スラムダンク 山王戦後。 スラムダンクの続きが明らかに!【インターハイ・その後】

『SLAM DUNK(スラムダンク)』地を這うものに翼はいらぬ。未熟のリーダー、湘北バスケ部主将・赤木剛憲

スラムダンク 山王戦後

湘北バスケ部=赤木剛憲 『SLAM DUNK(スラムダンク)』の見どころをいくつか挙げてみましょう。 初心者・桜木の成長。 天才・流川の活躍。 チームの触媒としての宮城。 アウトロー・三井の再生。 しかし、なんといっても象徴的なのは主将・赤木剛憲の存在であり、 湘北高校バスケ部とはつまり赤木のチームなのです。 これは、どの登場人物が推しメンだとか、一番能力が高いとか、そういう話ではありません。 土台の話です。 例えば。 桜木は目の前のことに精一杯取り組んでいるだけです。 流川は良い意味でも悪い意味でも自己中心・唯我独尊のプレーヤー。 宮城は女子に目がいきがち。 三井は過去の過ちの払しょくに余念がありません。 極論すると、 赤木以外のレギュラーは、基本的に自分のことしか考えていないのです。 それが湘北というスター軍団の危うさであり、魅力的ではありつつもアンバランスさが同居するチームだったのだと思います。 唯一赤木だけが、「最強山王」に勝ち 「全国優勝する」、というチームとしての明確な目標を持ち続けていました。 自分にその実力が無い、1年生の頃からずっとです。 一人一人が全国レベルの選手ではあるものの、自我の強い天才型プレーヤーの集まりである湘北高校のレギュラーをまとめあげることができたのは、この 「全国優勝」という高い目標があったからこそと考えることもできると思います。 逆にそれ以外の目標では、彼らの実力や才能が存分に発揮できたかは怪しいもの。 もし、赤木の目標が低かったら 例えば、赤木が主将として掲げた目標が、 「神奈川県ベスト8」くらいだったとしましょう。 簡単ではないと思いますが、最強メンバーを揃えた湘北にとって高い目標とは言えません。 そこを最高目標に設定すると、どうなるか。 流川は点取り病をこじらせ、ゲームを私物化したかもしれません。 なんならチームの勝敗よりも大会得点王あたりを目標にしかねないというのは言い過ぎでしょうか。 宮城は「ベスト8くらいでよければ、もっと彩ちゃん(女子マネージャー)と遊べる…」と手を抜くかもしれません。 三井はまたズルズルと楽な方に流されてしまったかもしれません。 桜木は無理せずゆっくり育てることになり、思い出作りのためにレギュラーは3年生の木暮に決定したとしたら…。 彼はバスケットの真の面白さに気づく前にバスケを辞めてしまったかもしれません。 要するに、 彼らを低い目標の集団に放り込むことで、まったく異なるチームになっていた可能性すらあった、という話。 強烈な自意識と才能をたたえたスーパースターの卵たちが躍動するにはそれなりの孵卵器が必要で、中途半端な温度で卵の中身を腐らせてる場合じゃないんですね。 チーム全体が醸し出すヌルい空気は、志の高い連中のやる気を削ぐことにつながります。 名作、『キャプテン』にもこんなシーンがありました。 (イガラシ) ああ すっきりした いい試合ができりゃ 負けてもいいなんて きいちゃうと どうにも練習に身がはいらなくって ちばあきお『キャプテン』1巻「敵情視察の巻」 /集英社文庫 『キャプテン』イガラシ(参考:)の中1の頃の弁ですが、練習の鬼であるイガラシの集中力すら奪う効果があるわけです。 集団に伝播する"空気"って良くも悪くもバカにならない影響力があります。 特にまだ高校生くらいの年齢ならなおさら。 そういう意味でうってつけのリーダーだったのが赤木剛憲。 実力が無くても、部員がついてこなくても、 握力を緩めることなく「全国優勝」という目標にぶら下がり続けました。 湘北高校バスケ部とは赤木(という器)だというのはそういうことです。 木暮も良いよね ついでと言うわけではないですが、3年生・木暮もなかなかの人物だと思います。 赤木の掲げる「全国優勝」という目標に寄り添い続け、いざ最終学年というところでスター選手が続々と入ってきて自分はレギュラーを外れました。 「補欠になりたい選手」なんてどこにもいません。 試合で発揮してこその練習だったはず。 そのための3年間だったはず。 だけど、そんな感情は見せることなく、湘北のためにできることに力を注ぎました。 これは口先だけでなく、焦点が「全国優勝」にあっていたことの証でもあると思います。 (個人的には、「赤木が満足するまで付き合おう」と思っていた節があると考えていますが) とにかく 「赤木を一人にさせなかった」というのが大きかった。 未熟なリーダー・赤木剛憲 さて。 本題に入ります。 「湘北とは赤木である」。 いいでしょう。 しかし、同時に彼は未熟なリーダーでもありました。 具体的に言えば、 3年生が赤木と木暮の二人しか残っていなかったという事実が端的にそのことを表しています。 彼の掲げる「全国優勝」という目標に、周囲を巻き込むことが出来なかったのです。 (チームメイト) オレは ただ 楽しくやりたかったんだ…… 赤木 お前とは合わない… 井上雄彦『SLAM DUNK』11巻「#117 1年か2年後」/集英社 ワイド版 ダブルスコアで負けたにも関わらず、帰りの電車でヘラヘラしている先輩たちにも食ってかかっていたこともありましたが、それでも火をつけることは叶わなかった。 決定的だったのは、サボる部員に暴力をふるったことでしょうか。 (チームメイト) 赤木 うああああーーーっ!! 井上雄彦『SLAM DUNK』23巻「#265 指図」/集英社 ワイド版 赤木は、カッときてしまった。 