくたくさんしてきた原因には、昔のいじめられっ子、ダサい奴には、もう絶対なりたくなくて。 加藤さんは、昔から自分に自信がなく、再びいじめられる恐怖を紛らわせるために、覚せい剤にはまり込みました。 その結果、恋人、友人、まわりの人たちの信頼を次々に失っていきました。 「やめろ」と言われれば言われるほど、お金がなくなればなくなるほど、覚せい剤への欲求は強まっていきます。 うそをつき、盗みを働くようになり、地元にもいられなくなり、各地を転々とします。 25歳のときに捕まり、懲役2年・執行猶予5年の判決を受けますが、拘置所から出てすぐに覚せい剤に手を出してしまいます。 実家に戻り、家具や家電を質に出して覚せい剤を買う姿に、ついに家族から、親子の縁を切るか、覚せい剤をやめるか、決断を迫られます。 加藤さん: もう自分でも、どうしていいか分からなかったし、使えば使うほど僕に問題や苦しさばかりを与えてました。 クスリを手放す勇気とか、クスリをやめるイメージが全く持てなかったし。 でも、「どうにかしなくてはいけない」っていう背中を押してくれたのが母親と保護司の先生で、「自分で決めてください。 やめたいんだったら一緒に病院に行きましょう」って。 病院に行ってダルクに入ることを家族に約束しますが、病院内でも体力が回復してくると再び隠れて薬物を使い、ダルクに行く前にも、「これが最後の1回」と薬物を使ってしまいます。 加藤さんは、自分自身の努力では覚せい剤を止めることができなくなっていました。 嫌々ながらダルクで寮生活を始めた加藤さんですが、プログラムをこなす中で、次第に覚せい剤を使わなくても生きていけることに気づき始めました。 大きかったのは、ダルクの職員から、薬物をやめることを強制されなかったことだと言います。 「やめたい? やめたくない? 自分で選びな」「やめたいなら、一緒にいようよ」。 だれに強要されることもなく、初めて心の底から、「『やめたいです』と言えた」と言います。 先輩の姿に自分の未来を重ねて希望を持つ「ミーティング」 回復プログラムの中でも、「ミーティング」が最も大きな効果があったと加藤さんは考えます。 ミーティングの中心となっているのが、ひとりひとり発言する機会です。 毎回テーマを決めて、薬物の話だけでなく自分の過去の体験や今感じていることを話します。 ルールは、相手の話を否定しないことと、その場で聞いたプライバシーは他では話さないこと。 自分が依存症という病気であることを認め、少なくとも、きょう1日だけは、薬物やアルコールに依存せずに生きていこうと、仲間とともに誓いを立てます。 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター、精神保健研究所、薬物依存研究部長の松本俊彦 まつもと としひこ 医師は、ミーティングの効果をこう分析します。 松本さん: 依存症って、一種の忘れる病気で。 「もう酒やめた」と思っても、しばらくすると喉元過ぎちゃう。 でも、そこにかつての自分、初心を確認することができる。 さらにミーティングの場合には、自分の未来もあるんですよ。 具体的な未来の自分があって、先輩たちの姿を見ることによって、「この方向で間違いないんだ」っていうことを確認することができる。 つまり、希望が持てるんですよね。 ミーティングはそういった要素で、回復を手助けするのかなと思っています。 加藤さんも29歳から2年間、ダルクの施設に住み込んで、毎日欠かさずミーティングを続け、自立して生活できるようになりました。 以来、23年間、薬物とは無縁の生活を送っています。 一緒に薬物をやめ続けている仲間だけでなく、医師や家族、支援してくれる人たちの存在が、再び薬物に手を出さない大きな動機になっていると言います。 加藤さん: クスリをやめると、本当に体の一番大切なところに大きな穴が開いてる状態だと思うんですよ。 そこを何か、1つや2つで埋められるものでもないし、物やお金で埋められるものではなくて。 いろんな人が僕たちを支援してくれて、いろんな人たちが僕たちを理解してくれるようになって、クスリの代わりになっているのかなって思います。 周囲の偏見。 「薬物依存は病気」と理解してほしい 一方で、地域からの理解を得られずに反対運動が起きている施設もあります。 京都府京都市伏見区にある、京都ダルクです。 同じ伏見区内に新しく寮を建設しようとしましたが、地元の住民たちから激しい反対運動が起こりました。 建設現場の周りには断固反対の看板が掲げられ、抗議の人たちが毎日詰めかけます。 反対している住民の女性は、「私らは怖いから。 子どもらのこともあるし」と、治安の心配をしていました。 また反対住民を取りまとめている男性は、「怖いと思ったら、『どうして怖い?』と聞かれても人それぞれ違うと思うんですよね。 基準がないですから」と、反対する気持ちは理屈ではないと言います。 1時間半ほど反対派の皆さんのお話を伺いましたが、薬物以外の犯罪も含めて、過去の犯罪の情報が混ざり合って、「薬物依存症患者=凶悪犯罪者=怖い人たち」というイメージができ上がっている印象でした。 京都ダルクはこれまで説明会を3回ほど開催していますが、理解を得られていません。 地域の人たちに少しでも自分たちについて知ってほしいと、地域のお祭りに参加したり、町内清掃を行ったり、施設での生活を紹介する演劇を上演したりしてきました。 それでも溝は埋まりません。 施設長の太田実男 おおた みのる さんは、「僕たちを見てほしいので、『いつでもダルクに見学に来てくれ』ということは言ってます。 つらいですけど、つらいって言ってられないんですよ。 これが現実。 そこからのスタートなんです」と、現実を淡々と受け止めていました。 取材のあとも、あきらめずに対話を続けていくと言います。 依存症となっている人たちの根底には、加藤さんのようにいじめにあって深い孤独を感じたり、家庭環境によってトラウマを抱えていたり、社会から差別を受けたり、心の苦しみを抱えている人が多くいます。 国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦医師は、「薬物依存症は病気であるという前提で理解してほしい」と言います。 松本さん: 使うことが犯罪にあたるということが分かっていても使う方たちっていうのは、もはや、快感を求めてクスリを使ってるわけではありません。 実は、かねてよりずっと抱えていた痛みや悩みや苦しみが、それを使うことによって一時的に紛れる。 この苦痛が緩和されることが報酬となって、依存症になってしまってる。 単に薬物をやめさせることだけが支援ではなくって、根っこにある心の問題に対してケアをすること。 そういう意味でも、これは健康問題であるってことを改めて強調しておきたいと思います。 私が今回取材したのは、依存症に陥って、自分の一番大切な人たちを傷付けて、仕事も人間関係も失い、何より自分自身を薬物によって痛めつけてしまった人たちです。 それでも、みなさん過去の自分を後悔して、何を言われても歯を食いしばって、人生をやり直そう、回復しようとしています。 薬物依存症は病気です。 番組で紹介した、八王子ダルクの加藤隆さんも最後に薬物を使ってから23年経っていますが、今でも毎週ミーティングに通い続けています。 加藤さんは、「依存症は一生治らない病気です。 僕のアイデンティティは依存症なんです。 だからゴールはないんです」と冷静に自らの病気を受け止め、一生回復に向けた努力を続けていく覚悟をしています。 今回の取材を通じて、薬物に苦しむ人たちが自ら助けを求めやすい社会、そして、罪を犯した人が立ち直ろうとしたときに、手を差し伸べられる社会でありたいと感じました。

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