代謝 性 アシドーシス と は 簡単。 11. 呼吸性アシドーシス

■呼吸性アシドーシスと代謝性アシドーシス

代謝 性 アシドーシス と は 簡単

そして、肺が排出を担当しているのは「揮発性(蒸発しやすい)の酸」である二酸化炭素CO2でした。 つまり、 呼吸性アシドーシスとは、酸である二酸化炭素CO2がうまく排出できなくなった状態です。 酸が体に溜まるので、体の中が酸性に、つまりアシドーシスの状態になるのです。 機序 呼吸性アシドーシスでは、何らかの原因でガス交換がうまくいかなくなるために、 動脈血中の二酸化炭素の量(二酸化炭素分圧PaCO2)が上昇します。 動脈血中の二酸化炭素が増えると、体の中では以下の化学反応式がおこります。 溜まりすぎてしまった二酸化炭素をどうにか分解しようと、右方向への化学反応がおこります。 呼吸性アシドーシスの原因 体の中に二酸化炭素が溜まることで起きる、呼吸性アシドーシス。 その原因はずばり、呼吸が行われる流れのどこかに障害が起きたことによります。 この流れのどこかに障害が起きたからこそ、呼吸性アシドーシスになるのです。 具体的な疾患の例をいくつか挙げていきます。 原因は、脳死、脳炎、脳幹出血、代謝性脳症、薬物などがあります。 原因は、外傷、腫瘍、ALS(筋萎縮症側索硬化症)、重症筋無力症、フグ中毒、ボツリヌス中毒などがあります。 筋ジストロフィーなどが考えられます。 肋骨の骨折が原因の動揺胸郭(flail chest)、気胸、供水、横隔膜ヘルニアなどがあります。 肺炎、肺線維症、腫瘍や異物による上気道閉塞、睡眠時無呼吸症候群、喘息などがあります。 血液検査データ それでは、呼吸性アシドーシスの血液検査データの見方について説明していきます。 まずは、血液検査の正常値のおさらいです。

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酸塩基平衡|“コレ何だっけ?”な医療コトバ

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研修医レクチャー5 血液ガス・酸塩基平衡の読み方 現在の研修制度では、全員が麻酔科、あるいは救急をローテーションすることになっており、血液ガスを測定する機会は増えています。 しかし、必ずしも全員がきちんと読めるわけではありません。 このセミナーでは、イントロ、呼吸編、腎臓編として、血液ガスと酸塩基平衡の見方、読み方を懇切丁寧に、その背景からレクチャーします。 後半では実際の症例に基づいた練習問題を解くことで身につけられるようにしています。 血液ガスの見方、読み方 まず添え字がたくさん出てくるので注意が必要です。 SpO 2とSaO 2の間違いは結構多いので気をつけてください。 また、添え字のAとaも違います。 Aは肺胞のことで、 aは動脈血を意味します。 シグモイド型カーブの意味は? 肺の機能が低下し、PaO 2が低下した場合、直線的にSaO 2が落ちてしまっては、簡単に脳やその他の臓器が酸素不足に陥ります。 ヘモグロビンが4量体であり、アロステリック効果により酸素が多いところでは酸素と結合し、酸素が少ないところでは酸素を離すという性質は、血液自体に低酸素に対する予備能があるともいえます。 しかし、これ以下では急激にSaO 2が低下します。 これは酸素投与を必要とするかどうかの重要な判断基準の一つとして記憶しておくべき値です。 酸塩基平衡の見方、読み方 酸塩基平衡異常を正しく理解するためには、次の順番で読み進めていきましょう。 キーワードは、 pH、PaCO 2、HCO 3 -、アニオンギャップ(anion gap)、尿Cl濃度です。 STEP 1: pHの評価 pHの値から、酸塩基平衡異常のメインがアシドーシスによるアシデミアなのか、アルカローシスによるアルカレミアなのかを判断します。 STEP 2: HCO 3 -とPaco 2の評価 HCO 3 -とPaco 2の値から、酸塩基平衡異常の主因が、 呼吸性のなのか、それとも 代謝性なのかを判断します。 STEP 3: Cl -の評価 次に注目するのは、血液中の陰イオンの大部分を占める Cl -です。 代謝性アシドーシスの場合、 アニオンギャップ(anion gap)を計算して、正〜低Cl性代謝性アシドーシスなのか、高Cl性代謝性アシドーシスなのかを評価します。 STEP 4: 代償性変化の評価 アシドーシスが起これば、そのアシドーシスを打ち消そうとして、生体は代償性のアルカローシスを引き起こします。 代償範囲の逸脱が認められれば、複数の病態が合併している可能性を考えなければなりません。 詳細については、の「酸・塩基平衡異常とその治療」をご覧下さい。 なぜ読めないのか 普段、入院時に測定している項目は優に数10項目になります。 しかし、これらの項目はほとんどの場合、基準値の範囲内か否かで判断できます。 一方で、酸塩基平衡異常の診断に必要な項目は、pH、PaCO 2、HCO 3 -だけですが正確に読めるヒトは少ないようです。 (この場合PaO 2も不要です。 )計算に関しても皆さんが大学入試で勉強した数列や三角関数、微分積分の方が遙かに難しいでしょう。 実際に四則演算のみできちんと解釈することができます。 しかし、ところどころ、アニオンギャップ、補正HCO 3 -、代償・・・などという言葉が入って来て、更に複数の酸塩基平衡障害が合併してくると、難しくなるようです。 酸塩基平衡は、正しい読み方でシステマチックに読めば誰でも読めて、しかも一生使えます。 腎臓内科で研修した際にはぜひ身につけてほしいと思います。

