産後 うつ なり やすい 人。 【助産師監修】つらい産後うつ―原因、症状、対策について―

うつ病になりやすい職業ベスト5とは

産後 うつ なり やすい 人

ホルモンバランスが崩れるのはみな同じなので、誰もが産後うつになる可能性があります。 また、慣れない育児に振り回されるストレス。 社会と自分との繋がりを感じられなくなる、などの原因がきっかけで発症します。 ホルモンバランスの変化や乱れが不安を引き起こす 産後、赤ちゃんがいなくなった女性の体は急激に変化します。 まず、赤ちゃんを育てるために約10ヶ月かけてゆっくりと大きくなった子宮が、わずか1ヶ月という短期間で収縮を繰り返しながら、元も大きさにまで小さくなります。 急激に縮むので下腹部から腰にかけて、後陣痛という痛みを伴います。 更に妊娠中は、多量に分泌されていたエストロゲンという女性ホルモンの分泌が急に減っていきます。 こうした体内の急減な変化やホルモンバランスの乱れが、精神不安を引き起こしやすくするため、うつ病になりやすいとされています。 孤独感や赤ちゃん育児への自信喪失からも… 赤ちゃんと2人っきりで家に閉じこもっていると、世間から取り残されたような孤独感に苛まれることもあります。 赤ちゃんがぐずったり、泣き止まないとお世話の仕方が悪いのではないかと自分自身を責めることもあるでしょう。 また旦那さんが育児に協力してくれないと、どうして自分だけが辛い思いをするのかとイライラしたり、不満が募っていきます。 更に、里帰り中の場合は親に自分の育児について口出しされると、母親としての自信をなくして落ち込むということもあるでしょう。 赤ちゃんとの生活は想像以上に過酷!今までの生活リズムとの違いも大きい 赤ちゃんとの生活、昼夜を問わない育児など、自由な時間もゆとりもなくなります。 生後1、2ヶ月の新生児の頃は、授乳は2時間から3時間おきに行います。 昼も夜も関係なく24時間体制で毎日授乳するので、ママさんはまとまった睡眠をとることができません。 1時間ないし2時間の睡眠を細切れで取るしかないので、いつも睡眠不足の状態…。 更に、赤ちゃんがまだ小さいと外出もできずに、家にこもりっきりでおむつと授乳をひたすら繰り返すという生活になり、息が詰まってしまうこともあるでしょう。 旦那さんの仕事が忙しく、近くに親や親戚など頼る人もいない場合はほぼ1人でお世話をすることになり、体の疲れがどんどん溜まっていきます。 育児にかかりっきりになると家事がどうしても満足にできなくて、家族に申し訳ないという気持ちになる人もいるでしょう。 他にも里帰り中などで、友人や親戚などが入れ替わり訪ねてくる機会も増えると、相手をすることで少しもゆっくり休めないということでストレスを感じることもあります。 これまでとはがらりと生活スタイルが変わるので、戸惑う場面も多いでしょう。 こういった様々な変化が原因となって、産後うつになるママさんが増えています。 産後うつの主な症状は?様々な変化を見逃さないで 大概の方はそう深刻な事態にはならず、徐々に回復傾向が見られるので特に治療を要さないようです。 赤ちゃんとの生活にも慣れ、自分のホルモンバランスも次第に戻ってくるからです。 しかし、中には出産後数か月経過しても体だけでなく、やる気も起きないなどの症状がある場合には、自然に治る可能性が低くなります。 赤ちゃんがいるとなかなか病院へ行かれないと思いますが、そこは家族や友達を頼って早めに受診を心がけましょう。 早めの受診のほうが早く良くなります。 産後うつを放置して、どんどん深刻になると自分を追い詰めてしまいママも赤ちゃんも危険な状態になります。 できるだけ早めに気づくことが大事なので、産後うつになっていないか、当てはまる症状があるかまずはチェックしてみましょう。 ママ自身の心の変化 うつになると色々なことへの興味が薄れたり、頭がぼんやりして思考能力が低下してきます。 ご飯のメニューがなかなか決まらないなど、考える力が低下した• 集中力がなくなり、家事や育児が段取りよく上手にできなくなった• 物を置いた場所を探したり、聞いたことが思い出せないなど忘れっぽくなった• 気持ちがどうしょうもなく落ち込んで、すぐに涙が出てくる• 以前は好きだったテレビ番組や音楽などへの興味が薄れる• 外出したいと思わなくなり、家にこもるようになる• 可愛い洋服やバックへの興味もなく、メイクやヘアスタイルにも無関心 母としての気持ちの変化 育児に息づまってしまい、赤ちゃんが嫌いになったり、逆に過剰に心配しすぎたります。 