自分の夢を汚され、笑われ、怒りのままにチームメイトをぶん投げてしまった。 これは物理的には赤木がチームメイトを放り投げていますが、 精神的な意味では逆だったんじゃないですか? 投げられた本人は言わずもがな、当日この場にいなかったメンバーからの評判も大いに落としたことでしょう。 (チームメイト) 強要するなよ 全国制覇なんて お前とバスケやるの 息苦しいよ 井上雄彦『SLAM DUNK』23巻「#265 指図」/集英社 ワイド版 ぶん投げられて足腰も立たなくさせられた直後にも関わらず、余計な怒りのこもらない台詞。 素直に吐き出された言葉のように感じました。 この投げられたチームメイトも、決して特別に人格に問題がある人物ということではなかったはず。 ぶん投げたのはやり過ぎでした。 同じく、『キャプテン』でもリーダーと他のメンバーとの間に温度差がありましたが、そこはしっかりと埋められていきました。 谷口・イガラシと赤木の違い 谷口やイガラシと赤木は何が違っていたのか。 簡単に比較することはできませんが、いくつか考えてみたいと思います。 例えば、谷口は自らを含めて 「才能のないものは努力しかない」ということを行動で示しました。 これをチームメイトに息苦しいと感じさせなかったのは昭和と平成という時代の違いがあるのか。 いずれにせよ 谷口自身が決して恵まれた才能や体格の持ち主ではなかったことも影響していると思います。 だから説得力があるんですよ。 他の「才能がない」チームメイトのロールモデルに成りうるんです。 赤木は違います。 全国レベルで見ても有数のフィジカルの強さを持った(しかしスキルは発展途上の)赤木が「全国優勝」と言い続けていても、やっかみも含めて「勘違いするな」「一緒にするな」「押し付けるな」となることもうなづけます。 赤木は一度でも自分とその他の人間との差異に気を配ったことはあったのでしょうか。 また、谷口君は弱気なチームメイトにも 「勝てる理由」を教えてあげるのも得意だったと思います。 (谷口) 専修館は ぼくらにだって勝てる相手だってことです! ちばあきお『プレイボール』9巻「2点差を追え!の巻」/集英社文庫 なんとなく皆をその気にさせてしまうんですね。 「俺たちでもできる!」と。 赤木はどうか。 (赤木) まだいける!! まだ追いつける!! まだだ!! ああ… 戻れえっ!! 井上雄彦『SLAM DUNK』23巻「#264 救世主」/集英社 ワイド版 そう。 無策です。 湘北は作戦面に関しては安西先生に頼りっぱなしだ、と海南の田岡監督も言ってましたね。 赤木にとっては勝つための手段が「練習による個々のスキル・能力の底上げ」しか思いついていなかった面があります。 (安西先生への[信頼=依存]があったゆえかもわかりませんが) 違う例を見てみましょう。 過酷な練習を課す際、イガラシの場合は 「優勝経験を持っているメンバーである」ことに希望を見出しました。 (イガラシ) たしかに やつらは 全国優勝ってものを あまくみてることはあるが そうそう脱落するはずはない …(中略)… たとえ草野球だ地区対抗だとはいえ 優勝をしたよろこびをしってるやつらだからな!! ちばあきお『キャプテン』6巻「特訓また特訓の巻」/集英社文庫 イガラシは個々の選手の才能や現時点のスキルよりも、勝機を見つめ続けることができるであろうメンタルを重要視したのです。 これがなければ、イガラシも練習の強度を落とすことも考えたんじゃないですかね。 いずれにせよ、その辺りの理解・コンセンサスがまったくない状態で (チームメイト) そう…… 今日もさ なんか ふっるい週バス 見せられてさ コレがオレの原点であり…… 最終目標なのだ… 井上雄彦『SLAM DUNK』23巻「#265 指図」/集英社 ワイド版 と掲げても、なかなかリアリティを持って捉えることができない方が普通でしょう。 赤木は、谷口やイガラシらに代表されるような歴代『キャプテン』の主人公たちとは異なり、チームメイトの心に火を着けることができないままに最高学年となりました。 愚直っていうか、実直っていうか…。 谷口やイガラシに垣間見えるような、「他人への影響力」や「人の心理を読む洞察力」に欠けるんですよね。 しかし。 そんな彼の不器用さを、私はどうしても笑うことができない。 私の心の中のナランチャが、こう叫ぶのです。 「赤木の心のキズは、オレのキズだ!! 」 幸運なる主将・赤木剛憲 さて。 人間味あふれるものの、リーダーとして未熟な赤木は高校生活最後の春をどんな気持ちで迎えたのでしょうか。 全国優勝の旗は降ろさなかったにせよ、本人ですら内心どこまでリアリティが感じられる目標だったかはわかりません。 それが蓋を開けてみれば、流川、桜木、宮城、三井と短期間に恐るべきメンバーが続々と集まり、数々の県内の強豪と互角に戦えるチームに急成長します。 これは、 誰が何と言おうが 「運」であり、もっと突っ込んで言うと 少年マンガ的ご都合主義です。 しかし、その幸運をつかんだのは赤木や木暮の準備があってこそ。 赤木もここまで2年間の失敗から学んだのか、懇切丁寧に桜木を指導し、最高学年にふさわしい振る舞いも随所に見せるようになります。 また彼は、自己中心的傾向が強い他の4人のレギュラーとは異なり、他人の才能を素直に認める度量も備えていました。 (赤木) ムチャいうな。 桜木(あいつ)はこれ以上ない速さで成長している… 井上雄彦『SLAM DUNK』3巻「#23 ただ者じゃない男」/集英社 ワイド版 (赤木) こっ… この男… 底が知れん!! 