よく ある ファンタジー 小説 で。 漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」16話のあらすじと感想!ネタバレ有り

【よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る】待たなくても読めるサイトは?│知識忘備録 ナレッジタワー

よく ある ファンタジー 小説 で

ファンタジー小説になじみのない方にはピンと来ないかもしれませんが、今、日本はファンタジー小説が大流行しています。 ハリー・ポッターで火が付き、ライトノベル界隈から飛び火して始まったこの流行は、いまだ衰えることを知りません。 1|『ハリー・ポッターと賢者の石』J. ローリング いきなりこれを紹介してしまうのもどうだろうとは思いますが、やはり近年を代表するファンタジーと言えばこれ。 言わずと知れた世界的大ベストセラー小説シリーズ『ハリー・ポッター』シリーズの記念すべき第一作目です。 小説はもちろんのこと、映画からUSJのアトラクションに至るまで、世界的大ブームを巻き起こしたシリーズの1作目ですから、ある意味歴史的な1冊。 普段は本なんか見向きもしない人たちまでが、行列を作って新歓を待ちわびた歴史的作品です。 映画の中でしかハリーとその仲間たちを知らない人にも、まったく知らない人にも超おすすめ。 2|『新版 指輪物語〈1〉 旅の仲間上1』J. Rトールキン 映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作である本作。 ファンタジーブームの火付け役が「ハリー・ポッター」なら、現代ファンタジーの礎となるのがこの『指輪物語』です。 魔法世界・ホビットやエルフなど多種族との交流・運命の勇者が魔王を倒すという設定……等々。 映画や小説に留まらず、ドラゴンクエストシリーズに代表されるゲームの世界にも多大なる影響を与え、いわゆるファンタジー世界のテンプレートを作り上げた伝説級の名作です。 そういった意味で、原点であり頂点。 全てのファンタジー小説の父であり母であると言っても過言ではない大傑作です。 3|『はてしない物語 上』ミヒャエル・エンデ 映画の原作が続きますが、これは『ネバーエンディングストーリー』の原作。 もちろんこれもファンタジー小説界においては、もうレジェント級の超名作。 しかも、ファンタジー小説初心者の方でも入り込みやすいのは、これがもともと児童文学だという所です。 なので、表記も内容も非常に分かりやすく単純にできていて、とは言え、ファンタジー小説としての完成度は私が言うまでもなく超1級なので大人でも存分に楽しめます。 お子様と一緒に、異世界に行ってみることのできる、貴重な作品です。 4|『ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり〈1〉』C. ルイス 児童文学としてのファンタジーで忘れてはならないのが、この『ナルニア国物語』シリーズ。 よく3大ファンタジー小説というくくりの宣伝を見ますが、だいたい3番目に入っているのは、その人の主観や宣伝目的なので信用はできないものです。 しかし、この『ナルニア国物語』と『指輪物語』はどんな媒体の3大ファンタジー小説を見ても不動のラインナップ。 映画の興行収入的には『ロード・オブ・ザ・リング』『ハリー・ポッター』には及びませんでしたが、小説としての知名度では負けてはいません。 自らが読むのもいいですが、お子様がいるご家庭では、お子様に読ませるには最適のお話です。 5|『ロードス島戦記 灰色の魔女』水野良 これまで海外の作品を紹介してきましたが、日本のファンタジーの代表格と言えばもうこれは『ロードス島戦記』シリーズがその一番手です。 元々テーブルトークRPGの企画として始まった本作。 当時『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』といったファンタジー系のRPGゲームが大流行していたこともあって、1雑誌の1企画が日本のファンタジー小説の代表にまで上りつめました。 ちなみにエルフの耳が長いのは、この物語から始まっていると言われています。 