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【知らないと危険?】リハビリに必要な糖尿病のリスク管理

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こんにちは。 総合診療部というユニットで働いている5年目の看護師になります。 アシドーシス、アルカローシスという酸塩基平衡って何となくわかってても難しいところですよね。 酸塩基平衡の話をする上で外せないのがpHの話です。 pHは1~14の数字で酸性度を示します。 (数字が小さい方が酸性が強いです。 胃酸はpH3くらいです。 )人の体は、 pH7. 4を中心にpH6. 8~7. 8を行ったり来たりして中性を保っています。 このpHに影響を与えるのが、 呼吸と排尿です。 呼吸することで二酸化炭素(CO2)が排出されます。 呼吸状態が悪化し、十分なガス交換が困難な状態になれば、体内に二酸化炭素が溜まり 「呼吸性アシドーシス」になります。 逆に頻呼吸のような状態で二酸化炭素が過剰に排出されると 「呼吸性アルカローシス」といって体内はアルカローシスに傾きます。 そこで出てくるのが、この化学式です。 呼吸状態が悪くなり換気ができなくなると体内に[CO2]が貯蓄され、体は分解しようとします。 また呼吸によるアシドーシスなので「呼吸性アシドーシス」と言うわけです。 逆に頻呼吸になると体内にある[CO2]が体外に出て行きます。 [CO2]は体にとって必要なものなので[CO2]を作ろうと化学式は右に動きます。 呼吸によるものなので「呼吸性アルカローシス」と言います。 ここまでで、ちょっとは酸塩基平衡をつかめたと思います。 質問者さんの事例からは代謝性アシドーシスも出てきていたので、代謝性もなぜ起こるかみてみましょう。 代謝性アシドーシスは実はすごく身近にあります。 「下痢」なんです。 腸液はアルカリ性で、大量の下痢をすることで[HCO3-]が体外に出て行ってしまいます。 またアルカローシスの場合は、腎臓が[HCO3-]の排泄を通常時は行っていますので、腎機能が悪化するとうまく[HCO3-]が排出できません。 その結果として体内に[HCO3-]が残り「代謝性アルカローシス」になります。 アシドーシス、アルカローシスは、思った以上に簡単ではないでしょうか。 人の体は恒常性を保つようにできています(ホメオスターシス)。 もちろん常軌を逸した状態(クラッシュシンドローム等)が起きなければ大概の場合この恒常性によってpHも正常範囲内へ戻そうとします。 このことから、 代謝性アシドーシスを呼吸性アルカローシスでリカバリーをかけようとしからだと思います。 そこで先輩看護師は医師に報告し対処しようとしたのだと思います。 おわりに.

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