井上雄彦『SLAM DUNK』23巻「#263 一理ある」/集英社 ワイド版 これは赤木が才能の有無なんかに悩むレベルはとうに過ぎていることの証左であり、 ペックオーダーのためのつつき行動を繰り返す他のレギュラーとはやはり 立っている場所が違うことを思わせます。 赤木の表情に注目して欲しいのですが、ここまで心の底からチームメイトのポテンシャルに感じ入っているのは、赤木ただひとりだけですよ。 他のレギュラーは多少他を認める発言があったとしても、ここまでの表現はない。 どっかで 「自分の方が上(の部分もある)」とか思ってるからです。 このような赤木が主将であったからこそ、我の強いメンバーを受け入れ、一つのチームにすることができたのではないでしょうか。 湘北高校バスケ部の快進撃はたまたまや偶然の出会いの妙が折り重なって、ギリギリの可能性の中で生まれたものと私は考えます。 赤木の目標が全国優勝だったせいでチームはずっとバラバラだったわけですが、最後まで全国優勝を目指し続けたおかげで結束することが出来た、とはなんとも皮肉な物語です。 全ての自信を引き剥がされた「山王戦」 の記事中でも私は「山王戦にすべてがある」と主張しましたが、ここでもやはり赤木にピントを合わせて語っていきたいと思います。 何といっても、赤木にとって同じセンターというポジションである、 山王工業・河田雅史(かわた まさし)の存在は強大でした。 赤木はほとんどの面において、河田に負けたと言ってもいいと思います。 (正確に言えば、勝負できる面はあるんですが、その場所から引きずり出されて勝負にならなかった) ご多分に漏れず、バスケットボールという競技においても才能の差というのは歴然とあるのでしょう。 しかし、作者はこの『SLAM DUNK(スラムダンク)』という作品を通して 「才能>努力」と言いたかったとは思えません。 海南の高頭監督の台詞からも、それは読み取ることができます。 (高頭監督) 海南(ウチ)に 天才は いない だが海南(ウチ)が最強だ!! 井上雄彦『SLAM DUNK』11巻「#120 SILK」/集英社 ワイド版 では。 赤木は才能の不足分を、これまで培った努力で埋め合わせて河田に立ち向かえばよかったのでしょうか? もちろん、赤木は持てる全ての刃を持って立ち向かいました。 それでも、この大会に合わせて習得してきたスピンムーブなどの技術もことごとく河田に跳ね返されてしまいます。 才能も努力も経験も含めすべてにおいて赤木が劣っているのではないか、と感じさせるほどに河田は強大です。 自分は負けても、チームは勝たせる しかし。 ライバル・魚住によって、赤木は目を覚めさせられます。 (魚住) 華麗な技を持つ河田は鯛… お前に華麗なんて言葉が似あうと思うか 赤木 お前は鰈だ 泥にまみれろよ 井上雄彦『SLAM DUNK』22巻「#246 主将の決意」/集英社 ワイド版 この台詞によって、赤木は自分が河田に勝つ必要はないことに気づき、湘北が山王に勝つために自分がやるべきことを見出したわけです。 ちょっと立ち止まって考えれば当たり前のことですよね。 チーム競技なんですから。 でも赤木がここまで気づかなかったのも致し方ない面があると思います。 これまでの3年間… 自分が勝たなければ湘北は勝てなかったのだから。 まったく頼りにならないチームメイトに囲まれ、自分が最高学年になり、さらに主将になり、「俺がやらなきゃ」という考えに固執するようになってしまうのは、赤木ほどの意欲と能力がなかったとしても当たり前だと思うんです。 こういう構成は面白いなぁ。 「真のチームワーク」と赤木の到達点 さらに。 チームの大黒柱である赤木がズブズブと沈むことに反作用するかのように、一層輝きを増す個々の選手の底力が湘北の恐ろしさでした。 赤木という器の中でプレーをしていても、 その器が決壊すると同時に自分こそがチームの救世主たらんとするその姿勢。 皆、自分勝手。 自分勝手にチームを救う。 自分勝手にチームを勝利に導く。 そういうチームワーク。 そういう信頼。 これが素晴らしかった。 実際のところ、赤木は「全国優勝、全国優勝」と言いながら、勝利に対してどこまでも貪欲な こんな仲間たちとのプレーこそが、彼の目指していた場所だったように思える節があります。 (赤木) ……………感情的になるな………… まだ何かを成し遂げたわけじゃない なぜ こんなことを思い出してる バカめ 井上雄彦『SLAM DUNK』23巻「#266 原点」/集英社 ワイド版 ある意味、そこが彼の到達点であり、限界点だった。 赤木はこの涙とともに、勝利をつかみ取るキーパーソンとしての資格を失ったのだと解釈しています。 本人がどう気合を入れなおそうが、ターミナル(終着駅)に着いてしまったのだから。 すぐに真意を読み取り、そんな赤木に共感を示す木暮。 (木暮) 味方の頼もしさに 一瞬 心が緩んだのか ……赤木…… …ずっとこんな 仲間が欲しかったんだもんな…… 井上雄彦『SLAM DUNK』23巻「#266 原点」/集英社 ワイド版 この辺りから鑑みるに、やはりこの二人のゴールはここだったと解釈せざるを得ない。 その事実に気づきつつ、「バカめ」と内心必死に抵抗している赤木の悲しさよ。 もっとシンプルに勝利を渇望する他のレギュラーからは、クソミソにこきおろされてしまいます。 赤木、最大のミス そしてもう一つ。 彼の大きな失敗を指摘せねばなりません。 それほどまでに得難かった「仲間」である桜木を、赤木は守ることができませんでした。 試合終盤、ルーズボールを追って机に突っ込んだ桜木。 