育児が嫌になり、イライラした気分が続く• 病気や成長度合いなど、赤ちゃんのことが心配でたまらない• 逆に赤ちゃんが可愛く思えず、泣いていても長時間放置している• 母親としての自信がなく、不安な気持ちが募る 旦那さんへの感情の変化 自分の肩に家事や育児全てが重くのしかかっているという気持ちが強くなり、周りの家族、特に同じ親である旦那さんへの不満が強くなります。 旦那さんへの愛情を感じなくなった• 旦那さんへの不満や怒りが爆発し、いい争いや口をきかない日が増えた• 家の中に赤ちゃんと二人でいると、孤独感が強くなる 体の不調 精神面が辛くなると、体にも不調が出始めます。 胃がキリキリに痛む• 食欲がなくなる• 便秘や下痢が続く• 体はすごく疲れているのに、全然眠れない 産後うつになりやすい人の特徴を知ろう! 産後うつはママなら誰でもなる可能性があります。 ただ、ママの性格や育児環境などによって特に陥りやすい場合もあるので注意が必要です。 性格が超真面目 産後うつに限らず、うつ病は一般的に性格が真面目な人が陥りやすいとされています。 主婦なんだから家事も育児もしっかりやらなければと、体にムチをうって無理をしすぎてしまう傾向にあります。 産後はまだ体もしっかり回復していないのに、普段以上に体に負担をかけることで疲れきってしまいます。 真面目だからこそ、思うようにできないと自分はダメな母親、妻だと自分自身を責めて落ち込んでうつになる場合もあります。 何でも完璧を求める人 ママとして、妻としての理想が高く、育児も家事も全てを毎日完璧にこなさなければならないと思い込んでいると、心身ともに疲れ果ててしまいます。 初めての赤ちゃんだと育児も慣れていなくて、上手くできないこともあるでしょう。 できない自分が情けなくなり、かといってプライドがあるので誰かに助けてもらうこともできず、一人で抱え込んでしまうとやがてうつを発症します。 ほぼ1人で育児をこなしている 親や旦那さんなどを頼ることができず、自分一人で育児をこなさなければならない環境にあるママ。 ワンオペ育児をされているママですね。 こういった方は思う通りにいかない育児にイライラして、ストレスを抱えやすいと言えます。 誰にも預けることができないので、気分転換の時間もないのでストレスがどんどん溜まってしまいます。 里帰り出産をした 里帰り出産をして、しばらくは実家で親に育児を手伝ってもらっていたのに、自宅に帰ったら全て自分でやらなければならなくなります。 そうなると途端に、育児に自信をなくして気分が落ち込むママも多いでしょう。 また、自分が休める時間も減るので体も疲れやすくなります。 もしかしてうつかも?ここをチェックしてみて! 自分が「うつかもしれない」と思った方は、一度こちらのチェックシートをご確認ください。 朝、なかなか起きられなくなった• 常に体がだるい気がする• 今まで楽しかった事も楽しいと感じられなくなった• よく眠れない。 もしくは寝つきが悪くなった• 人の話を聞いても上の空になったと思う• 赤ちゃんがかわいいと感じない• ついイライラして、赤ちゃんを叩きたくなる 叩く• 食事したいと思わない 食べる量が減った• 身なりや恰好に対して全く興味がなくなった• 毎日がつまらない たくさん該当する場合は、一度受診を考えてみてください。 その前に一日くらいのんびりさせてもらい、そこで改善出来そうかを見極めるのも良いと思います。 うつに対する解決策!自分に合ったものを探そう 自分が「うつかもしれない」と思ったら、自然に治るまで待っていても完治しない事はよくあるようです。 体を休めよう 昼夜問わず育児に追われていると、慢性的な寝不足に陥り、体がぐったりと疲れてしまい疲れもなかなか取れない日々が続きます。 判断力や集中力も低下して、いつしか気持ちも落ち込んでしまいます。 まずは少しでも体を休めるようにしましょう。 