いろんな意味で、日本のファンタジーの代表格なんですね。 6|『王都炎上ーアルスラーン戦記(1)』田中芳樹 日本を代表するファンタジーと言えば、『ロードス島』と並んでこの『アルスラーン戦記』を忘れるわけにはいきません。 この日本でファンタジー小説ファンを自称するものならば、この二作品のシリーズを読んでいない人はいないと断言してもいいほどです。 そしてまたこのタイトルは、最近アニメ化もされたことから若い方にも知られているのではないでしょうか。 小説・映画・漫画・アニメとメディアミックスもされている本作は、ある意味ファンタジー世界への入門の書。 漫画からでもアニメからでも問題なく楽しめる、作品です。 7|『ブレイブ・ストーリー』宮部みゆき 近年になって発売されたファンタジーの中でも特筆すべきものが本作。 ミステリー作家として絶大な人気と才能を誇る、稀代のストーリーテラー が満を持して発表した本格ファンタジー長編がこちら。 まず初めに言っておきますが、映画を見て失望した人・・・あれは映画が悪い。 そんな、あまり出来の良くなかった映画の原作である本作は、それはもう宮部みゆきの独特で繊細な心理描写も相まってかなりの傑作です。 微妙に現代の日本とリンクする異世界での大冒険。 心躍り涙すること間違いなしです。 8|『空色勾玉』荻原規子 ファンタジーと言えば、西洋風の世界観に金髪のエルフ……と言ったイメージですよね。 しかしファンタジーの世界は、そんなに狭いものではありません。 ここでご紹介する『空色勾玉』は『勾玉三部作』としてファンタジー小説ファンには広く知られている作品で、その特徴は和風ファンタジー。 作風は、人物描写や背景描写がとても細かくて繊細。 まさに女性がつづる日本の美しさを体現するかのような作品で、その美しくもどこか懐かしい世界観には胸がゆるゆると温まるような快感を感じます。 ファンタジーの一般的なイメージを心地よく覆してくれる作品です。 9|『しゃばけ』畠中恵 和風ファンタジーがファンタジーなら、時代小説だってファンタジー要素があれば立派なファンタジー小説。 そう、この江戸の街にある薬種問屋の病弱若旦那が活躍する『しゃばけ』シリーズだって、もう間違いなくファンタジー小説です。 証拠に「日本ファンタジーノベル大賞優秀賞」です、うん、これは間違いなくファンタジー。 もちろん舞台が江戸の街ですから、出てくるのはエルフでもホビットでもフェアリーでもドラゴンでもありません。 出てくるのは犬神・白沢・鳴家 苗字ではないですよ といった様々なあやかし、つまり妖怪たち。 しかもこのあやかしたちが、軒並みみんな怖くない。 むしろかわいい。 内容も難解でなくさらっと読めますので、初心者にお勧めです。 10|『グイン・サーガ1 豹頭の仮面』栗本薫 日本を代表するファンタジー小説と言うくくりで、多くの人が名をあげるのが本作。 ある意味非常に変わった作品であり、作者死亡という思いがけない出来事によって未完に終わってしまった作品なので若干勧めづらいものがあります。 しかし、ヒロイックファンタジーの傑作であることは揺るぎのない事実。 物語も設定も、しっかりとした骨太なつくりで、読んでしまえばきっとはまること間違いありません。 ただ、序盤から中盤にかけて作風が変わっていき、終盤はちょっとなぁというのが感じられるのが残念。 それでも人気作なのは間違いないですから、作品の魅力がすごいということなんでしょうね。 11|『精霊の守り人』上橋菜穂子 2,000年代に発表された国産のファンタジーの中では出色のできなのが本作。 NHK政策でドラマ化されたことでも記憶に新しいこの物語の凄さは、なんといってもその異世界の作りこみの綿密さ。 ファンタジー小説の舞台は、当然この世ではないどこかの世界。 しかし、そのこの世ではないどこかの世界に現実味のないファンタジー小説は、いくら物語の筋が面白くキャラクターが良くても良作とは呼べません。 その点この『精霊の守り人』は全く違和感なく作り上げられた世界観が素晴らしい。 物語もキャラクターも十分に魅力的なので、ぜひ読んでみることをお勧めしたい一作ですね。 12|『獣の奏者』上橋菜穂子 上記の『精霊の守り人』と同じ作者の別タイトル。 