素人目にも明らかに異変を来しています。 故障箇所は 脊椎でしょうか? 後遺症すら予測できそうな状況であったにも関わらず、赤木は彼が試合に出続けることを止めることができなかった。 顧問である安西先生が止められないのなら、もはや止めるべき立場であったのは主将である赤木しかいなかったにも関わらず、です。 桜木が数多の読者に感動を与えた、強行出場を直訴する際の台詞があります。 (桜木) オヤジの栄光時代はいつだよ… 全日本のときか? …………… オレは……… …………… オレは今なんだよ!! 井上雄彦『SLAM DUNK』24巻「#270 栄光の時」/集英社 ワイド版 いわゆる 「名言」とされる言葉です。 ひんしゅく覚悟で、あえて声を大にして言いましょう。 栄光時代がどうこうなど知ったことか、と諭さなければならなかった。 「この試合の勝敗より、お前のこの後の人生の方が大事だ」とゲンコツくらわせてでも止めるべきだった。 もともと湘北の精神的支柱であるはずの赤木も、安西先生を信頼しきっていた(もとい依存していた)節があり、致し方なく感じる面はあります。 「安西先生がOK出したんなら、大丈夫なんだろう」と考えても不思議はない。 見た目のいかつさから忘れそうになりますが、赤木も一介の高校生でしかありません。 あの極限状態の試合の最終盤に、まだ18前後の少年にそこまでの分別・判断力を要求することは確かに酷です。 どう考えても一義的な責任は安西先生にあるし…。 しかし、それでも「どうすべきだったか?」と問われれば、やはり 「止めるべきだった」としか答えようがない。 これね。 実は、 遠因として、過去の赤木の言動が影響を与えている可能性もあるんです。 それは、神奈川県大会の決勝リーグでの出来事。 赤木が足に負傷をした際に、テーピングでガチガチに固めての強行出場を主張しました。 (赤木) 骨が折れてもいい… 歩けなくなってもいい…!! やっと つかんだ チャンスなんだ…!! 井上雄彦『SLAM DUNK』10巻「#109 ACCIDENT」/集英社 ワイド版 それを桜木が裏で聞いてるんですね。 赤木がこの大会にかける想いの強さに打たれた場面ですが、この時のことが今回のことに影響を与え、 価値判断を狂わせた可能性はあると思います。 (本人も 「ゴール下のキングコング弟」とか呼ばれてまんざらでもなさそうだったし、それなりに影響を受けておかしくない) なんで、なおのこと罪作りなんですよね。 え? 人が感動してるシーンに、ケチつけて水差すな? いやいやいやいや、ちょっと待って。 よく考えてくださいよ。 桜木、まだ15とか16ですよ? 自分の行動の責任を、すべては負えない年齢です。 それに赤木だって、自分の選手生命は勝利のために差し出したとしても、 後輩の選手生命と引き換えに勝利をつかむことを望む人間とは思えないんですよね。 そして、未成年の桜木だけの問題でもないでしょう。 もし私が桜木の父親の立場だったとして、故障したのを承知で使い続けて後遺症が残ったにもかかわらず、監督責任者や主将が 「本人は納得してましたし、今が栄光の時だって言うんで止められませんでした。 」とか抜け抜けとホザいたらぶっ飛ばしたくなります。 明白に危険性を認識しているのは事実なわけですから。 なんのための監督だ。 なんのための主将だ、と。 こんな時のためにお前らは人に指示する立場にいるんだろが、って。 高校野球の監督なんかも自分の立身出世のために選手を使いつぶす人物がいるそうですが、とんでもない話です。 深刻な後遺症も考えうる状態の桜木にプレーを続けさせるのは、やはり一種の グラン・ギニョール(残酷劇)だったろう、と思うわけです。 件のシーンに心打たれてしまうこと全てを否定するわけではありません。 人生においてその後の寿命や健康をそこなったとしても、やらなければならないことが存在すること自体も否定しません。 人生、損得じゃないですから。 しかし、それでも 「感動!! 」「名言!! 」そんな言葉で塗りつぶしてしまうには、あまりにも複雑な色合いを帯びたシーンだろうと、私は思います。 それでも私は赤木に拍手をおくる 勘違いして欲しくないのですが、これだけの未熟さや才能のなさ(あくまで超高校級選手らと比較しての)、リーダーとしての自覚の足りさなを指摘してなお、私は赤木が嫌いにはなれません。 失敗の連続。 厳しい評価。 それらをすべて振り切って「打倒・山王工業」「全国優勝」と唱え続けた赤木。 にも関わらず当の山王戦の真っ最中に、共に戦う仲間への満足を隠せない赤木。 そのくせ、その「仲間」である桜木を守ることが出来なかった赤木。 多くの人間的素晴らしさと同時に多くの愚かさ・未熟さも体現する赤木少年に、心のどこか深い部分で共感を感じずにはいられません。 山王戦における主将・赤木は決してヒーローと表現することはかないませんが、それでも私は彼の高校3年間に拍手を送りたいと思います。 また結果的に最強・山王工業を破るものの、バスケでの大学推薦は得ることができなかった赤木。 作者がこの辺りの評価の厳しさ(をマンガに持ち込むところ)には好感が持てます。 受験勉強も、頑張れ、赤木。 『SLAM DUNK(スラムダンク)』赤木剛憲・まとめ ということで、『SLAM DUNK(スラムダンク)』における主将・赤木について、言いたいことを言いました。 湘北高校バスケ部そのものと言っていい、赤木剛憲。 彼の未熟さ故の、失敗・挫折。 それを補い、覆していく仲間との出会い。 私は『SLAM DUNK(スラムダンク)』は赤木を主人公とし、赤木の物語として読む方が絶対に面白いと思うんですよ。 