そうならない前にしんどいなと感じたら、誰かに聞いてほしいなと思ったら先輩ママの友人とお茶したり、自治体の保健師さんなどに連絡して、悩みを打ち明けてみましょう。 聞いてもらうだけでも心がすっきりすることもあるし、何かアドバイスしてもらえることもあります。 辛い気持ちをしまい込まないで、思い切って話してみましょう。 心も休めてあげよう! 産後は育児も家事もしっかりやらなければと思っても、ママ1人では完璧にこなすなんてどんなに要領がいい人でも到底無理なのです。 できないからといって、自分を責める必要なんてありません。 少し位手抜きでも、赤ちゃんに手がかかる今は仕方ないと割り切って、頑張りすぎないようにしましょう。 そして少しの時間でもよいので、 心をリフレッシュできることを生活に取り入れましょう。 好きな音楽をかけて歌を口ずさんでみたり、美味しいお菓子でティータイムを楽しんだり、ちょっとしたことで心が癒されるものです。 病院で治療を!精神科・心療内科のどちらを選べばいい? 自分でどうにもならない…家族の助けでも解消されない…2週間以上気分が落ち込んでいるなどの場合は、迅速に病院へ行く事をお勧めします。 寛ぐ時間は短時間でも作るという作戦をお勧めします。 家事や育児がママ1人の肩に重くのしかかってしまっていては、タフな人でも疲れ果ててしまいます。 旦那さんや両親、親戚など助けを借りられる存在があれば、 遠慮しないで協力してもらいましょう。 特に上に幼い子がいる場合は、全てを自分一人でこなすのはとても大変です。 夫婦2人の子供でもあるので、産後早い段階から旦那さんに手伝ってもらって育児や家事に慣れておいてもらうとよいでしょう。 身内で頼れる人がいなければ、民間の託児サービスや家事代行サービスなどを使うことも検討しましょう。 プロのベビーシッターさんなどの外部サービスにお任せしてみて! 家族に頼れない、というケースでしたら行政に問い合わせをするという方法も有効です。 育児のストレスから児童虐待に繋がるケースもありますので、行政の対策も少しずつ改善されています。 行政に対して完璧な対応を求めるのは難しい部分もあるので、お金に余裕があるならばベビーシッターや家事代行を頼んでみてはいかがでしょうか。 赤ちゃんの世話をお願いするという方法もあります。 赤ちゃんの世話を頼むだけで、ちょっと精神的に気楽になるのも事実です。 赤ちゃんはかわいくても、やはり小さいですし気を遣うのは間違いありません。 少しでも安心してお任せ出来る方にお願い出来たら、ぐっすり寝たり買い物へ行ったり、マッサージを受けたりするなど定期的に行うと良いでしょう。 うつを治すのは休養、精神療法、薬物療法が大事だと言われています。 一人で抱え込まず、自分の体の事を大切にしましょう。 そのために、周りに頼ることは決して悪いことではありません。 頑張り過ぎかも!と立ち止まり、無理をしないことが大事 産後うつは特別なものではなく、特に一生懸命育児も家事もこなそうとするママなら誰でも陥りやすいものです。 産後うつかな?と感じたら、それはあなたが母として、妻として頑張りすぎているということになのです。 十分しっかりやれてる、自信をもって大丈夫です。 深呼吸して、まずは一息つきましょう。 家事など簡単に済ませられることは少々手を抜き、まずは自分の心と体を休めましょう。 また、自分だけで解決しようと思わないで、家族や市の保健師さんなど誰かに頼ったり、助けを求めることも大切なのです。 育児はこれから先もずっと続いていきます。 無理しすぎないで、肩の力を抜いて自分のペースでやっていきましょう。 恥ずかしいことではない! うつが軽いうちに受診しましょう うつかもしれないと思っても「病院へ行くのが恥ずかしい」と考えて行かない事が、後々大変苦労すると世間では言われています。 実際に心の病は軽いうちに治療に入ると治る時間が短くすむと言われています。 実は昔、自律神経が乱れて不眠症になり神経内科へ通った経験があるのですが、そこで医師から「この手の病気は完治まで時間がかかる。 良くなったと思ったらリバウンドする事も多い。 だからこそ早いうちに診察してもらったほうがいい」と言われました。 恥ずかしいなどの抵抗する気持ちがなかったので、比較的早く受診しましたが、それでも二年程度は通院していたと思います。