上橋菜穂子の世界観というのはどこまで行っても自然で、そして異世界感を感じさせながらも全く違和感がないという本当に異世界を作り上げることに関しては天才だと思えます。 ファンタジーのノーベル賞『国際アンデルセン文学賞作家賞』を受賞した本作も、その独特の間隔で創作された世界観が本当に心地よい作品です。 非現実的な世界とキャラクターそしてストーリーにきちんと血が通っている、しっかりと大地に根差し息づいている。 その素晴らしさは読んでみないとわかりません。 13|『後宮小説』酒見健一 中国っぽい 中国ではない 世界観で描かれるファンタジー小説。 内容は、こういっては何ですが、まぁとことんおバカな内容でほとんど設定その他はギャグとしか言いようがないほどにどうでもいい内容です。 いきなり中国風の世界の後宮に妃として入った女性はとりあえず元気なことが売りでした。 そんなはじまり方をする本作では、所々にギャグ要素をふんだんに取り入れながら、お色気要素もふんだんに取り入れ、そしておバカ要素をふんだんに……と言った作品。 それなのになぜか引き込まれる。 痛快で爽快で、そしてなんと最後には涙溢れる異色のファンタジー大作。 異論はあるかもしれませんが日本のファンタジー小説史に燦然と輝く名作だと信じています。 ちなみに、日本ファンタジー小説大賞第1回受賞作でもあるんですよ。 14|『月の影 影の海 ー十二国記』小野不由美 NHKでアニメ化もされていた中国風王朝で繰り広げられるファンタジー小説。 なぜか日本のファンタジー界において、中国風王朝の話というのは一定の人気とジャンルを形成しているのですが、これはその中でも有名な作品です。 一応、ここではシリーズものの第一作を紹介しているのですが、実際十二国記の第一作目は『魔性の子』ということになっていますが、これはファンタジーというよりホラーな上読まなくても話は通じるので除外します。 内容はライトノベルに近い感じの読みやすさと、しっかりとした設定で中学生くらいでもしっかりと読み込めて、大人になっても楽しい作品になっています。 とりあえず、少女やかつて少女だった大人の女性に読んでほしい物語です、はまりますよ。 15|『スレイヤーズ』神坂一 ではここからはライトノベル系のファンタジー小説を。 ライトノベル系ファンタジー小説の第一番で紹介するのは、やはりこれ『スレイヤーズ』 ギャグ、お色気、バトルという、この後に続く沢山のライトノベル系ファンタジー小説にとってその基本形を作り出した有名な作品です。 明るく破天荒な美少女魔法使いというだけで、もう今ではテンプレ過ぎて姿を見ないほどの基本形ですものね。 もちろん、ライトノベルらしく読みやすいのは当然のこと、人気作として今でも絶大な支持がある本作はストーリーが秀逸。 ライトノベルファンなら読んでおかなくちゃね。 的名作です。 ですが、この作品はかなり出来のいいファンタジー小説です。 現実の世界の知識を持ったまま異世界に転生や転入する作品が今やファンジーライトノベルの中心軸となっていますが、そのせいか、その内容のバラエティーの豊富さはそれだけで面白くなっています。 本作は、本が好きであることしかとりえのない少女が本どころか紙すらろくにない世界に飛ばされてしまい、国家や社会を巻き込んで、ただただ本好きにとって至福の世界を作るために奔走するお話。 バトルあり、恋あり、政治闘争あり、学園モノ風展開あり。 でも目的は、本を飽きるまで読むこと。 展開の妙と相まって、本当に面白くまた涙が止まらないほどに感動する作品です。 17|『異世界居酒屋「のぶ」』 蝉川夏哉 異世界ものファンタジーのバラエティー豊富さを表す作品として、ぜひお薦めしたいのがこの『異世界居酒屋「のぶ」』です。 様々な人間やモノが異世界に突如現れる、ライトノベル系ファンタジーにあって、この作品で異世界に行ってしまうのは、なんと居酒屋。 から揚げも天ぷらも知らない、それどころかキンキンに冷えたビールも知らない異世界人が日本の居酒屋に来たらどうなるのか。 そんな楽しい空想を小説にした本作は、とにかく面白いというよりおいしい。 深夜には読めない一作です。 18|『オーバーロード1 不死者の王』丸山くがね 主人公は悪逆非道なガイコツ。 と、言う設定な作品が本作。 いわゆるダークヒーローもののファンタジーとして、アニメをきっかけに一大人気を博した作品でもあります。 