『SLAM DUNK(スラムダンク)』がここまで多くの人々に受け入れられた理由の一つはその物語のカッティングの巧みさがあると思います。 いろいろあったとしても、あくまで「陽」として読めるように不快さの少ない加工(カッティング)を施した上で世に出しました。 これは、人気最優先のジャンプ誌上で、当時は異端の題材であった「バスケット」の作品が打ち切られないようにする必要があったということもあるでしょう。 しかし、よくよく読めば、もっと異なる読み方も可能な作りこみがなされており、そこが物語全体の説得力の土台となっていると言えます。 赤木中心にもっと深い挫折や苦しみ(例えば、山王戦後、安西先生と一緒に桜木のご両親に謝罪に出向く赤木なんか良いですね)を織り込めばもっと私好みの作風だったと言えるでしょう。 作者の力量的にやろうと思えば、それなりに不快感がともなう部分も見せながら描くことができたであろうことは、その後に描いた 『リアル』や 『バガボンド』を読めばわかりますね。 しかし。 そんなことやって(少年誌の)読者を興醒めさせては、ここまで売れることはなかったでしょう。 それでも、『SLAM DUNK(スラムダンク)』。 面白いです。 この作品の最後のコマは正しい。 (桜木) 天才ですから 井上雄彦『SLAM DUNK』24巻「#276 湘北高校バスケットボール部」/集英社 ワイド版 桜木や流川は背中に翼の生えた鳥。 凡人ではたどり着けないところまで飛んでいくのです。 魚住は赤木を「泥にまみれる鰈」だと表現しました。 キリンジの歌にこんな歌詞があります。 地を這う者に翼はいらぬ、と腹を括ったぜ キリンジ『Fine』収録-「地を這う者に翼はいらぬ」/ワーナーミュージック・ジャパン 赤木こそは、まさに「腹を括った、地を這う者」でした。

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Contents• スラムダンクのアニメが途中で打ち切りになった理由がひどい? スラムダンクの主人公・桜木花道が通う湘北高校バスケ部メンバー。 個性が強く問題児が多いが、この中の誰一人欠けても全国大会への出場は叶わなかっただろう。 メンバーの一人一人がドラマを背負った男達の闘い。 漫画・アニメが終了し20年以上経ってもその素晴らしさは色褪せない。 — ぴゅあたく pyuataku11 スラムダンクのアニメが中途半端に途中で打ち切りになって終わっていますが、その打ち切りになった理由がひどい事をご存知でしょうか? ではその打ち切りになったひどい理由とは何でしょうか? 打ち切りになったひどい理由:お金 スラムダンクのアニメが中途半端に途中で打ち切りになったひどい理由とは、 要は「お金」です。 どう言う事かと言うと、実はスラムダンクの作者(井上雄彦さん)と集英社の編集部との間に、ゲームなどの版権を巡ってトラブルがあったそうです。 原作漫画を連載中に、作者と編集部との間にゲームなどの版権を巡ってトラブルがあったからです。 主人公が所属する湘北高校が全国大会2回戦で敗退していますが、実は当初はもっと勝ち進む予定だったんです。 というのも、連載中に作者の井上雄彦氏の関係者と編集部の間で、ゲームなどの版権に関するトラブルが発生。 それがこじれた結果、集英社幹部である鳥嶋氏の『だったら、もう連載をやめてしまえ』という鶴の一声で、終了が決定したといういきさつがあった。 引用元: つまり、アニメが中途半端に打ち切りになった理由には「お金」が絡んでいたようです。 その影響を受けてアニメが中途半端な形で打ち切りになってしまったんですね。 それがなければ作者の井上雄彦さんは、アニメでも全国大会編をするつもりだったそうですよ。 その証拠にアニメのエンディングでは、全国大会に登場する選手達が描かれています。 やはり、結局トラブルになる所は「お金」なんですね。 日本人は「お金」の事になると、「いやらしい」と言ったイメージがあるのであまり言わないですが、結局は皆、お金が好きなんです。 それなのにあまりお金について言いたがらないのは国民性ですが、トラブルになる事を考えれば、最初からきっちりと決めておく方がいいですね。 と言ってもそれが中々出来ないから困るのですが、たまには思い切って主張をする事にチャレンジしてみてもいいですね。 意外と自分が思っているよりもすんなり事が運ぶ事だってあるんですから。 そう思うと主張しないと損ですね。 スラムダンクアニメは全何話? Sponsored Link 月~日曜日までゴールデンタイムはアニメ尽くしだったこの時代。 いい時代だった。 — 花木ぐりやん@ModanWarfareは神ゲー勢 CODMW tejimax777 スラムダンクアニメは全何話でしょうか? スラムダンクアニメは全101話 スラムダンクのアニメは全101話です。 1 天才バスケットマン誕生!? 2 くたばれバスケ! 花道VS流川 3 ゴリラVS花道! 究極の対決!! 4 バスケットマン花道入部! 5 根性なしの午後 6 流川VS赤木・本物対決! 7 花道デビュー! ダンクさく裂 8 花道ピンチ! 柔道男の罠 9 オレはバスケットをやる! 10 庶民のシュートはむずかしい 11 二人だけの愛の秘密特訓!? 12 倒せ陵南! 決戦前夜の猛特訓 13 湘北VS陵南 燃える主将! 14 超高校級! 陵南ドトウの攻撃 15 花道キンチョーの晴れ舞台! 16 なんだコイツは!? 田岡の誤算 17 リバウンド王 桜木花道の苦悩 18 ラスト2分! 仙道は俺が倒す 19 タイムアップ! 