名著として名高い深田久弥の「日本百名山」が1964年に出版されてから、ちょうど50年。 日本を代表するアドベンチャーレーサー、田中陽希氏 30 が、前人未踏の挑戦を始めた。 4月1日に屋久島の宮之浦岳をスタートし、10月中旬に北海道利尻島の利尻山まで、210日(7か月)以内で、全ての「日本百名山」を踏破するという。 移動手段は、交通機関を一切使わず、自分の脚とカヤックだけ。 移動距離は実に7,800km、累積標高は100,000mにのぼる。 この挑戦を追うNHK BSプレミアム「グレートトラバース ~日本百名山一筆書き踏破~」が5回シリーズで放送される。 番組では、登山愛好家なら誰もが夢見る「百名山を一気に歩き切る」夢の挑戦に密着しながら、山の魅力だけでなく、旅の行程で出会った登山者や市井の人々とのふれあいや、訪れた土地やその季節ならではの食や風景も取り混ぜていくことで、改めて「山国日本」の豊かな自然と四季のうつろいを、歩く目線から見つめ直す。 さらに、アルプス縦断レースなどでも活躍したトップアスリートがハンディカメラを持つ「アスリートカメラマン」らが、田中氏を徹底して密着取材。 また、田中氏自身も小型ムービーカメラを持って、210日間の挑戦を収録している。 放送は5月24日から、5回シリーズで完全ドキュメントする。 現在も移動中の田中陽希氏、その足跡は、にてチェックしよう。 日付は旅の予定期間。 変更の場合もあり) 第2集/地 域:四国~紀伊半島~北陸~南アルプス(北岳) 5月上旬~6月上旬頃 第3集/地 域:南アルプス 中央アルプス~北アルプス 6月上旬~6月下旬頃 第4集/地 域:信越の山々~八ヶ岳~富士山~関東近郊 6月下旬~8月上旬頃 第5集/地 域:東北地方~北海道 8月上旬~10月中旬頃 関連リンク 新規会員登録 パタゴニアがレインシェル「レインシャドー」シリーズを一新! リサイクル素材、3層構造のストレッチ生地でより快適に! NHKのTV番組でおなじみ萩原編集長、2013年秋にはネパール・ヒマラヤ未踏峰、「アウトライアー」に総隊長として参加。 数ある登山道具の中から、自分にピッタリの用具を選ぶには? 登山用具を知り尽くしたプロショップのスタッフが、そのツボを説明... 雨降りの中で登山をするのは、やはりオススメできないが、梅雨時の今こそ登りたい山はたくさんある! 山岳ライター高橋庄太郎さんの連載。 「factory-b」というブランドのULテーブル。 不整地でも水平を作れるその仕組とは... 登山自粛、自宅待機で、すっかり鈍ってしまった身体を、チェック&メンテナンスしたから山へ向かいましょう! 北海道の山々から厳選! 踏破したい憧れの名山&コース7選 ほかの植物が生息できないような砂礫地で、孤高に、可憐な姿を見せるコマクサ。 殺風景な風景に力強く咲く「女王」を見られる山へ... 山肌の色が枯野色から緑色へと急激に変わる季節。 山の緑が最も美しい時期に、緑にこだわって行くのにオススメの山。 初夏の時期、山肌を朱色に染めるレンゲツツジ。 例年は6月下旬がピークだが、今年は今が最盛期。 行くなら今でしょ! 登山後、すなわち下山後の楽しみの1つが山麓グルメ。 ご当地名物料理から、鄙びた食堂の普通の料理まで、その楽しみ方を指南! 『花は自分を誰ともくらべない』の著者であり、植物学者の稲垣栄洋さんが、身近な花の生きざまを紹介する連載。
次の11月下旬、瀬戸内海を渡り四国へと上陸した田中。 東赤石山から法皇山脈を縦走する予定だったが、突然の雪に見舞われる。 笹ヶ峰では、深い雪の中、厳しいラッセルを余儀なくされてしまう。 しまなみ海道を渡り、再び本州へ、三瓶山へと向かう。 前日宿の女将から三瓶山のお鉢めぐりを進められた田中は、予定を変更してじっくりと三瓶山を楽しんだ。 その後、田中の心にも変化が。 旅も残り1ヶ月。 先を急がねば、という焦りが消え、残りの道のりを楽しもうという気持ちが生じていた。 九州一の霊場英彦山、草原が美しい由布岳と踏破、九州最大の難関・宮崎・大崩山へ。 「日本のヨセミテ」とも言われる奇岩巨岩がそびえ立つ岩峰が立ちはだかる。 凍結の危険のある岩崖のトラバースを乗り越え、田中は難関を突破する。 続く長崎の雲仙普賢岳へは、島原湾をカヤックでアプローチ。 今なお噴火活動が続く普賢岳で、田中はいまだ噴火の傷跡が癒えない歴史を実感する。 197座目市房山、198座目尾鈴山、そして199座目高千穂山を踏破した田中。 すると、ふと「寂しさが出てきた」と口にする。 2年間にわたって旅を続けてきた田中、ついにゴールの時が近づいてきていた。 200座目となる桜島・御岳は登山規制のため山頂を踏むことが出来ない。 田中は、最高所となる湯之平展望所へ。 噴煙を上げる御岳を間近に見ながら、ついに二百名山完全踏破を成し遂げる。 ゴールの佐多岬までは残り100km。 田中は走り続けていた。 2017年1月1日午後3時、田中は佐多岬に到着。 5月25日に宗谷岬を出発してから、総距離8200km、222日かけて歩き切った。 「俺はやり遂げたぞー!」 大勢のファンに見守られながら、前代未聞の挑戦が幕を閉じた。
次の11月下旬、瀬戸内海を渡り四国へと上陸した田中。 東赤石山から法皇山脈を縦走する予定だったが、突然の雪に見舞われる。 笹ヶ峰では、深い雪の中、厳しいラッセルを余儀なくされてしまう。 しまなみ海道を渡り、再び本州へ、三瓶山へと向かう。 前日宿の女将から三瓶山のお鉢めぐりを進められた田中は、予定を変更してじっくりと三瓶山を楽しんだ。 その後、田中の心にも変化が。 旅も残り1ヶ月。 先を急がねば、という焦りが消え、残りの道のりを楽しもうという気持ちが生じていた。 九州一の霊場英彦山、草原が美しい由布岳と踏破、九州最大の難関・宮崎・大崩山へ。 「日本のヨセミテ」とも言われる奇岩巨岩がそびえ立つ岩峰が立ちはだかる。 凍結の危険のある岩崖のトラバースを乗り越え、田中は難関を突破する。 続く長崎の雲仙普賢岳へは、島原湾をカヤックでアプローチ。 今なお噴火活動が続く普賢岳で、田中はいまだ噴火の傷跡が癒えない歴史を実感する。 197座目市房山、198座目尾鈴山、そして199座目高千穂山を踏破した田中。 すると、ふと「寂しさが出てきた」と口にする。 2年間にわたって旅を続けてきた田中、ついにゴールの時が近づいてきていた。 200座目となる桜島・御岳は登山規制のため山頂を踏むことが出来ない。 田中は、最高所となる湯之平展望所へ。 噴煙を上げる御岳を間近に見ながら、ついに二百名山完全踏破を成し遂げる。 ゴールの佐多岬までは残り100km。 田中は走り続けていた。 2017年1月1日午後3時、田中は佐多岬に到着。 5月25日に宗谷岬を出発してから、総距離8200km、222日かけて歩き切った。 「俺はやり遂げたぞー!」 大勢のファンに見守られながら、前代未聞の挑戦が幕を閉じた。
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