作品としては、いわゆるゲームの世界に取り残されるという、これもまた一時期大いにラノベ界ではやった形式ではありますが、この作品もその形式の面白さを存分に踏襲しています。 しかし、他作品と違う所は、安易なハーレム系になるわけでもなく、また、勧善懲悪な正義のヒーローものでもない。 平凡な主人公が最強の魔導士である骸骨の身体を手に入れて、仲間を探すべく……国は亡ぼすわ虐殺はするわでやりたい放題です。 しかし文体とキャラのユニークさが、グロテスクさや過度なダーク感を感じさせない。 いわゆる「俺つええ系」ですが、それだけではない魅力にあふれた作品です。 19|『無職転生 ~異世界言ったら本気だす~ 1』フジカワユカ ダメで何の取り柄もない主人公が、異世界に飛ばされて人生をやり直す。 いわゆる人生やり直し系異世界ファンタジーという、なんとも表現しようがない一大ジャンルの中においても、昨今で秀逸なできなのが本作。 この系列にはよくある無職童貞のだめニートが、不慮の事故で死亡した後異世界に転生するお話ですが、その割には前向きなストーリーに仕上がっていて面白いですね。 もちろん話自体は、これでもかというほどテンプレな展開で、そういうのが苦手な人には難しいかもしれません。 そうでなければ、続きの気になるおhなしであることは間違いないですよ。 20|『竹取物語』作者不明 最後にご紹介するのは、なんと『竹取物語』そう、かぐや姫です。 この日本古典の中でも超メジャーな作品は、よく「世界最古のSF小説」と言われることが多いですが、SFの要件を満たしてはおらず、むしろ「世界最古のファンタジー小説」というにふさわしい作品です。 月世界からこの世界にやってきた姫が、数々の出来事を通じ、再び月世界にかえるまでの奇想天外な物語。 よくもまあこれほどに奇抜で突飛で、空想力にあふれた作品を、平安の世に生きる人間が作り出したものだと感心せざるを得ません。 ある意味、人間の変わらないファンタジー世界へのあこがれを感じられる本作。 紹介しないわけには、行きません。 いかがでしたか、「死ぬまでに絶対に読むべき!おすすめのファンタジー小説20選」 かなりバラエティーに富んだラインナップになりましたが、そのジャンルと内容の抱負さがファンタジー小説の醍醐味。 ぜひあなたも、本の中の異世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

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「小説家になろう」発の戦記ファンタジー『亡びの国の征服者』が熱烈に支持される理由|Real Sound|リアルサウンド ブック

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ファンタジー小説、漫画、アニメなどでよくある、「呪文を唱...

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嘗て、大きな戦いがあった。 人智を超えた魔の力を操る、故に「魔族」。 そう呼ばれ始めた何処からかの来訪者達は一見して平和な装いを見せていた自分が住む大陸を一変させた。 空は暗雲に覆われ生い茂る木々は焼かれ、人々は怯え逃げ惑い久しく忘れていた死の恐怖に怯える日々を過ごした。 暗黒の時代と呼ばれたその時代は「魔族」が訪れてから十年と続き世界に恐怖と混乱を与え続けた。 その実態は絶望に支配されたこの世界で民衆の注目を集めて少しでも希望をもたせようとする騎士の王のせめてもの策だ。 部隊と言っても当初の人員は「勇者」の青年のみ、独立部隊と言うのも聞こえこそ良いが要するに当時の軍隊系に組み込まれる事も無く何の強権を持たない「お飾り」だ。 勿論騎士の王も、各国もそれを知っていた。 だからこそ大きな期待を抱く事も無かった。 ただせめてもの希望になってくれればそれでいいと誰もが思っていたのだ。 愚王の最期としてはこれ以上もあるまい。 ************************************** かこん、と。 振り下ろした斧が薪を割断する音が響いた。 「勇者」は、紆余曲折あった末に「騎士の国」の姫君と結ばれて騎士の王に。 