決着陵南戦 20 バスケットシューズ 21 スーパー問題児! 花道VS宮城 22 史上最悪どあほうコンビ誕生 23 湘北バスケ部最後の日 24 正義の味方・桜木軍団参上! 25 全国制覇をめざした男 26 三井寿15歳の悩み 27 バスケがしたいです! 28 インターハイ予選開始 29 花道! 公式戦デビュー 30 ハンセイ軍団の大反撃 31 強敵三浦台の秘密兵器 32 天才花道! 必殺ダンク 33 退場王!? 桜木花道 34 ゴリ直伝・眼で殺せ! 35 男たちの熱き想い 36 シード校・翔陽登場 37 花道・初スタメン! 38 流川の反撃! 39 電光石火のリョータ! 40 リバウンド王・桜木花道 41 翔陽エース・藤真登場 42 翔陽エース藤真の実力 43 三井、限界か!? 44 三井! 嵐の3ポイント 45 退場目前!? 花道ピンチ 46 花道、熱きダンク 47 ライバルからの挑戦状 48 打倒海南を誓う男 49 武園・最後の闘志 50 王者への挑戦 51 計算外!? 花道絶好調! 52 桜木封じの秘密兵器! 53 ゴリ負傷! 絶体絶命!? 54 キングコング・弟 55 ゲームを支配する男 56 エース牧・全開! 57 安西・勝利への賭け! 58 しぶとい奴ら! 59 ラスト10秒! 完全決着 60 がけっぷちの湘北 61 ボーズ頭の逆襲! 62 特訓3DAYS 63 頂上決戦! 海南VS陵南 64 本領発揮! 王者・海南 65 最強対決! 仙道VS牧 66 仙道・一瞬の賭け! 67 最終決戦! 湘北VS陵南 68 救世主!? 桜木花道 69 ゴリ異変! 70 ゴリラダンクII 71 ゴリ・復活の雄叫び! 72 人生最大の屈辱 73 流川・後半戦への賭け 74 最も危険な挑戦者 75 ファインプレイ 76 勝利の予感 77 君たちは強い 78 復活! 闘将・魚住純 79 BW! 陵南の反撃 80 湘北の不安要素 81 仙道ファイヤー! 湘北崩壊!! 82 ド素人・花道本領発揮 83 副主将メガネ君の執念 84 勝敗 85 あらたなる挑戦! 全国制覇 86 流川の野望 87 日本一の高校生 88 バスケットの国アメリカ 89 鬼気迫る! 流川 90 湘北 真のエース! 91 全国が危ない! 92 男の友情!? 桜木軍団 93 2万本への挑戦 94 静岡の激闘! 湘北VS常誠 95 花道の最も熱き一日 96 バスケットシューズII 97 熱き思い・魚住再び! 98 激闘開始! 湘北VS翔陽・陵南 99 湘北危うし! 脅威の最強軍団 100 奇跡の男・桜木花道! 101 栄光のスラムダンク 原作漫画の最終回は「山王戦」までですね。 ですがアニメの方は、原作漫画の最終回である「全国大会:山王戦」までは放送されてません。 アニメでは全国大会に向けての練習試合 「湘北VS翔陽・陵南戦」に勝利して「さぁ~これから全国大会だぞ!」っと言った所で終了しています。 ちなみにですが、アニメで放送された練習試合「湘北VS翔陽・陵南戦」はアニメオリジナルストーリーなので、原作漫画にはありません。 これはこれで面白いのですが、やはりアニメでも全国大会を放送してほしいですね。 それを望んでいる人達も多いようです。 前編、中編、後編で二時間くらいで埋まらないかな。 いや、埋まらない。 内容が濃ゆすぎる。 — 市川はな 3086Hana スラムダンクアニメの最終回は原作何巻? スラムダンクアニメの最終回は原作では何巻でしょうか? 最終回の原作は22巻 それは原作漫画の22巻までになっています。 22巻。 花道、安西先生と特訓するの巻。 2万本のシュート練習とビデオでフォームの確認を行った花道。 「下手くその 上級者への 道のりは 己が下手さを 知りて一歩目」 安西先生の言葉の説得力よ。 スラムダンクの続編が復活? 【画像あり】スラムダンクの全国大会編のこの画像wwwwwwww :ネギ速 — ネギ速@管理人 negisoku スラムダンクのアニメや原作漫画が中途半端な形で終了しているのは、集英社幹部である鳥嶋さんとの因縁があったからです。 ですがその集英社幹部である鳥嶋さんは、2015年11月に子会社の白泉社代表取締役に就任しました。 よって鳥嶋さんがいなくなった事でスラムダンクの続編が復活しやすくなったみたいです。 集英社の鳥嶋和彦氏が今年8月に同社の専務取締役を退任し、11月より子会社である白泉社代表取締役に就任することになった。 因縁の鳥嶋氏が集英社からいなくなったことで、続編の復活が期待できる環境になったといえます。 引用元: これは嬉しい事ですが、すでにこの時から4年半くらい経っています。 なのに何も情報がない事を考えると、スラムダンクの続編は復活しないかも。 イヤイヤ、ここは何としても復活してほしいと思っているんですけど!笑 まとめ スラムダンクアニメの最終回は何話まで? 打ち切り理由についても解説しました。 スラムダンクアニメの最終回は101話までで、全国大会の前で終わっています。 中途半端な打ち切りの理由は「要はお金」だったとはガッカリです。 スラムダンクは今でも人気がある漫画で感動もしました。 なのに打ち切りの理由が「お金」って、あまりにも悲しすぎます。 やはり最後にはお金が絡んでくるんですね。 そう思うとなんだか興冷めです。

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今の稀勢の里は、山王工業戦後のスラムダンクである。

スラムダンク 山王戦後