次の

産後うつチェック!うつの兆候やマタニティブルーとの違い|医師監修

産後 うつ なり やすい 人

2018年9月5日に国立成育医療研究センターが発表したデータで、近年2年間で92人もの女性が産後1年以内に自殺をしたことが明らかになり話題となっています。 その背景には「産後うつ」に悩む女性たちの苦しみがあったことがわかってきました。 第一子を出産後に「産後うつ」を発症した経験を赤裸々にブログで綴っているミィさんもそんなひとり。 幸いにも自殺にまでは至りませんでしたが、出産後1カ月を過ぎた頃から不眠に悩み、じわじわとうつの症状が出はじめ、「苦しみから逃れたい」「生きていたくない」と自殺の予行演習を繰り返していたそうです。 苦しい状況の中でも「母親なんだから」「周りのお母さんはきちんと子育てしている」と自分に言い聞かせながら育児を続けていましたが、不眠や聴覚過敏になるなど症状は悪化するばかり。 「死にたい」から「死ぬしかない」へと気持ちが大きく傾いたとき、ミィさんは「死にたい!」と家族に訴えました。 そこでようやく家族は深刻な状況であることを理解し、専門医のところに駆け込んだのです。 ミィさんは緊急受診を経て即入院。 「産後うつ」に対する適切な治療を受けたことで命を落とさずに済みました。 「産後うつ」になりやすいのは、どんな人? ミィさんはなぜ「産後うつ」を発症してしまったのか? 様々な要因が考えられますが、その最大の原因は、女性ホルモンの急激な変化にあると女性のうつ病の専門医である「あいクリニック神田」の西松能子先生は話します。 「胎児を育む働きをもつエストロゲン(女性ホルモン)は、妊娠から出産にかけて分泌量が増えますが、出産を境に激減します。 しかし脳や体がその変化に対応できないと、自律神経がバランスを崩し、それが原因で不安や孤独を感じやすくなったり、イライラしたりするなど心が不安定になります。 また、産後は母親なのだからと自分を追い込んだり、周囲からの自分を犠牲にしてでも子どもに尽くすべきというプレッシャーを受けやすく、うつの症状が出ても気づきにくく、悪化させてしまう人が多いのです」 では、どんな人が産後うつになりやすいのでしょうか? 「〇〇だから産後うつになりやすい、という性格や傾向はありませんが、うつ病になる人の多くは、几帳面で一生懸命な傾向があります。 だからといって、必ず産後うつを発症するわけではありません」 「もう限界」と思ったら、自分を甘やかしてもいい 著者 ミィ 1200円(税別) 講談社 不眠、自殺未遂、入院……「産後うつ」の苦しみから脱した著者による実録コミック&エッセイ 第一子出産後「産後うつ」を発症し、自殺未遂の末に精神科病院に3カ月入院した経験のある著者が、「産後うつに関してきちんとした知識があれば、もっと早めに手を打つことができたし、ここまで悪化することもなかった」という後悔の念から、今苦しんでいる女性のために、自らの発症から寛解までの経緯を、四コマ漫画とともに綴ったエッセイ。 育児に悩み、苦しむ著者のリアルすぎる内容に対する専門医の解説付き。 悩める読者必見の一冊。 『脱 産後うつ 私はこうして克服した』のほか、料理、ファッション、ダイエット・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。