魔法の国出身の「魔法使い」は自身も卒業生でもある魔法学校の大校長となった。 今は教鞭を振るい明るい未来の為に少年少女達に教えを与えていると聞く。 信仰の国出身の「僧侶」は生まれ故郷の大聖堂のある信仰の国の首都へと戻り大神殿の「神官長」となった。 生き残った魔族たちにも手を差し伸べながら神の奇跡で戦に疲れた人々の心を癒やす神官たちを纏め、世界のために励んでいるらしい。 そしてもう一人。 「……日が、沈むか。 ~ 魔王を倒した後の世界で戦士の俺が無職になった話 ~ 日の出と共に起きて月日をかけてそこそこ見れる形になった畑に水をやり、日が高くなったら森に出る。 森に出たら狩りをするなり、釣りをするなり、自分用の薪やら木材、山菜を集めたりして時間を潰す。 日が沈めば拾い集めた木材で建てたボロ小屋へと戻り、端材で組み上げた寝台の上で横になってまた日の出と共に起きてを繰り返す。 月に一度、街へ出掛けて猟果を干肉にした物や毛皮などを売り払う。 売り払った金で生活に必要な最低限の物を購入し、また小屋へ戻る。 度に出る前から知人と呼べるような相手は居なかったし、人と接する事が苦手な自分には例え既に打ち捨てられた場所だとしても幼い頃に住んだこの場所が丁度良かったのだ。 ……身の振り方を、考えなかった訳ではない。 ただ自分に、「戦い」以外に出来る事はあまりにも少なかったのだ。 「勇者」は一緒に騎士の国へ来ないか、と誘ってくれたが誘われるまま騎士の国に行くのはどうしても躊躇われた。 人の多い所はどうしても苦手だし、何より字もまともに読めず、学やコミュニケーション能力が欠片も無い自分が新たに再編される騎士団の団長などとお笑い草だ。 かなり本気で平の騎士団員からやらせてくれと頼んだ際に当時の騎士団長に「ご冗談を」と笑い飛ばされた時点で自分の心は折れた。 「魔法使い」に誘われた魔法の国の自警団の話も同様だ。 団長だとか、隊長だとか……そういう誰かを管理したりする役職に付くのはどうしても向かないのだ、人と話すのが苦手な故に。 信仰の国に関してはそもそも論外だ、「僧侶」の事を否定するつもりはないが自分は神を信じて崇めるにはいかんせん信心というものが無い。 なにより多量の獣やら魔族やらを斬り殺すなり殴り殺すなりし続けていて今更神も懺悔あったものではないだろう。 かといってこの平和な時代に今更傭兵をやっても稼ぎにはならない。 なによりさんざ「魔族」を斬り殺しておいて、平和な時代が訪れた後に斬った張ったの仕事というのも、……あまりしたくなかった。 「勇者パーティ」などと一括りにされてはいるが自身を贔屓目で見ても他の三人を比べ大きく劣っているといえるだろう。 あの旅に同行したのだって「勇者」が誘ってくれたからだ。 故郷の村が滅んだ後に親戚を頼りに騎士の国へと移り住み騎士となった彼がたまたま自分の事を覚えていて、声を掛けてくれたに過ぎない。 だから魔法の国の魔法学校を主席で卒業していた「魔法使い」や、大神殿の巫女であった「僧侶」とは、生まれからしても違う 自分はただの農民だ。 親戚に騎士などが居た勇者とは違う正真正銘、血統書付きの農民である。 そもそもで言えば「戦士」ですらないのだ。 村が滅ぼされた日から武器や拳を暇を見つけては振るい続けていて、狩りに使っていたから剣や斧や槍や、弓が使えたから「戦士」なだけで、 勇者が来るまでは農業の国の片田舎で親戚の家の小間使いをしながら暇を見つけて武器を振るっていただけだったのだ。 ……だから、という訳ではないが。 平和になった世の中で新しい居場所を見つけられる事ができず、「以前」と似たような生活を一人で続けているという訳だ。 平和な世界をどうするかはきっと頭のいい人間や「勇者」達が考えてくれているだろうから、戦いしか脳のない自分はこれでいいのだ。 正直、これはこれで性に合っていると思っているし。 だから今日もまた日が沈んで、一日が終わってまた起きれば同じような事を繰り返してまた日が沈む。 自分の何かを変えるのはいつだって「誰か」だ。 だから今回もきっとう「そういうこと」なのだろう。 いつもの様に日が昇り、いつもの様に釣りに向かい。

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