もくじ• 主人公桜木花道の魅力 スラムダンクの最大の魅力の一つが、馬鹿ヤンキーである桜木の成長にあると思うので、ともかくそこから書いておきます。 髪を赤に染めてリーゼントと言う典型的なヤンキーな風貌である桜木。 純粋さも持つ定番のバカヤンキー 主人公である桜木花道は身長189cmと言う恵まれた体格を持っているが、中学時代はただの馬鹿ヤンキーだった。 ただ性格は結構純粋で、女性に連続でフラレまくると言う可哀想な子。 また女性と話すのも苦手で、女性の前に行くと顔を赤らめて上手く喋れない性格をしている。 これは結構実際のヤンキーにもありがちな性格で、元々小学生の頃にガキ大将をやってた子が、そのままツッパってしまいバカヤンキーになってしまうとこうなる事が多々ある。 桜木の場合は「力を持て余しているけど、何にぶつけて良いかわからない」パワーが有り余っているタイプのヤンキーになります。 ちょっとヒネくれてしまった事と、体格が優れてしまったが故にすぐに暴れてキレる所がある桜木ですが、中身は子供そのまんまになっています。 その結果、初期ではキレた桜木を止められるのは桜木より更に体格が良いバスケ部キャプテンの赤木剛憲、もしくは桜木が惚れている赤木晴子、桜木の苦手な女性であるマネージャーの彩子さんぐらいだった。 でもキレたらゴリにでも逆らう桜木花道 しかも本気を出したら案外ゴリともある程度はやり合えそうなぐらい強い ですが、徐々に人に逆らわなくなっている事が後半に入ると見えて来ます。 先輩やスタメンには逆らわない桜木 師匠であり実は慕っている赤城に対しては当然として、三井寿に対しても桜木は何を言われてもキレたりはしていません。 三井に説教されて「あーもう、うるさいなぁ!」って怒る事はあっても本気でキレる事はありません。 宮城リョータは同じ「フラレ仲間」として仲が良いとは言え、序盤の桜木からすると信じられないぐらいバスケットについてのアドバイスは聞いています。 また「メガネ君」こと木暮公延に対しても同様に大なり小なりの敬意が見れます。 陵南戦の「引退が伸びたな」の一言からも、桜木の中で大なり小なり「ゴリやメガネ君のために」プレイをしていた事が垣間見れます。 海南戦での涙の真意 序盤こそ桜木は「天才バスケットマン・桜木」を証明するために流川楓をライバル視して張り合ってプレイしていますが、湘南戦で一定の活躍を見せた事で「自分を大きく見せる事」に対しては一定の満足を見せています。 何より海南戦で負傷交代した赤木剛憲が控室で彩子にだけに語った 「骨が折れてもいい…歩けなくなってもいい…!! やっとつかんだチャンスなんだ…!! 」の一言で、意識改革が起きます。 見栄を張る事をやめて「自分が出来るプレイ 武器 で勝負する」「ゴリの穴は 最も体格が近く、プレーを教わっている 俺が埋める」と覚悟を決めてプレイします。 事実その後のプレーでは桜木は「ゴール下のキングコング 赤木の異名 ・弟!」と叫びながらプレーしたり、赤木の真似をしてプレーしています。 初心者とは思えない、類まれな身体能力を活かして活躍しますが、最後の最後のワンプレイでリバウンドに成功した後のパスをミス、ボールを敵に渡してしまいます。 素人でもなければ絶対やらないような凡ミス と桜木は思っていそう で、赤木剛憲が「歩けなくなっても良い」と言う覚悟で負傷を押して出て来た試合に敗れてしまいます。 そもそも赤木からは「リバウンドを取ったら全部ダンクだけ狙え、ゴールから遠くて無理なら俺に渡せ、俺が決める」と言われており、桜木はその指示を守るためにゴールから離れた位置でリバウンドを取った瞬間に赤木にパスを渡そうとしています。 普段なら、自分が目立ちたいがために馬鹿な暴走をするようなシーンでも、チームの勝利を最優先に考えて、何より赤木の指示を忠実に守って身を投げ出してリバウンドを取った上でのパスでした。 そこでの痛恨のミス、桜木は涙を流してその場に立ち尽くし、赤木は自分の悔しさを噛み殺して桜木の頭に手を置くと「まだ終わりじゃねぇ、決勝リーグは始まったばかりなんだ。 泣くな」とだけ伝えていました。 赤木が自分の悔しさを噛み殺して、深呼吸をしてから桜木を慰めているシーンと、赤木の夢を壊した自分が情けなくて桜木が泣いており、お互いに相手を想っている事が伝わる名シーンだと思います。 桜木から見れば赤木はただの「好きな子の兄貴」でしかなく、最初はただ媚を売ろうとしていましたが、気がつけば自分を叱ってくれて、バスケを教えてくれる本当の意味での兄貴分になっています。 赤木から見れば「ただのバカヤンキー」でしかなかった桜木が、完全に弟分となった瞬間でもあると思います。 影で認め合う流川との関係 流川楓は桜木とは正反対のエリートプレイヤーとして描かれており、桜木が好きな晴子ちゃんが惚れている相手ともあって、桜木に逆恨みで嫌われています。 お互いに喧嘩っ早い事もあり、桜木と流川は反目し合っているように見えますが、 実は改めて読むと流川は最初から桜木を結構認めています。 翔陽戦で桜木が初めてダンク決めたにも関わらず退場してしまったシーンでは、自ら声をかけて「惜しかったな。 てめーにしては」と憎まれ口のように称えています。 また上記した海南戦後は、桜木に一切声をかける事なく逆に「なんで性格の悪いお前が俺に何も言わねぇ?」と絡まれた際にこのように返しています。 「昨日のてめーは実力の何倍もの働きをした。 湘北にとっては計算外のラッキーだ」 「てめーがミスやらかすことぐらい最初から計算に入ってた。 別に驚きやしねぇ。 お前の実力はまだそんなもんだ。 お前のミスが勝敗を左右するなんてことはねー」 更に「負けたのは俺の責任だ」とまで語っています。 