次の

産後うつチェック!うつの兆候やマタニティブルーとの違い|医師監修

産後 うつ なり やすい 人

出産後、気分の落ち込みや不安感などが続くことをいい、適切なケアや治療が必要とされます。 一方で、産後に「訳もなく悲しくなる」「涙もろくなる」といった気分の不調が出る状態を「マタニティーブルー」と呼ぶこともありますが、ネット上ではこの両者について「違いはあるの?」「産後で気分が不安定な時期だけど、どっちなのか分からない」「周囲の人が判断する方法は?」などの疑問の声が上がっています。 産後の女性を苦しめる「マタニティーブルー」と「産後うつ」の違い、判断のポイントについて、産婦人科医の尾西芳子さんに聞きました。 産後うつは2週間以上継続 Q. 「マタニティーブルー」「産後うつ」とは、それぞれどのようなものですか。 尾西さん「まず、マタニティーブルーは医学的には『マタニティーブルーズ』といわれ、出産直後から急に涙もろくなる、不安になるといった情緒不安定な症状が現れることを指します。 出産による急激なホルモンの変化がもたらす一時的なもので、出産後数日から現れることが多いのですが、多くの場合は産後2週間以内に治ります。 一方、産後うつは急激なホルモンの変化に加え、慣れない育児や授乳による不眠などで心身に負担がかかって発症する『うつ病』、つまり、『産後うつ病』です。 産後2週間後~3カ月ごろに多くみられます。 妊娠中に引っ越しや転職、退職などの大きなライフイベントがあった人や、切迫早産、難産など妊娠経過が順調でなかった人、過去にうつ病になったことがある人などは特に発症しやすいので要注意です。 また、もともと責任感が強く、完璧主義の人に多いともいわれています。 なお、妊娠中にも、急激なホルモンの変化で、急に涙もろくなる、不安になるといった症状が現れることがあり、一般的にはこちらもマタニティーブルーと呼ばれています」 Q. この両者の違いとは何でしょうか。 また、症状としてより深刻なのはどちらですか。 尾西さん「産後のマタニティーブルーは、出産女性の2人に1人にみられるとの報告もあるほどよく見られるもので、治療の必要はなく、数日程度、遅くとも産後2週間までに自然と治ります。 一方の産後うつ病は、10人に1人程度にみられるもので、数日で治ることはなく、2週間以上続きます。 産後うつ病の場合、悪化すると『死にたい』とまで思うようになり、産後の死亡原因のトップである自殺の原因となるため、より早急な治療が必要です」 Q. この両者は症状が似ているようですが、どちらを発症しているのかを見極めるポイントはありますか。 「マタニティーブルーだと思っていたら産後うつ病だった」というケースもあるのでしょうか。 尾西さん「発症の時期と症状の続く期間がポイントです。 先述したように、マタニティーブルーはより早期に現れますが、2週間程度で治ります。 一方、産後うつ病は2週間以上続きます。 ただ、まれにマタニティーブルーから産後うつ病に移行することもあり、きちんと経過を見ていくことが大切です」 Q. 「産後うつ病かも」「マタニティーブルーかも」と思ったとき、どんなケアが必要でしょうか。 尾西さん「産後うつ病やマタニティーブルーのママは、自分自身を認めてあげる力である自己肯定感が弱まっていたり、母親としての自信を持てなかったり、自分を責める傾向である『自責感』が強くなったりするので、『私のせいで…』などの発言が見られたら要注意です。 自覚がないことも多く、周囲がママのつらさに気付いてあげることも大切です。 特に、産後うつ病は早めに適切なケアをしないと、慢性化や重症化、子どもの虐待につながる可能性もあります。 周囲は『だめな母親』『怠けている』など、決してママを責めてはいけません」 Q. 病院を受診した方がよい目安とは。 治療は心療内科や精神科で行いますが、どこへ行ってよいか分からない場合は、かかりつけの産婦人科で相談してみましょう。 十分な休養や専門家によるカウンセリング、薬による治療などが必要な場合もあります」 どんなケアが必要? Q. 産後うつ病やマタニティーブルーの発症を防ぐために、本人または周囲にできることとは。 尾西さん「まず、産後の無理は禁物です。 何でも完璧に!などとは思わないで、夫(パパ)や両親など周囲の人に育児や家事を手伝ってもらいましょう。 夜中のおむつ替えはパパに頼んだり、昼間、少し誰かに赤ちゃんを任せてお昼寝をしたりと、心身の疲れを少しでも取るようにしましょう。 産後1年以内の引っ越しや転職など、大きなライフイベントも極力控えましょう。 また、話を聞いてもらえる誰かに相談することも大切です。 身近にいなければ、1カ月/3カ月/6カ月検診などのときに、助産師や医師に相談するのもよいと思います。 自治体によっては、子育てに悩む親のために産後、家庭を訪問して相談に乗ってくれる『赤ちゃん訪問』というサービスを行っているところもあるので、相談してみてもいいですね」 Q. 現在、産後うつ病やマタニティーブルーに悩む女性やその周囲の人々に対し、産婦人科医としてのアドバイスをお願いします。 産婦人科医の私も、1人目の産後は『こんなはずじゃなかった、こんなこと誰も教えてくれなかった…』ということが山ほどあり、責任が重過ぎて、子どものことを手放しでかわいいと思えないこともありました。 でも、ママだって人間です。 全部をママが背負って、子どもにささげる必要はないのです。 ママ自身の心や体、時間を大切にすることで、赤ちゃんへの愛情も深まります。 そのため、積極的に周囲の人を頼ったり、相談したりしてみましょう。 1人でだめなら、また別の誰かに頼ってください。 きっと、あなたの気持ちを受け止めてくれる誰かが見つかります。 現在は特に、新型コロナウイルスの影響もあり、1人で家にこもってしまったり頑張り過ぎたりしがちですが、そうすると、さらに悪化してしまうので、ゆったりした気持ちで過ごすようにしましょう」 オトナンサー編集部.

次の