言い方がめちゃくちゃ悪いので桜木がキレて殴り合いに発展してますが、実際にはこの発言も 「お前は実力以上の結果を出して凄く良くやったが、俺が不甲斐ないせいで負けただけで、お前が責任を感じる必要はない」と言う事になります。 途中からは完全に桜木も流川に劣っている事は内心では認めてるんですが、お互いに素直にそういう事は出さないのも良い感じです(笑) また山王戦でも、背中を痛めて集中力が欠けてきた桜木に「集中力が足りん」とイチャモンをつけてきますが、その際にも「あん時 自分と勝負した時 の方がマシだった。 俺に全力を出させたんだからよ」と、さり気に発破をかけています。 その後に限界が来て倒れた桜木を流川が心配そうに見送っているのも、コマが小さいんですが確認する事が出来たりします。 とまぁある意味では桜木と流川でBLが作られるのも納得するような、豪快なツンデレっぷりを実はお互いに発揮してたりします…笑 最強の身体能力を持つ天才 髪を散髪した後の坊主頭の桜木。 桜木花道のモデルは「デニス・ロッドマン」だと言われてまして、同じく身体能力のお化けみたいな選手で、リバウンダーだったようです。 桜木自体も最大の武器は身体能力で、瞬発力とジャンプ力とスタミナが優れている事が作中でちょくちょく表現されています。 パワーとスピードを兼ね備えており、更に誰よりも根性があると言う「テクニックと戦術と経験が備われば化ける」事が随所で表現されています。 またそのテクニックの吸収の速さも尋常ではなく、実は桜木は本人が言う通り「天才」と呼んで遜色ないプレーヤーとして描かれています。 ただ本人が自分で「天才・桜木」と豪語し過ぎるため、流川に馬鹿にされ、赤木にたしなめられる事が多いので「馬鹿」に見える事が多くもなっています。 この辺りのバランスも個人的には絶妙だと思いました。 作中で最終戦となる山王工業戦では、高校トップのプレイヤーである沢北や河田に称賛させる事で、桜木の潜在能力の高さも表現されていました。 屈指の名言を残した三井寿 桜木もバカヤンキーですが、ある意味ではもっと馬鹿なヤンキーが三井寿です。 どっかの雑誌で見たんですが、実は三井さんは最初はあんなキャラじゃなくて、本当に宮城をシメに来た嫌なヤンキーの先輩として作られたそうです。 途中であの設定を思いついて入れただけのようで、確かに改めて読み返すと多少の矛盾点や違和感があるのはここだけの話です。 ひねくれて一度はバスケを辞める 僕も馬鹿だったので大好きなサッカーをやらずに中学時代を過ごしてしまいました。 僕自身がそれを凄く後悔してまして「なんでやらなかったんだろう」という気持ちが実に強いんです。 だからこそ三井寿の「バスケがしたいです」のシーンでは毎回涙が我慢出来ません。 マジレスすると、なんでわざわざ宮城と桜木をシメるために赤木 化物 がいる所に乗り込もうと思ったんだとか、なんで安西先生がいる所をぶっ潰そうと思ったんだとか、色々突っ込めるんですが…笑 その辺りはさすがに目をつむった方が良いですよね…ハイ…笑 でも本当に「バスケがしたいです」の回にある扉絵で中学生時代の容姿の三井さんが笑顔でドリブルしてるのは反則ですわ…あれがあるから余計に泣ける…。 馬鹿な理由で大好きなスポーツをやめてしまって、馬鹿な意地で「もうやらないの?」って聞かれても「やらねーよあんなもん」って言っちゃうっての、グレた経験がある人ならわかると思うんですよね…。 常に後悔がついてまわるのが良い 三井寿の何が良いって常に後悔がついて回っている事ですよね…。 最初は多少は自信があったけど、ブランクの重さを実感する度に後悔をしているシーンが印象的です。 陵南戦でも山王戦でも、ブランクの影響で完全にバテてしまっており、その度に後悔が頭によぎっています。 まだ素直になってバスケットをやり始める事が出来たから良いものの、それでも失われた約二年間は取り戻す事は出来ませんからね…。 三井寿を通して「下手に意地を張って好きなスポーツから離れても後悔しかないよ」ってのは知って欲しいなぁと勝手に思います…。 スラムダンクは泣けるスポーツ漫画 僕が個人的に思うのは「スラムダンクは泣ける」って所ですね…なんで泣けるんだろう…笑 三井さんはグレてバスケを辞めていた所を、恩師との再会で「バスケがしたいです」という本音を引き出されています。 対する桜木は山王戦で背中を痛めて、下手したら選手生命にも関わる怪我を負った際に「もうバスケットは出来ないのか?」と言う恐怖を味わっています。 あくまであれは彩子さんの推測であり、無理をする桜木を心配したからこそ「背中の怪我は選手生命に関わるわよ」と言う脅しのような一言を出しただけに過ぎませんが、それだけの怪我をしたのも事実です。 三井さんも、桜木にも共通しているのは「バスケがしたい」 大好きなスポーツをしたい と言う情熱でして、そこに僕は勝手に共感して涙が出るのかも知れません。 また桜木の「誰にも期待された事がない自分が、誰かの役に立っている、期待されている」事に喜びを見出すのも、僕はなんか共感してしまうんですね…。 だから個人的にはスラムダンクには共感して、読む度に涙を流してしまうんだと思います。 この「大好きなスポーツがしたい」「やめたくない」って気持ちは、スポーツをやった事がある人ならよくわかる感情なんじゃないでしょうか? その気持ちを揺さぶられる漫画なので、年をとってから読んでも楽しめると思いますし、当然子供が読んでも面白い漫画ですよね。

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